なべて世はこともなし
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2001年08月10日(金) 社員食堂の前に立ちはばかるオバサンとの冷戦

世の中の受付嬢すべてがそうだ、なんて申す気は毛頭ありませんが、今からネタになる受付嬢…もとい受付おばさんは、毎日とーってもヒマそうです。彼女は50才くらいでいつもハナめがね。ヒマそうにインターネットのニュースを読んでるか、トラベルのページなどを本当にヒマそうに読んでます。

ちょっとややこしいのですが、おいらの会社には社員食堂がありません。で、100メートルくらい離れた同じ敷地内の同じ系列ながら別会社の社員食堂を使う権利というのを持っています。てなわけで、雨の日も晴れの日も(晴れの日があればの話だけど)そこまで歩いて行きます。で、そこの受付のおばさん、しつこいけど見るたびに本当にヒマそうなのです。

受付嬢の仕事と言えば、外線電話の取り次ぎ、郵便物の受け取り、来客の受付などが主な仕事(だと思うの)ですが、電話はコールセンターの為、みんな担当者に直にかかってきます。で、会社そのものに用事のある人などほとんどいないわけで…。てなわけで、電話なんてないはず。で、郵便は別の人が世話してますし(強いて言えばバイク便は彼女の担当のよう)、来客なんてほとんど見たことがありません。

だいたいこの会社の入口は来客用になんか作られていません。ドアは電磁ロックで堅く閉ざされており、「関係者以外は絶対入れんけんね」という雰囲気が素人目にも分かります。で、おいらたちが入る時は、おいらの持っているIDカードをカードリ−ダーにかざしてロックを解除するという念の入れよう。前にも書いたけど、そこまでして守る秘密などないだろうに…。

で、夜勤が5月末に終わり、6月から社員食堂に出入りするようになったのだけど、この受付おばさん、おいらやおいらたち日本人グループが出入りするたびに

「エクスクイーズミー、カードーリーダーにIDカードを通しましたか?」

と、毎回聞いてくるのだ。毎回ちゃんと通しているのに。毎日毎日、いい加減顔も覚えただろうにしつこく聞いてくるのだ。そりゃ、あんたがヒマなのは分かる。だけど、こちとら腹が減ってるんでい。そんな時につまらんことを毎回聞くんじゃない!さらに頭に来ることには、この受付おばさん、おいら(たち)以外には聞かないのだ!こんな不条理が許されていいものか!

…と、とってもつまらないことながらあまりのしつこさに、おいらは知らず知らずのうちにカードリーダーにカードを叩きつけてかなりの大きな音を立てながらそこを通過するようになった。でおいらは、あたかもそこにおばさんはいないかのように無視してさっそうとビルに入って行く。それを後ろから見た同僚ルミの証言によれば「おばさんのコメカミは引きつっていた」そうな。

で、そんなイヤミを1週間くらい続けたある日、ついに受付おばさんはキレた!

おばさん:「エクスクイーズミー、私はつんぼ(差別用語になるんですか??)じゃないからそんなに叩かなくても聞こえるわ!」
おいら:「別にあんたの為にやってるんじゃなくて、確実にカードが通ったか確認の為にやってるんでい」


…おばさんのコメカミは本当に引きつっていた。

その後も毎日受付おばさんに会うが、おいらはあいさつもせずに通り過ぎて行く。それにしても受付おばさんは今日もヒマそうだった…。きっと、社員の噂話とかファッションには一家言持っているんだろうなあ…などと考えている。



で、そんな苦労をしたその先にある社員食堂。ここは前にも書いた通り、安い。が、たまにトランプのババとしか思えないメニューがあるのだ。今日バカ犬Taroの飼い主Kさんが取ったスープ。Kさんが一口飲んで「まずい」というので飲んでみたら…本当にまずかった。Kさんの表現を借りれば「ゲOの味」。…言われてみればその通りだぞ。

こんな社員食堂で1日2度も食事をするおいら。嗚呼、悲しいかな貧乏。

なお、Kさんはそのスープは捨てました。そのくらいまずかった。




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