なべて世はこともなし
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2001年12月05日(水) これはいくら何でもという喫煙者への仕打ちのおはなし

ダブリンの今勤めている会社に勤め始めてからはや2年と半分が経ちます。昨日改めてその事実に気がついてその期間の長さに唖然としている次第です。別に昇進するわけでもなけりゃ、びっくりするほど昇給したわけでもなく、まさに、ゆっくりとのんびりと時間が流れていきます。


で、それはいいとして、同じ会社に2年半も勤めていると、ついには「会社の歴史」について語れるようになるわけでして。いろんな部門が出来たり潰されたり、いろんな人が辞めていきそれ以上の人が新たに入社し…。


で、そんな中で今日注目したいのは「喫煙者」についてです。


タバコ。アイルランドも世界的な流れに漏れず、喫煙者の肩身は狭くなる一方のようです。タバコは一箱£3.9(530円)もしますし…(ちなみにお隣りのイギリスはもっと高い)。


で、これは社内に限ってみても同じことでして。私がこの会社に勤め始めた頃「喫煙室」というものがまだあり、狭い室内に喫煙者が集まって、煙を吐き出していました。狭い部屋だったこともあり、壁や天井はまっ黄色


ただ、その「喫煙室」があった時代は、今考えると喫煙者にとって「古きよき時代」でして。その後、この会社が拡張し、ビルが手狭になったことを受け、その喫煙室は会議室として生まれ変わり、喫煙者はビルの裏口でたばこを吸わねばならないようになりました。ただ、救済策として、屋根のある非常階段付近は「暗黙の了解」として、喫煙が認められていたのです。


ところが、季節は流れ、つい最近の話。「警備上の理由」により、このビルの裏口は閉鎖され、喫煙所はビルの裏手の自転車置き場に指定されました。


…これが実にかわいそうな話でして。


まず、この「自転車置き場」までは、ビルの表口から100メートルかそれ以上はあり、しかも、「喫煙所」といいつつ、実は駅の喫煙所で見るような大型の灰皿がぽんと自転車置き場の片隅においてあるだけ。屋根?そんなしゃれたものはございません。今日なんか、にわか雨で、かつ恐ろしく冷たい風が吹いてましたが、それでも喫煙をしたけりゃ、その寒風吹き荒む自転車置き場以外でたばこを吸うことは出来ないのです。


これは喫煙じゃないっすね。単なる拷問です。マジで。


個人的にはたばこは吸いませんし、喫煙者の立場がどんなに狭くなっても自分には関係ないといえば関係ないのですが、それでもこの仕打ちはちょっとあんまりじゃないかと…。


ただ、混んだパブでの喫煙に関しては考えた方がいいと思う。パブに数時間いると、服も髪もタバコの匂いが染み付きます。ただ、それ以上の理由があるのです。


もう数年前の話になりますが、St Stephen's Green Shopping Centreの地下にある某パブに行った時のお話。そりゃまあパブは混んでまして。私たちは立っていました。すると、目の前の友人のスペイン陣の女の子の背中が燃えているのです。


かちかち山状態(童話…今改めて読んだらすげー残酷な話)


慌てて女の子がジャケットを脱ぐとレザージャケットの背中一面は見事に燃えてしまいましたとさ。原因はタバコ。誰かが後ろでたばこを吸っていて、その火がこともあろうにジャケットに燃え移ったのです。犯人?むろんしらばっくれてた…か本当に気づいていなかったか、分からずじまいです。


たばこを吸われる皆様、人に火をつけないように気をつけましょう。




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