なべて世はこともなし 日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら |アイルランド真実紀行へ
昨日の日記の続きです。昨日のをお読みでない方はここからまずは、昨日の日記をお読みくださいませ。
ちょっと待て。待ってくれ。 計225ポンド? ウソでしょう? 三万円? ウソでしょう? もうこの瞬間から、頭の中はDaniel O'connellさんのピンナップ写真(20ポンド札とも言う)が乱舞し始めた。むろん、私の方から飛んでいっちゃうのねん。 それにしてもすべての単価が45ポンド(6000円)なのが妙に気になる。銀歯でもエナメルでもクリーニングでも45ポンド。「ぽっきり45ポンド明朗会計」なのかそれとも単なる「どんぶり勘定」なのか。(どんぶり勘定という説に50000リラ) 「あのー、PRSIなんてどうなってます?」 PRSIというのは所得税とは別に給料から天引きされている保険。ちなみに毎月給料から4000円程度天引きされている。 「あなた、アイルランドで働いて何年?」 「3年 「5年経たなきゃ保険の対象にはならないわねえ」 それじゃあなんですか?私は毎月4000円、年間にして5万円もの金を、毎週木曜日の郵便局の前のアル中軍団の為に寄付してるんですか?(毎週木曜日は生活保護の支給日。郵便局で支払いがあるため、郵便局の前には異様な行列が出来る。ハイ。悪い表現なことは自覚しています) くらくらする頭とますます麻酔が効いてろれつの回らなくなった口で、 「それじゃあ、VHIは?」 こちらは任意加入の保険。要は強制加入の保険じゃいざという時役に立たないからこっちにも入る。ちなみにこっちにはつき3500円程度。考えてみると月に7500円も保険代として消えてってるんだな。 「VHIはねえ、親知らずの治療以外には適用されないのよ」 がーん、つまりなんですか。この3万円は 自己負担 なのね。 アイルランドで仕事をしてはや2年と半年。その間マジメに税金その他を払い、アイルランドの経済にも少なからず貢献してきた。それなのに、いざこっちがたった二回歯医者に行こうとするだけなのに、アイルランド政府は助けてくれないのね。 とりあえず、財布の中の有り金すべて(これだけあれば十分だろうとATMで60ポンドおろして、財布の中には75ポンド入ってた)払い、歯医者から脱出。外はアイルランドにしては珍しくどしゃ降りの雨。風が強くて傘をさせないので、濡れながらバス停へ。まさにB級ドラマのバッドエンディングのよう。そして帰り道はこの雨のため道路が大渋滞しており、結局2時間かかるのだが、そんな話は書く気にもならず…。ため息のみが出て行くのでした。 日記才人の投票ボタンです *
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