なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年01月14日(月) |
ケーサツに続き、消防士にも疑問を覚えるボヤ騒ぎ |
最近理由あってあまり元気がありません。いろいろ心配ごとがあるのです。ここに書けたらいいなあと思うのですが、なかなかそうもいかず。
で、まあ、そんな感じで月曜日の憂鬱の中、黙々と、オランダマーケットの仕事をこなしていました。時刻は朝の10時ごろ。突然、
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ
とベルが鳴り響きます。
ん?火災報知器?
最初は誤作動かと思ったのですが、鳴り止みません。ちなみに火災報知器のベルが私の席のすぐ近くにあるのでそのうるささは尋常ではありません。とりあえず、無視して仕事。
1分経過。まだ鳴り止みません。
2分経過。ほかの社員が出口に向かってぞろぞろと移動を始めます。
ああ、訓練か。
そう言えば半年くらい前にも火災訓練が行われ、こんな感じでぞろぞろと雁首そろえて外に出て行ったっけ。待てよ、その時は、事前に総務から予告メールが来てたよなあ。今回は狡猾にも抜き打ち訓練というわけか。
面倒くさいが、まあ、みんなが外に行くので自分だけ行かないというわけにも行かないのでそのままその外へ向かう行列の後ろに連なる。
外にはうちの会社以外にもビルのすげてのテナントと思われる連中が暇そうに立っている。別に点呼があるわけでも、中学校の訓練のようにストップウォッチを持った教師がしたり顔で説教をタレるわけでもなく、ただぼーっと外で待つ。
前回の火災訓練の時もそう。なんとなく外で5分くらいぼーっとして、何も起こらないから、そのまま自分の机に戻った。で、今回も5分くらいぼーっと待つが、誰かが説教をタレるわけでもなく、何人かの同僚が建物に戻るのを見て私も自分の机に戻る。
机に戻って、新着メールを開けた瞬間、
「Snigel!消防車が来てる。もう1回外に出て」
と同僚の声。
そう言えば、さっきビルに戻る時、消防車が二台、こちらに向かって走って来てた。サイレンを鳴らすわけでもなく、ゆっくり走って来てたので気にも止めなかったのだが。
外に出てみると、確かに消防士を満載した消防車が2台。ついでに消防署の乗用車が1台。中にはヒマそうに消防士たちが乗り込んだまま。
で、はしご車を見ながら、「そう言えば小学校の社会見学の時はしご車に乗ったなあ」なんて思い出しながらもう一度外へ。
消防士から何らかの講釈(消火器の使い方なぞ)があるのかと期待していたのだが、そのようなものは一切なし。ビルの管理会社の人間が、
「持ち場に戻っていいですよ」
と言うので、再びビルの中へ。…なんちゅうオチのない弛みきった火災訓練やねん。
数時間後、この一件の意外な真相を聞き私は唖然とするのでした。
「あれ、訓練じゃなくて、3階のキッチンの煙探知器が作動したんだってね」
…じゃあ何ですか。あれは訓練でもなんでもなく、本当に火災だったんですか。
「まあ、トースターのパンが焦げただけらしいけど」
…うーん、あれがもっと深刻な火災だったら私はまず間違いなく焼け死んでいたな。それにしても、アイルランドの消防車、あんな呑気にサイレンも鳴らさずやって来ていいのか。ついでに言うと、あんたらが現場に着くまでに10分くらいかかってるぞ。
この国は警察といい、消防署といい、お上を信用しようとするだけばかな気がします。
教訓:火災報知器が鳴ったらとりあえず避難しよう。
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