なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年12月18日(火) |
ドロボー?!冬の夜にセキュリティアラームが鳴り響く… |
セコム、してますか?
…別に私はナガシマさんの回し者じゃあありません。
うちにはセコムではないですが、同じようなシステムがあります。要するに、怪しい侵入者なんかがあった時に警報が鳴りしかるべきところ(警察)に通報されるあのシステム。…と言っても別にうちがとくに裕福だからというわけではありません(…事実はご存知の通りむしろ逆でして)。ダブリンのおそらくいよいよスラム街のような場所を除いておそらくほとんどすべての家についているのではないでしょうか。
ただ、誤作動も多く、どこかで
ウィーヨンウィーヨンウィーヨン
けたたましいサイレンが鳴っていても
「うるせえなあ」
くらいにしか思わず、あまり犯罪抑止効果に役立っていないのではないかと思われるのもまた事実です。だって、誤作動なのか、本当にドロボーが入っているかなんて見分けがつきませんからね。
で、話は今日のこと。会社から疲れ果ててうちに帰ってきた私。どうやら誰もまだ帰ってきていないらしい。いつものようにドアーを開けると…
ウィーヨンウィーヨンウィーヨン
そりゃあもう、耳をつんざくばかりの大音量でセキュリティアラームが鳴り響きます。
…またやったか。
実は数ヶ月前、うちの同居人(ひでかすではありません)が自分の部屋の窓を開けたままセキュリティアラームをセットして外出し、結果、アラームが発報して、ついには警察が見回りに来るという騒動があったのです。結局£50(7000円)を払い、しかも大家に大目玉を食らうというトホホな事態になりました。…また、同じことが起こったのかと瞬時に思いました。
何はともあれ、このけたたましいアラームを止めないと近所迷惑です。玄関脇にあるシステムのコントロールパネルのテンキーに暗証番号を入れ、とりあえずけたたましく鳴るアラームを止めます。
で、このアラームさん、結構な優れモノで、ボタンを押すとどこが問題か教えてくれます。…ボタンを押すと
「システムエラー。リビングルームウィンドウ。トラブル15:25…」
リビングルームの窓?
リビングルームに入ろうとすると電話が鳴ります。…このくそ忙しい時に… と思い出ると…
相手:「警備会社です。家は大丈夫ですか?」
…おっどろいた。ちゃんと私が帰ってきたのが分かって、電話をかけてきたんだ。ま、アラームを止めたことで家人が帰ってきたことがわかるんだろうけど、それにしてもこのシステム、所詮は気休め程度にしか思ってなかったけど、思ってた以上に優秀だぞ。
私:「それを今確認してるんですよ!…見たとこ大丈夫そうですが…」 警備会社:「そうですか。念のためパスワードをお願いできますか?」
…パスワード!んなもん覚えとらんわい!
パスワードはあらかじめうちと警備会社との間で決められたもので、要はドロボーが家人になりすますようなまねを防ぐためのものだと思う。
問題は、私、パスワードを覚えておらず、慌てて頭をフル回転させて思い出そうとするが思い出せない。何とか思い出して
私:「インドネシア!」 警備会社:「惜しい、国の名前には違いないけど、インドネシアじゃないね」
あたふた。何とかパスワードを思い出し、
私:「ウルグアイ!」 警備会社:「その通り。なにごともなかったならそれでよし」
…うん、何事もなかったとは思う。でも、家をチェックする間もなく電話をかけてきて、しかも極秘のパスワードにヒントを与えてどうするんだ?(作者注:うちのパスワードはもちろん別です。さすがにここに書いたりしませんよ。)
で、改めてリビングルームに行ってみると、窓はしっかり閉まっており、特に問題は見られない。で、家中見回したが、相変わらず汚いものの、ドロボーさんが入ったような形跡は見られない。
再び電話が鳴る。
私:「もしもし」 相手:「大家の姉だけど、いったいどうなってるの?」 私:「知らんがな。こっちが知りたいわな」 相手:「だいたいこの前も…」
…お説教開始。なんで私が怒られなきゃいけないんだ。…理不尽な怒りに震えつつも、ダブリンでは泣く子と大家には勝てません(大家の姉も含めて)。お説教に預かりましたとさ。この警備会社、ご丁寧に、大家にまで電話をしたらしい。
結局、なぜアラームが鳴ったかは全くのナゾ。道路に面した窓なら、誰かが叩いたとかそんな可能性も否定できなくはないけど、問題の窓は、2メートルはあろうかという塀を乗り越えた中庭に面した窓。多分、猫が体当たりしたくらいではアラームは作動しないと思うのだが…。
拝啓ドロボー様
うちには盗むものはありません。左隣りには大きな犬が住んでいます。ドロボーなら、右隣りの家でどうぞ。
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