なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年07月08日(日) |
Sie ist nicht hier! |
北半球は今夏真っ盛り…のはずなのだが、アイルランドにいる限りそんな事実はすっかりと忘れてしまう。何せ、今日なんか同居人のドイツ人は暖房つけてたもんね(いくらなんでもそれほど寒くないだろうと思うのだが…)んで、曇天の空を見ながら家でおとなしくしてました。無駄金を使うことなく、部屋もきれいになり、まあ、いい一日だったと思う。
んで、今は午後10時。ビールを片手にこうして日記を書いてるのですが、実は1時間ほど前まで今日は日記をお休みしようかと思っていたのだ。何せ家から一歩も出なかったから特にネタがない。…が、ネタの神様はおいらを見放すことはなかったのです。その小さな事件は午後9時を少し回った頃起こった。
感心にもドイツ語をひとりで勉強していると電話が鳴る。普段家の電話は無視することが多いのだが(おいらに用事のある人はおいらが電話に出ないことを知ってるから、みんなケータイにかけてくる)今日はかかったくるあてがなかった訳ではないので、ついと電話に出てしまった。電話の向こうから聞こえてきたのは、冗談のような話ですが、ドイツ語!
人間というのはある意味感応性があるもので、おいらは小一時間ほどドイツ語を勉強していたおかげで、頭がドイツ語モードに入っていた。で、何とまあ、相手の言っていることが理解できるのだ。相手はどうも、ドイツ人の同居人に話しがしたいらしい。で、おいらは、「Sie ist nicht hier!」(彼女はいません)と言えたばかりか、相手の名前まで聞き出せた。ちなみに相手は同居人のドイツ人のお母さん。ちゃんとあいさつまでして電話を切った。
はっきり言って、英語で言えば中学校1年レベルのことを言っただけに過ぎないのだが、そんなことがとっさに言えたおいらは少し偉いと思った(天狗)。
…ただお母さん、アイルランドに電話をかけてくるのにドイツ語で押し通すのはやめてください。
よく言われることだが、ドイツでは英語がよく通じる。これは真理。が、この真理には落とし穴がある。50代以上の人で英語を話せる人は実は結構少ない。理由は簡単で、彼らは英語での教育を受けてないのだ。何せ英語は第二次大戦での敵国の言葉。60年代くらいまでは英語の教育はあまり盛んでなかったそうな。(ドイツ在住の方、私のこの聞いた話が間違っているならそっと教えてやってください)
てなわけで、おいらの彼女の両親も英語を話さない。で、彼女に電話をかける時は、まずケータイに電話をして、在宅を確認してから、家にかける。なんでそんな面倒なことをするかというと、家へ電話をかけると1分20円程度なのに対し、ケータイへはその3倍程度かかるのだ。ところが、ここ数日は、変な自信をつけたおいら、「彼女の両親が出ても恐くない!」と、直接家に電話をかけている。実は実際彼女のお母さんが出たのだが、問題なし!
たかが1週間のドイツ語のコースで実力の伴わない自信をつけたおいら、こんな能天気な性格だからアイルランドでお気楽に暮らしていけるのかもしれない。
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