なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
警告:今日の日記は書いてる本人が、書きながら「わ、恥ずかしい」と思っています(特に最後の方)。きっと読む方は、もっと「わ、恥ずかしい」と思われると思います。「そんな話読みたくない!」という方は、どうぞ今日の日記は読み飛ばしてくださいまし。間違っても、「つまらなかった」などと掲示板に書かないよう!!
あした、5/23はおいらの彼女Mausi(いつも通り仮名)の誕生日です。しかし、付き合いが長くなればなるほど、「プレゼント」のネタがなくなってきますね(哲学的真理)。なんとなく、同じ物を2回渡すのは芸がないようで、何か新しいもの…と考えるうちに時間ばかり経ってしまいます。
で、過去の日記にも書いてあった通り、おいら、今月の初めにドイツに行ったんです。ある日、ハノーバーで一人になれる日があったので(彼女は仕事だった)その日、何とか誕生日プレゼントを探そうと、市内の目抜き通りを行ったり来たりして必死になって何かを見つけようとしたんですよ。
時計?かわいいの持ってるしなー。
サングラス?かけさせてみないと似合うかどうかわからないしなー。(自分のはしっかり買った)
下着?そんなもん1人じゃ買えない!(…ブラってつけてみないとわかんないんでしょ?>女性の方々)
香水とか化粧品関係?前にもあげたし芸がないなー。
指輪?あ・ほ・か!
…とまあ、時間ばかり過ぎていきます。その日はまあ、Tシャツで歩けるほどの暑さ。通りに出されたパブのテーブルでビールを飲んだりしながら必死に探します。…ない。おいらが大好きなH&Mにも行きますが、ない(自分用のボクサーはしっかり買った)。時間ばかりが経ち、困り果ててしまった。
もう残り時間もないなあという時ふっと立ち寄ったのが、ドイツ中どこにでもあるなんの変哲もないデパート。ぼーっと見てたら、ふと目に留まったマネキン人形さん。Espritsのすんげーかわいいジャケットを着ている。「あー、これだー!」と思ったんです。見ると、値段は高いものの何とか予算内で、かわいくて、サイズも揃っている。で、ふと思った。彼女のサイズ、なんだー?
この場合、サイズ、S・M・Lという単純な分け方だったので、悩んだ挙げ句に、中間を取ってMを買って帰りました。ついでだから、その横にあったすんげーかわいいTシャツも買った。
んで、おいらがドイツから帰る前の日、このジャケットをラッピングせにゃいかんということで、ショッピングバックからようやくそのジャケットとTシャツを引っ張り出した。ちょっとサイズが心配だったので、自分で着てみた。
…小さいぞ。これ。(T_T)
それも、おいらが来て少しきついくらいならともかく、絶望的に小さいんです。これじゃあ、彼女も、きっと着れない。もっと早く気がついていれば良かったものの、あしたはダブリンに帰る日。アウトです。仕方ない。という訳で、部屋の電気を真っ暗にして(値段が見えないようにするための小細工)。
自分:「おめ、これ黙って着てみろ」 彼女:「小さい」
…終わった。
考えてみればカッコ悪い話ですが、仕方ない。おいらはこう言いました。
自分:「誕生日用に買ったんだけど、小さいんだったら仕方ない。レシートとクレジットカードここに置いとくから、サイズ交換してこい。値段は見ちゃイカンぞ」
翌日。彼女はおいらを送り出したついでにそのデパートへ行きました。んで、彼女の希望のサイズが売り切れていることが分かり、何と、彼女、返品しちゃったんです。
…という訳で、誕生日プレゼント探しは一からやり直し…。
困ったことには、このダブリンという町、本当にしょぼい店しかなく、とてもセンスの輝くものを見つけたり出来る町ではないのです。うーん、困ったと思ってた時にやってきたのが母の日。母の日の後に同僚が、「母にネットを通じて花を贈った」と一言。花??おいらの目、らんらんと輝きます。うん、これだ!
という訳で、ドイツの花屋のサイトを当たったんですが、「ドイツのサイトはドイツ語で書かれている」という真理に到達し、再び困り果ててしまいました。翻訳サイトなんかもあるんですが、結局細かいところで役に立たない。で、困った時の神頼みと、うちのアパートの環境至上主義のドイツ人の女の子(詳しくは、「ドイツ人とアイルランド人の環境における比較文化的一考察」を参照してくだされ)に通訳のヘルプをお願いしました。
すると彼女、意外なことを言うんです。「うちのママ、花屋に勤めてるからやってあげるよ」実はこのお母さんが勤める花屋、おいらの彼女のMausiの隣り町なんです。
おおー、渡りに船とはこのことでぃ。
さっそくお願いしました。
彼女:「予算はいくらくらい?」 自分:「うーん、60マルク(3200円)かもう少しいってもいいかなー」 彼女:「本気?」 自分:「え?」 彼女:「ドイツでそんなに花にお金かける人いないよー」
そうなのです。質実剛健ドイツ人(悪く言えばケチ)。そういう無駄金は使いたがりません。それに、アイルランドやついでに日本に比べると花の値段はとっても安いのです。
自分:「それなら、それくらい出せばステキなのが買えるわけね」 彼女:「間違いなく」
そんな会話をしながら、ふっと思い出した話があるんです。今では態度デカ吉になってしまった日本人同僚のOさん(仮名)。彼女が、ン年前の誕生日、友達だか彼だか忘れたが、誰かと吉祥寺で食事をしてて、彼が突然席を外す。で、しばらくして戻った彼の腕には、彼女の誕生日と同じ本数の薔薇が…。
うわー、くせー。とたいがいの人は思うはず。でもそう思わない人間もいるのです。おいらそのアイディアを頂いてしまいました。そう彼女の明日の27回目の誕生日、彼女に27本の薔薇が届きます。(*^-^*)
どう思いますか?クサすぎ?それとも、いいアイディアだと誉めてくれますか?一番肝心な彼女の反応は、明日、見れます。楽しみでもあり、ちょっと気がかりでもある。
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