なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年12月12日(水) |
知らないうちに損をしてるかもしれない…コンピュータは万全じゃありませんよというお話。 |
私の仕事は基本的にゼニ勘定なんですが(ただし、コンピューター上だけで実際のお金は見ない)、それにしても世の中には(あるいは日本には)バカのつく正直な人が多いと驚かされます。
状況をそのまま書くわけにはいかないので、ちょっと脚色した例でお話します。
あなたは郵便箱に投函されたカタログショッピングを見ていて、とってもステキなジャケットを見つけました。お値段も手ごろ。さっそく注文。なかなか迅速な通販会社でそのジャケットは4日後にはあなたの元に届きました。で、あなたは2週間後に、商品に同封されていた銀行振込用紙を持って支払いに行きます。で、消費税込10290円を払い込みました。
で、季節は流れて一年後。突然
「督促状」
なるものが届きます。読めば、1年前に頼んだジャケットの代金が未払いだそうな。督促状には「法的手段」だとかいう脅し文句が並んでいます。何せ一年前の話、領収書なんて取ってませんし、あなたの記憶自体もあやふやです。
さて、あなたならどうします?
この話はかなり脚色してますが、実は私が今やっている仕事の中でごくわずかながら、これに似たケースが発生しています。
ちなみに私の対応は、
「ふざけんな!」
と抗議の電話をします。間違っても払いません。
ところが、世の中の人は(日本人の多くは)そう思わない人が多いらしく、おかしいなと思いつつも、問い合わせもなにもせずに払ってしまうのです。私はこの事実に素朴に驚いています。
こうなる背景には、「コンピュータは間違いを起こさない」と信じていることが原因の一つではないかと思います。
確かにコンピュータは計算間違いをしません。ただし、それはコンピュータのプログラマーが間違いなくプログラムを作った場合。さらに、コンピュータを使う人が、正しくコンピュータを使って初めて、「間違いがない」ということになります。というわけで、結局のところ、「コンピュータは間違いを起こす」ということになります。
まれのまれの事態とはいえ、たまにクレジットカードに2回課金してしまうケースなどもないわけではありません。私が勤めている会社は悪徳業者じゃありませんから、もちろん返金するわけですが、それにしても、課金された事実に気がつかない人が多いことが私には信じられません。
お金を裏から扱うものからのひとこと。
「コンピュータは間違える。疑ってかかりましょう」
案外知らないうちに損をしているかもしれませんよ。
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