なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年10月07日(日) |
やはり美人は得なのか、美人の基準がおいらとはだいぶ違うがダブリンバスでのこんな出来事 |
「美人は得」とよく言われますが、おそらくこれは本当だと思います。きのうばか犬TaroをKさんちに返しに行って、その帰り、夜の11時ごろバスでうちに向かっていた時のお話。いつも通り、運転席のすぐとなりの席でぼーっとしていたおいら。ドアのところには
In the interested in the safety, doors will not be opened between stops.
と書いてある。要するに、安全のためバス停以外のところではドアーは開けません。と書いてあるわけ。
それにしても土曜の夜のとりわけこの時間のバスはうるさい。2階席からは男の叫び声なども聞こえてきて、ほとんど乱痴気騒ぎの宴会状態。車内にもとっても品のないおいらに言わせりゃ金太郎にしか見えないこのくそ寒いのにへそと肩を出した服を着た、香水(たぶんジバンシーだと思った)の匂いをぷんぷんさせたねえちゃんなんかも乗っている。どうも今時間まっすぐ家に帰るのはおいらだけのような感じすらしてくる。
で、このバス、どうも乗車券の発券機が壊れてしまったらしく、運転手がいらいらした顔で機械をガチャガチャやっている。それを信号待ちの時にするとかいうならかわいいが、高速でぶっ飛ばしながらやってくれるのだから恐れ入る。で、発券機が壊れているからあまりお客は乗せたくない様子。いちおう運賃は受け取りつつも、乗車券は発行しないという状況でバスを運行している。
で、いよいよシティセンターに近づいた時、バス停でもない道端から突如、いかにもこれからナイトクラブで男をみつけますよー、という風情のおいらに言わせりゃ品のない姉ちゃん3人がバスに手を振る。どうもタクシーを待っていたがバスが先に来たので乗りたい感じだ。町まですぐなのにとも思うが、たしかにこの時期に方をだしていりゃそりゃ寒いわな。だが、そこはバス停ではない。当然止まるはずはない…と思いきや、バスはタイヤをロックさせんばかりの急ブレーキをかけて止まった。
で、運転手、
「機械が壊れているから運賃はいいよ」
…おいおい、すると君は、バス停からまともに乗ってきた客からは機械が壊れていながらもしっかり金を取り、バス停以外のところで手を振って乗ってきた連中からは金を取らないというのか。
「美人は得」
彼女たちが美人とは到底思わなかったが、そんな言葉をふっと思い出した。運転手は"You are very good."とか言われて、鼻の下を長くしてでれでれしている。…処置無し。
で、この3人、1キロも乗らないで降りてしまった。
…あのー、ちゃんと服を着てればこれくらい歩いても全然平気だと思うのですが…。
…突っ込むのもむなしい。
話はがらっと変わるのですが、ダブリンで春から就職活動をしていた日本人の女の子から「採用されたよ」という嬉しいメールを頂きました。彼女の採用先はダブリンではない地方都市。家賃も安いだろうし、人も優しいだろうしうらやましい限り。何よりも、大変だっただろう苦労が実ったことにたいして「おめでとう」と言わせてください。
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