なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年10月19日(金) |
同じ国際免許なのに…ここまで違う。国際免許の申請方法 |
「国際免許」を申請したことありますか?海外に出る日本人は増えるばかり。おそらく、国際免許の申請をしたことのある人も増える一方だと思います。東京にお住まいの方なら、駅からやたら遠い鮫洲や府中の免許試験場に…
(1)日本の運転免許証。 (2)パスポート (3)縦5センチ、横4センチの写真(このサイズがくせもの) (4)印鑑 (5)証紙代2650円
注意:証紙代などは変わっている可能性があるので、あくまで参考程度に読んでくださいね。
を持って行き、免許の更新ほどでないにせよ、結構長い時間待たされて、試験場に行く時間まで考えると確実に半日潰れます。で、上にも書いた通り、写真のサイズが変則サイズなので、持参した写真では規格外のサイズ扱いになり、試験場のスピード写真機でむっとした顔の写真を撮りさらに数百円無駄にするというのが定番…ですよね。少なくとも、おいらにとっては定番です。
で、もうひとつ、もし以前に国際免許証を発行してもらっていた際は無効になった古いものを返納しなければ、新しい国際免許は交付されません。考えてみたら、かなり面倒な話です。
なぜ、こんな話を始めたかというと、昨日、日本で運転をするために、国際免許を取りに行ったんです。上に書いたような煩雑な手続きが、アイルランドではかく行われます。
まず、アイルランドの国際免許を取得するためには、アイルランドの運転免許証を持っていなくてはいけません。当たり前ですね。それを、「免許試験場」などではなく、「AA」つまり、日本で言えば「JAF」に持っていきます。ダブリンのシティセンターにはツーリストインフォメーションの脇にAA Shopがあります。ここ、その名の通り、「店」です。お役所ではありません。
ここ、いつ行っても、お客はいないか、いてもひとりとかふたりなので待たされることはありません。おいらも入るなりにカウンターのおねえさんが、(ダブリンにしては非常に珍しいことですが)にこっと笑って、「いらっしゃいませ」("How can I help you?)といってくれます。
おねえさん:「いらっしゃいませ」 おいら:「国際免許作りたいんですけど」 おねえさん:「アイルランド発行の免許証持ってます?」 おいら:「はい」 おねえさん:「パスポート…」
やば、パスポート、忘れた…。
おねえさん:「…サイズの写真」 おいら:「あ、写真ね、パスポートそのものだと思った。あるある」 おねえさん:(笑いながら)「パスポートは要らないわよ」 おいら:(免許証等をカバンから出しながら)「はいよ」 おねえさん:「じゃあ、この申請書を書いて…」 おいら:「はいはい」
申請書には簡単に現住所や名前を書くだけ。渡航先などについては一切聞かれません。
おいら:「この『渡航日』ってのも書くの?」 おねえさん:「うん、それね、この国際免許は1年しか有効じゃないから、渡航の日付を発給日にしてあげるのよ。そしたら、少しでも長く使えるでしょ」 おいら:「へえ。ずいぶん融通がきくんですね」
とか言っているうちに、おねえさんは実に小汚い字でおいらの名前など必要事項を書き込んでいきます。
おいら:「そうそう、その免許証記載の住所古いから。申請書に書いてある住所が現住所ね」
すると、おねえさんの顔が一気に曇り、
おねえさん:「悪いけど、そしたら警察署で住所変更してきてくれないと、交付はできないわ」
と言われた…とお思いの方も多いでしょうが、そうではなく
おねえさん:「はい、申請書の住所ね」
とこともなげに、住所を書き込んでいきます。で、写真をカットして、スタンプ(ただ「AA」と書いてあるだけ)をぽんと写真と運転できる車種のところに押しておしまい。
おねえさん:「じゃ、手数料は£4(550円)ね」
所要時間はわずかに5分。おねえさんの対応もよかったので、実に気分よく国際免許をもらえました。言うまでもなく、もらった国際免許は、日本でもらうのと同じサイズ・同じフォーマットです。
おいら:「ありがとう。あ、そうそう、まえの国際免許今持ってるんだけど、返した方がいい?」 おねえさん:「いいえ、いらないわ。持ってなさいよ」
おいおい、じゃ、鮫洲の試験場で「期限の切れた国際免許を返納しないとは何事か」と怒られて、確か、始末書まで書かされた(ような気がする。別件だったかもしれない)おいらは一体なんだったんだ。
こういうふうに書くと、いかに、日本の免許試験場が旧態依然として、しかも暴利をむさぼってるか分かりますね。怒れ!全国5000万ドライバー!…でもおいらが煽ったとか言わないでね。
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