なべて世はこともなし
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2001年12月10日(月) 朝のラッシュアワーのバス停で考えた。アイルランドは本当に先進国なんだろうか。

自転車がまたパンクして、今修理に出しています。だいたい、路面が妙に荒いからいつもパンクするんだという気がする。で、自転車がないから今日はバスで出勤することにした。


結論:朝バスに乗ろうとした私がチンパンジーだった。


ちなみにうちから会社まではMalahide Roadの坂をかっ下るだけなので、朝の所要時間は10分程度。確かにトラック街道のトラックとバスの間を走るからキケンが危ないのだが、それでも1分1秒が貴重な朝の話、そんな悠長なことは言ってられない。


こぐべし。
こぐべし。
こぐべし。



と真剣にチャリをこぎつつ、いつも冷や汗をかいている。


で、話はチャリンコがない今日へ飛ぶ。


家から最寄りのバス停までは徒歩5分。が、朝のラッシュ時10分おきに運行されているバスはどうせ満員で乗れない。…もうすでにこの時点で、アイルランドが先進国かどうか疑わしい。


で、仕方ないから、そこからさらに5分歩いたところにある(つまりうちから歩いて10分)のところにあるバス停へ。ここは7路線ほどが乗り入れているから、バスはかなり頻繁に運行されている…はず。


バス来ない。


バス来ない。


10分経過。


バス来た。


満員で通過。


バス停に待つ10人くらいの人はうんざり顔。


次のバスは2台続けて来た。


が、前のバスはあからさまに満員。仕方ないから、後ろのバスの方へみんなぞろぞろ歩いていく。後ろのバスには空席はないが、10人くらいなんとか立てそうだ。


が、後ろのバスは、止まらずにそのまま行ってしまう。運転手は「前のバスに乗れ」というジェスチャー。


だから、前のバスは満員なんだってば。


バス来ない。


バス来ない。


またバスが2台続けて来た。


今度は前のバスにかろうじて乗れた。


…気がつけばバス停で20分も無駄に待っている。


ちなみにこの話、ダブリン市が力を入れて行っているQBC(Quority Bus Corridor)つまり、 「バス優先路」でのおはなし。ダブリンバスのホムペによると、より頻繁にバスを運行し、利用者への便宜を図っているバスルートのはず。が、実態は上に書いたようなトホホな状況。


結局事務所に着いたのは自宅を出た45分後。…歩いた方が早かった。


だいたいなぜダブリンには地下鉄や鉄道がないのか。確かに鉄道はあるにはあるが、それはDARTと呼ばれるダブリン湾に沿って走る使えない鉄道。汚いのはこの際おいておいても、昼間15分に1本じゃ使えない。で、ダブリンの渋滞はひどくなるばかり。ようやくダブリン市が重い腰を上げて作り始めたのが、LUASとか言う路面電車。パリの地下鉄に遅れること100年。ようやく作り始めた新規の鉄道が路面電車と言うのはなんの冗談なんだろうかと真剣に思う。


ここまでお読みになって、まだアイルランドが先進国だとお思いの方はいらっしゃいますか?




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