なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年09月17日(月) |
弾んだチップに見た中国人の現金な反応とは? |
週末、ひでかすとその友人のハラボーとさらに人間Taroちゃんとおいらの4人で、北アイルランドのジャイアンツコーズウェイから、デリーなどに行って来ました。写真つきレポートは近日公開とします。まあ、一つ間違いなくいえることは、(おいらを除いて)むさくるしい男ばかりが北アイルランドをさまよう姿はなかなかにして無気味だったのではないかという気がいたしますです。はい。
実はおいら、おダイエットをはじめることにしました。幸か不幸か家に体重計がないおかげで正確なところは分からないのですが、どうも最近体重が増えたような気がするのです。ま、万年運動不足にしてぐうたら、しかもビールを飲むと来れば誰がどう考えても太らない方が不思議。とりあえず、食べる量を減らすことからはじめようと思ったのが昨日。なのに…
どうしてパブに誘うのよ
で、断りきれずパブに行き、しかもビールを飲んでしまうおいら。おいらのおダイエット計画は一日目にして早くも頓挫してしまったのでした。
それは月曜の午後のお話。会社が終わった後にまることうちに居候中の人間Taroちゃんの3人で市内の某パブへ。月曜日の夕方ということもあってか、ダブリンにしてはやたらとゴージャスな雰囲気を醸し出すそのパブはほぼすかすか。席に座るなりに若い金髪の中国人ウェイターがすうーっとテーブルにやって来る。人懐っこい性格なのか「コンニチワ」などと言ってくる。
で、2杯目か3杯め、Taroちゃんが払うことになって再び中国人のウェイターを呼んで、「ビール3つ!」(ああ、おダイエットがあああぁぁぁ)
で、中国人が£9.35(1260円)のレシートとビール3つを持ってやってきた。Taroちゃんは言うことがかっこいい。10ポンド(1350円)札を出し、
「釣りは取っといて」
「うーん、チップをやるとは気前がいいというかなんというか」…と思いきや、さらにポケットから1ポンド(135円)硬貨を2枚、渡すのだ。つまり、£9.35(1260円)のところ、£12(1620円)も払ったのだ。差額でマンガが1冊買えます。
自慢じゃないが、おいらパブでチップなど払ったことはない。払うとすれば、タクシーの運ちゃんや、レストランでくらい。全く、Taroちゃんは学生のくせして羽振りがいい。…と思ったが、その理由はすぐに分かった。
来年からユーロが導入されるアイルランド、レシートの末尾にはユーロでの値段が載っている。それが11.87ユーロでTaroちゃんはそれと見間違ったのだ。
で、この中国人の現金な反応。ニコニコしながら退散。で、抜け目なくレシートを持って逃げる。証拠隠滅というやつですな。
さらに、何も言わないのに、氷とレモンの入った水を持ってきてくれる。犬より分かりやすい反応。
さらに、つぎのビールを頼んだ時、彼は小額ながら返すべきお釣を当たり前の顔をして持ってこなかった。…どこかに「1を与えると2を求めるのが中国人」なんて書いてあった気がしたけど、案外当たっているのではないかという気がした。
その後、例によってタクシーで自宅へ。おいらが「タクシーで帰ろう」といった時のTaroちゃんのひとこと。
「まじっすかー。おれ、金ないっすよー」
もはや作者の論評など無意味なので何も書きません。
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