なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年02月20日(水) |
「落ちこぼれ」の気持ちが分かる今日このごろ… |
それにしてもヒマです。やることがありません。いえ、やるべきことはあるのですが、総務から来たメールに本気で頭に来て、もう仕事をする気が完全に失せました(詳しく書きたいんだけどねえ…)。この会社での残り数日間、ずーっとコンピュータで遊んでいてやろうと心に決めました。で、うちの母屋とも言うべきジオシティは本日サーバーダウンで更新できず。世の中うまくいかないものです…。
駅前留学とやらですっかりお馴染みとなった英会話学校。確かに大きな駅の前には何やら英会話学校が乱立してる。アイルランドからもこの辺の学校に講師として日本に行ったという人の話を聞きます。で、ちゃっかり日本人の女性をお持ち帰りの人もおり。(ちなみに逆パターン、こっちの女性が日本人の男性お持ち帰りは聞かない…なぜだろう?)で、どこかで聞いたか読んだかしたのですが、この英会話学校の講師もなかなか大変なお仕事だとか。
「生徒は3人まで」という少人数制を取っている英会話学校が多いようですが、ここで講師を一年もやると、一度や二度は生徒を泣かせてしまうものらしい。しかも、講師の側からすると、「突然に理由もなく泣き出す」というのだから話は厄介。
泣いた方の論理によると、授業(会話)の流れについていけなくて、何を言っていいか分からなくなって、パニクって泣いてしまう…というのが理由のようですが、泣かせた側の論理では、これはなんとも後味が悪い。何せ、自分としては優しく無理なく教えているつもりなのだから。
なんでこんな話を始めたかというと、今通っているドイツ語の学校の話をしたいから。クラスの人数はこの学校としてはまあ普通といえる12人。で、この12人のうち一番ドイツ語ができないのは議論の余地なく私。まず、前にも書いた通りこのクラスは「一年後期」の授業なので、前期からずっと通っている生徒がほとんどだという点。それから、生徒のほとんどは高校の頃にドイツ語を少なからず習っている点。それから何よりもドイツ語と英語はもともと親類(というか同じ言語)だったという点。まあ以上のような訳で、私は完全な落ちこぼれ(…嫌な言葉だねえ「落ちてこぼれる」なんて…)状態。
この辺の感覚がやはり日本人だなあ…とつくづく思うのですが、できたら恥をかきたくないからなるべく当てないで欲しい。指名されても答えが分からない時はどうしてもセンセイの顔を見れなくなる。うつむき加減になる。そんな訳で、私はクラスでは「実におとなしい日本人」というレッテルを貼られてしまった。わっはっはっ。誰がおとなしいんだか。ともあれ、英会話学校で突然泣いてしまう生徒の気持ちが少しだけ分かった次第。
反面、クラスに慣れてくるに連れて、だんだん恥を恥だと思わなくなってきたので、まあ、この辺の変なしたたかさが自分にはあるなあ…とも感じています。それがあるからこんな国に3年も暮らせているわけだけど。
すごい論理だと思いますが、落ちこぼれがクラスで一番得だと思います。何せ頑張る甲斐がある。自分で言うとかわいげも何もないのですが、結構家でもマジメに勉強をしているので、最初の頃は何がなんだか分からなかった授業も、最近ではその分からない度が下がってきました。考えてみると、クラスでイチバンの奴はきっと授業中退屈をしているわけで。それにひきかえ私は必死。こうなると、授業自体のコストパフォーマンスも私の方が優れているような気がします。どこかの大手学習塾のコピーのパクリですが、「分かる喜び」を最近感じています。こうやってなんでも積極的に捉えることのできる能天気さが私に備わった天性の特技だと思います。繰り返しますが、それがあるからこんな国に3年も暮らせているわけでして…。
ところで、某英会話学校に「テレビ電話留学」というシステムがあるのをご存知でしょうか。実はこの「テレビ電話留学」を一度体験したことがあります。某京O線のターミナル駅で大手家電販売店の店員なぞをしていた時に、なぜかふらふらっとその校舎に入っていってしまったのです。
で、本当になんとなく、「イタリア語のコースってあるんですかあ」とひとこと。あったんです。イタリア語のコース。ただし、そんなマイナー言語を学ぼうとする人はいないので、各校舎にイタリア人講師を配置したりはできない。てなわけで、「テレビ電話」を使った講義をこの英会話学校(この場合は伊会話学校か)でやろうというわけ。
で、「無料体験レッスン」なるものに参加。テレクラのような(何で知っているのか突っ込まないように)小部屋の中にテレビが一台。私が部屋に入るなり、
"Buona sera. Mi chiamo Allicia."(意味がわからんという方、別に気にしないでください)
なんて言って授業が始まる。でおよそ20分の授業を受けた感想。
「分からん」
確かに何せ向こうもこっちの顔色を窺いながら授業をしてるから、一方的な講義ビデオよりははるかに効率がいいことは認める。が、やはり所詮はテレビの向こうなのだ。何となく緊張感に欠けるし、何よりも体のどこかに感じる違和感が私の集中力を削ぐのだ。
で、まあ、結局このコースは取りませんでした。そりゃ数ヶ月に30ン万もかかるとか言われた日にゃ、いくらその頃いくらかの余録があったからといっても…無理っすね。という訳でそれっきりになりました。
で、数年後、今度はドイツ語をやろうとしてるんだからやはり私には成長がないんだろうなあ。とはいえ、第2外国語の必要性を痛感しているので、あと一つくらいの言葉は話せるようになりたい。
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