なべて世はこともなし
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2001年07月24日(火) どう評価する?このチャリンコ屋

チャリがパンクして道中に放り投げてきたのは昨日の日記で報告の通り。で、その後のお話です。

4時半まで仕事をして、シャトルバスに乗ってDART(電車)のClontarf Rd駅へ。そこから自転車が行き倒れたところに行っていると、さすがはおいらのぼろチャリ、誰も盗もうともせず、朝と同じ状態でご主人様の帰りを待っておった。

そもそもこのチャリンコ、新車で買ったのは1999年の12月。つまりまだ2年乗っていないのだ。にもかかわらず、サビだらけ。理由は簡単で、家の屋内に保管する場所がないので、ずーっと、中庭でアイルランドの風雨に晒されつづけてきたのだ。しかも、買ってからただの一度も掃除したことがない。スポークなどもともと銀だったとは思えないくらい真っ黒。

おいらのチャリンコ歴は長い。実はうちの母方のじいさんは自転車屋。都内某所で未だに自転車屋をやっている。で、そのじいさまに3才か4才の時初めてもらったのが、てんとう虫か何かの形をしたベルがハンドルのど真ん中についた14インチ補助輪付きの自転車(そんなかわいい頃もあったのです)。で、これ、嬉しくて嬉しくて家の近所を乗り回していたのだが、家の近所の深さ10メートルくらいある用水路(水深はないが崖)にそのチャリンコを落してしまった。

…本人はと言えば、何と、そのチャリンコを捨てて無事。あとでオヤジに崖を降りて取りに行ってもらった。

そんなのがおいらと自転車との出会いなんだから、おいらが自転車を大事にするわけがないのだ(←完全に開き直り)。で、その後も、中学校(片道3キロ)、高校(片道15キロ)と、チャリンコ通学となり、自転車に乗るのは得意中の得意なのだが、何にせよ「自転車を大事にする」という感覚をおいらは持ち合わせていないのだ。

いつものことながら話がそれた。で、パンクしたチャリンコをひっぱって、行きつけのチャリンコ屋へ。ここ、とにかく態度が悪いのだ。おいらが中へ入っていくと、おいらのチャリをいつもみてくれる兄ちゃんは、あいにく接客中。で、チャリンコを作業場に寝かそうとすると、奥に暇そうに座っていたおっさんが、

“You can’t leave the bike like that. Someone might fell over!”

などとほざく。確かに言っていること自体正論なのだが、でも、

…おまえはじゃあ暇そうにそこで何をしとるねん。お前が何とかせい


で、5分後、いつもの兄ちゃんがようやくやってきた。ちなみにその5分間、おいらは所在なげにおいらのチャリを持って立ってました。他方、奥のオヤジは暇そうにボーッとしてました。これが、アイルランドにおけるカスタマーサービスの実態です。ははは。で、まあ、この兄ちゃんが、色といいツヤといい、そして何より話し方といい、とにかく品がない。すごく無骨で友好的でない話し方をするので、おいらが嫌われているのではないかというあらぬ錯覚を抱くようになる。で、向こうが無骨な話し方をするから、こっちの話し方もおっつけぶっきらぼうになる。

“When'll it be ready?”
“Half 5”


みたいな感じ。普段のおいらなら"Can you tell me when it'll be ready?"は最低限、ことによっては"Could you possibly tell me when it will be ready?"ってな感じでていねいに話すのだが…。

まあ、それはおいといて。30分後の5時半。おいらはチャリンコ屋に戻る。予想通りチューブ交換。これがまた冗談のように安い。何とチューブ交換が技術費込みで5ポンド!(700円)しかも、チャリンコは軽くとはいえ掃除され、ギアは微調整され、ついでにチェーンには(おいらが注したこともない)オイルまで注されている。それらは完全に無料なのだから驚く。まったく、あんな話し方するから嫌われてるのかと思った。それとも、おいらのチャリンコのあまりの惨状を見るに見かねただけなのかもしれないが…。なあ、それだけ親切にしてくれるなら、あと、話し方をどうにかしてくれたらおいらは完全に満足するだろうに。その話し方は、平安美人に金髪くらいの破壊力を持って他が何も見えなくなるんだよ。

ちなみに…。うちのじいさんに確認したところによると、現在の東京の後ろタイヤのチューブ交換は2500円だそうです。

で、その足で、KillesterにあるスーパーSupervalueへ。おいらこのスーパーには滅多に来ない。何せ、アイルランドの田舎で独占状態で見かけるとんでもない田舎のスーパーのチェーン。とにかく、高い、古い、陳列いい加減といいところがない(他もひどいが輪をかけてひどいのよ)。だが、どうしてもErdingerというビールが飲みたかったのでわざわざやってきた。そう、おいらが好きなErdingerというビールはアイルランドではなかなか手に入らない。チャリンコ屋のとなりの酒屋でもたまに売っているのだが、普段は売り切れている。

で、ついでだから、今日と明日の夕飯の食材くらい買っていこうと思い、カゴを手に、物色開始。まあ、チキンの色は何だか古そうで買う気がしないし、しかも高い。で、他の肉も何だか怪しげで、うーむどうしようと思い、野菜のコーナーに行ってみると、玉ねぎは半分腐っていた。おいおいおい、玉ねぎが腐るまでどれだけの時間がかかるねん。仕方がないので、カゴを途中で放棄して、酒のコーナーに行き、Erdingerだけ買って帰りました。
ちなみにここのスーパーの店中に貼りまくったポスターとテレビコマーシャルのキャッチフレーズは…


Shopping as it should be.


おいらはこのキャッチフレーズのポスターをいつか

Shopping as it shouldn't be.


…に書き換えてやりたいと考えている。



PS 今実は、すんごく頭に来てるんです。この会社…とゆーか、うちのアホスーパーバイザーに。ネット上で個人攻撃は卑怯ですし、会社の秘密、個人のプライバシーまで関わることなんで、残念ながらこの日記に書くことはないと思うのですが…

…が…

…書きたい。(ばたっ)




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