なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年11月23日(金) |
たかが1本の電話ながらダブリンとベルファストの違いを痛感したエセ旅行代理店とは? |
さあ、クリスマスまであと1ヶ月になりました。ま、私にとってのクリスマスは「冬休み」と同じ意味でして。クリスマス休暇と年末休暇を組み合わせてドイツに行くのを心待ちにしているわけです。
ま、私のようなやつ、つまりクリスマスを利用してどこかに行こうとする人間というのは結構多い。特に私の身の回りはアイルランド人よりも外国人の方が多いので、みんな「イタリアに帰る」だの「スペインに帰る」だの言っている。まあ、こっちのクリスマスは日本のお正月のように「家族と過ごす」という性質が強いから、当然といえば当然といえる。
当然の帰結として、例年この時期飛行機のチケットの値段は跳ね上がり、ついでにチケットは取りづらくなる。毎年、特にスペイン線は9月のうちから予約をしておかないと、希望の日に飛べるかどうかおぼつかない。どうも例のテロも、ヨーロッパ内の近距離輸送にはあまり影響していない感じがする(私は旅行代理店に勤めているわけじゃないんで「そんな感じがする」というだけで何の裏付けもございませんのであしからず)。
で、今日、とある人の航空券の手配をした。この人、12/26にドイツからダブリンに来て、1/8にドイツに戻るそうな。ご希望は「いかなる手段を使っても安く」だそうな。ご賢察の通り、この人は質実剛健ドイツ人です。で、いの一番に思いつく「ブリュッセルからダブリンまで恐怖のライアンエアー利用」というのはボツ。何でも依頼者(とかいうとかっこいいけど単なる友人です)自身が調べたところ運賃がべらぼうに高いらしい。ライアンエアー、うまく期間を調節できれば安いものの、ハイシーズンはぼったくりに近い値段を取る。うーん、12/26は確かに混んでそうだ。依頼者の家からブリュッセルまで電車で片道7時間かかることを考えるとこれを利用する価値はない。
そこで私は考えた。「アムステルダムからベルファストまでEasyJetを使う」調べてみると、あったあった、片道£20(2500円)。これにすればいいと思ったのだが、大問題発生。
12/26ってバス走ってたっけ?
ベルファスト−ダブリン間はバスになるのだが(鉄道だと「とにかく安く」のコンセプトが崩れる)ボクシングディという休日の12/26にバスが走っているかはすごく謎。
そこでバスエーランに電話。
「知らない。まだわからないわ。12月にならないと」
…あんたんとこに問い合わせてまともな答えが返ってくると思った私がチンパンジーでした。すいません。
仕方ないから、Ulster Bus(北アイルランドのバス会社。ダブリン−ベルファスト線はこの会社とバスエーランの共同運行)に電話。
「申し訳ありません。が、この決定は12月の第1週になります。ただ、過去二年間の例で見ますと、走らないと思います」
「アイルランド就職戦線異常アリ」でもさんざん書いた通り、ベルファストの人の方がダブリンの人間よりはるかに親切。同じ情報をくれただけなのにこの違いは何なんだ。
うーん、行き詰まってしまった。
そう言えば自分でライアンエアの値段確認してないやと思い、ライアンエアのウェブにアクセス。ずっとアクセスしていなかったので知らなかったが、何時の間にかサイトがリニューアルされて、値段がユーロ建てになっている。で、ブリュッセル−ダブリンの往復の運賃を見ると…確かに高いや。
そこで少し思いついた私は、往復ではなく、片道の運賃を見てみた。
ん?
行き€14(1500円) 帰り€4(500円)
信じられないことに、「往復」ではなく「片道」を二枚にした方が、はるかに安いのだ。
おい、フツー逆だろ。
と突っ込みたいが、およそ常識の通じないライアンエアー、何が起こるか分からない。
てなわけで、依頼人にはこのチケットを手配してあげました。ちゃんちゃん。
今日の教訓:ライアンエアーのチケット購入は「片道」でも試してみよう。ただし、「クレジットカード手数料」が€5づつ個別にかかるのでそれも計算に入れないとだめ。
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