なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年11月14日(水) |
旅行で一番忘れてはいけないものを忘れる大バカ者のお話。 |
で、一日目は、何だかんだでMausiは時差ぼけダウン。で、二日目はと言えば、…皆さんならどこにお連れ申しますか?私が選んだ場所は…
浅草
です。
実は今回東京ではうちのじいさんばあさん宅にお邪魔してました。で、ここからは浅草寿町行きのバス1本で浅草に行けるわけです。実に便利。
で、バスの中でMausiが驚きます。運転手さんが、乗ってくるじいさんばあさんがちゃんと座るのを見届けてからバスを発車させる様子に。そして、やたらと長ったらしい車内放送に。そういえばそう。もう慣れてしまってなんとも思わないけど、ダブリンバスって車内放送なんかないし、じいさんばさんが乗ってきても、バスの運転手は気にも留めずに荒い運転をするし。
で、浅草。新仲見世から雷門、そして浅草寺へ。Mausiは目当たり次第に
みたらし団子 せんべい 揚げ餅 人形焼
と食べまくる。驚いたことにみんなお気に召した様子。
で、ここから地下鉄に乗り皇居へ。まったく知らなかったのだが、皇居の一部は一般開放されていて、中に入ることができる(しかも無料と来たもんだ)。
で、翌日は、何を血迷ったかお台場へ。生まれて初めて言ったお台場。正直なとこ「あっそ」って感じ。
この日は天気がものすごくよかったので、日の出桟橋から「東京湾巡りクルーズ」に参加する。数百人は乗れるであろう船。いざ乗船してみると、
あれ?
…誰も居ない。
信じていただけるかどうか、この大きな船、おいらとMausiとおいらの弟の3人の完全貸し切りでした。たった1時間のクルーズで、行ったのはレインボーブリッジから浜離宮にかけての狭いエリアでしたが、一人800円X3で、1時間あんだけの大型船を借りたとなると、とってもコストパフォーマンスがよかったと思う。
で、弟と別れて夕方山手線に乗り池袋へ。向かった先はサンシャインシティ。なぜだか水族館やプラネタリウムはすでに営業しておらず、ナンジャタウンはパス。当然の帰結として、残ったのは60階の展望台。
ここの展望台。おいらが小学生だった頃に登った覚えがある。当時はサンシャインシティがオープンしたてで、入場券を買うために地下に行列を作り、今度はエレベーターに乗るために行列を作り、ようやくついた60階はものすごい人ごみで窓の外を見るのも一苦労…だった思い出がある。
で、今日はと言えば…。チケットを買おうと地下に行くが、そこには「チケットは60階でお求めください」と書いてあるだけ。で、エレベーターホールには誰もおらず、エレベータに乗ったのはおいらたちふたりだけ。で、エレベーターを下りてチケットを買い、まわりを見回すと、昔人で溢れかえっていた60階はまさに閑散としている。おそらく全部で10組くらいしか居なかったのではないだろうか。超閑散。昔は登れなかった屋上も開放されており、行ってみると、その暗がりでは、数組のカップルがいちゃいちゃとしており…。ここを見回るガードマンのおっちゃんにおもわず「ご苦労さん」と言いたくなった。あ、夜景は本当に奇麗でしたよ。確かにロマンチックです。はい。
で、翌日はMausiが「もう一回浅草に行きたい」というので(考えてみるとよく分からん御仁である)、浅草へ。なぜ浅草に行ったかというと、実は新仲見世で見つけた急須がどうしても買いたかったんだそうな。おいらに言わせると、何の変哲もない急須なのだが…。
で、浅草名物神谷バーに行き、午後、荷物をまとめて実家のあるQ州へ行くために羽田に向かう。地下鉄から山手線に乗り継いで、乗り換えの浜松町に着く頃、おいらのあたまにふっとよぎったこと。
「あれ?チケット、持ってきたっけか?」
チケットは、9/1の日記に詳しく書いた通り、一人片道一万円の「超割」チケット。これ、カバンに入れた記憶がないのだ。
浜松町の駅のホームで、カバンをひっくり返して(かなりみっともない)、チケットを探すが、やはり、ない。そう、じいさんばあさんの家に忘れてきてしまった。
おいらの性格上、ぎりぎりまでことは起こさないので、この日も今更じいさんばあさんの家にチケットを取りに帰る余裕はない。仕方がないから、一かバチかで羽田空港まで行ってみることにする。
情けない気分だった。散々この日記で、空港にパスポートを忘れていったおいらの友人マークちゃんやKさんのことをバカにしたが、何のことはない、自分も大バカ者の一人に過ぎなかったのだ。マークちゃんKさん、もう悪口は書きません。(今後1週間は)
とはいえ、これもおいらの人生の経験上自信を持って言えるのだが、こういう時もなんとかなってしまうのである。「なんとかなるべえ」と勝手に信じ、羽田空港の全日空のカウンターへ。
そこでカウンターのおねえさんに言われたこと。
「はあ、航空券をお忘れですか。そうしますと、今日のところはおふたり分の航空券を普通運賃で新たに購入していただくことになります」
待て待て待て、となると、6万円?!
で、おねえさんは続ける。
「で、本日『二重購入証明書』というものを発行致しますので、これをですね、今日ご持参になられなかった航空券とごいっしょにお持ちください。そうしますと…」
ごくっ(おいらのつばを飲む音です)
「払戻し手数料\420を引いた額をそれぞれお返し致します」
ん?それって、今日購入する3万円の航空券に対して?それとも、「超割」の1万円に対して?
「本日お求めの3万円のチケットに対してです」
…今日の貴重な教訓。チケットは忘れても実は何とかなる。
おいらにとって運がよかったのは、おいらがクレジットカードを持っていたこと。実はおいらの知り合いに、アイルランドでクレジットカードを取ろうとして、毎回申請を出すたびに却下されている人が居る。なぜだかおいらにはクレジットカードは、数年前初申請であっけないほどあっさりもらえ、で、日本に来る直前に、限度額が2倍になっていたという。考えてみると、この限度額が2倍になっていなかったら、おいら、クレジットカードは使えず、手持ちの現金はなく…と、どうしょうもない事態に追いやられてたな。
皆さん、ご旅行の前には最低限、航空券とパスポートをお持ちかご確認ください。(…って調べないのはきっとおいらだけだよね)
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