なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
昨日の日記を書いた後…。なぜか電話が鳴り止まなくなった。自分の彼女(自分から電話したんだけど)から始まり、友人数名、果てはスウェーデンのヘレナ(旅行記「ハンガリー」参照)に至るまで。彼女、何やら今年の夏、日本で仕事がしたいらしい。涼しい夏のスウェーデンから、灼熱の(さらに湿度が高い)日本に行こうなんて、それだけで十分酔狂だが、しかも日本で仕事がしたいらしい。
…それを聞いて、去年殺害されたイギリス人女性、ルーシー・ブラックマンさんのことを思い出した。そりゃお水が手っ取り早いだろうけど、やはりするんなら自分の履歴書に自信をもって書けるものの方がいい。本人も、「英語の先生とかやってみたい」とのたまっている。
そこでいろいろ調べたら、一つ意外な事実が浮かびあがった。
事実:「日本人はアメリカ人から英語を習いたい」
これホントかな?おいらが聞いた限りでは、どうもこれは事実らしいのだ。駅前留学だの何だのの英語学校、最近のいわば強迫観念的な「英語が話せないと…」というのに押されて、講師の絶対数は不足しているらしい。な・の・に。人気のあるのはアメリカ人の英語講師ばかりだと。
…なぜだ?
そう言えば日本にいた頃、駅前留学のコマーシャルで、生徒が「なぜ駅前留学をする気になったか」というインタビューに答えるというシリーズがあったけど、彼(女)らの英語は明らかにアメリカ英語の影響を感じさせた。
…なぜだ?
なんとなく分かる気もする。アメリカ英語の方が、巻き舌ばりばりで、いかにも「私は英語を話してますよ。すごいだろ」…というふうに響く。その点イギリス英語の方が、巻き舌がない分ソフトに響く。でもそれだけだろうか?
もう一つ分かるのは、TOEFLだTOEICだがアメリカ英語で出されるから(受けたことないからよくは知らんけど)、アメリカ人から習っていた方がそれらの試験に有利だと考えるのかもしれない。
そう言えば、おいらがアイルランドを語学留学の場所に選んだ時、「アイルランド人はきれいな英語を話すのだろうか?」というのがとても素朴な疑問で、「もし変な訛りがついたらどうしよう」なんて心配したもの。それに対し、「セーコーする留学」だか「地球の騙され方」か忘れたけど、モノの本には「アイルランドではアメリカ英語にもイギリス英語にも属しない美しい英語が話されている」なんてしたり顔で書いてあった。
…ウソをつけ!アイルランド人の英語なんてほとんど理解不能じゃないか!
だけど、まさに「それはそれ、これはこれ」で、どんなにアイルランド人が路上でひどい英語を話していても、それがおいらに伝染ったかと言えば、そんなことは全くなく。おいらは未だにジャパニーズイングリッシュのまま。つまり、話は最初に戻るけど、日本人がもしアメリカ人からのみ英語を学ぼうとしているならば、それは大きな間違い。誰から学んだって、大した差はないって。おいらはむしろ、アメリカ人の英語は苦手だ。
で、そのあと、ちびまるこから電話がケータイにかかってきて、だべっていたら家の電話に、うちの大家から電話。…どうせろくな用事じゃあるまいと思いきや、やはりろくな用事じゃなかった。
大家:「7月末で出てって」 おいら:「やだ」 大家:「じゃ、今年末」
今年末にてこの家の契約が切れること確定。これでおいらの心の中に決意が生まれました。
決意:「今年末を目標にこの国から出よう!」
…無論どうなるか分かりません。ま、がんばろうっと。
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