なべて世はこともなし
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2001年05月17日(木) 激震は続くよいつまでも

おとといの日記にうちの会社がピンチと書きましたが、マネージャー(ドイツ人)いわく、「何の心配もいらない」とのこと。ここではとりあえずその言葉を信じることにしました。ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。(陳謝)

あんまり書くと、おいらの会社がどこかばれてしまいそうなのですが、おとといの日記でXX販売株式会社として登場した会社は、実は今の花形イーコマース(電子商取引)の会社の一つです。(注意:どこの会社か分かっても会社名を掲示板にカキコしないように!このホームページの自由は匿名の上に成り立っているのです)

このテのニュースは苦手なんであまり追ってはいないのですが(注:とか言いつつ作者は経済学部卒)、「ネットバブル」なるものが弾けて、いまこの手の会社はどこも窮地にあるとか。そう言えば、イーコマースの先駆けともいえる某、Amazon.comも1200人の社員をレイオフにしたとかいうニュースを聞いたばかり。

んじゃあ、イーコマースは儲からないのだろうか?んなことはないはずなんだよなー。シロート目に考えても、iモードだか何だかから簡単にアクセスできて、簡単手軽にモノが手に入るこの商売は、明らかに将来性がある。なのに、Amazon.comは、未だに1円たりとも純利益をたたき出していない。出発点の書籍販売単体では利益を出しているそうだが、Amazon.comは入った金でチャリンコだ園芸用品だに手を出し、自転車操業を続けている。これが原因でAmazon.comは今「深刻な流動性現金の不足」を指摘されているのか?

確かにタコの足のようにあっちにもこっちにも手を出すことはいけないと思う。なら商品を特化した会社なら大丈夫かというとそうでもない。


…結論。わからん。


はい。ここで話題変えます。どうせ上なんて誰も読んじゃいないだろうし(おいらだったら絶対読まない)。で、タイトルが、「激震は続くよいつまでも」になってます。ということは、おとといのニュースの続きがあるのだとご期待の方…あるんですよ。うちのマネージャーからこんなメールが来た(らしい)んです。



夜勤が6/1をもって廃止となります。



何のこと?という方のために、一から説明いたします。おいらが働いてるのは、ホームページのタイトルからも明らかな通り、アイルランド。アイルランドから、XX販売株式会社の日本部門の会計を担当しています。で、「ハイクオリティなサービス提供」のため、日本の昼の時間にあわせて働いているんです。日愛(アイルランド)の時差は8時間(ただいまアイルランドはサマータイム真っ只中)。ということは、おいらの勤務時間はこちらの夜ということになります。

で、夜勤を週5回もできませんから、おいらたちは、日−火チーム(日本では月−水になる)と火−木チームに別れて仕事をしてる訳です。ヒラはおいらをあわせて3人。二人でもいいのですが誰かが年休だとかを取ることを考えて、3人なんです。

おいらは基本的に日−火に働いています。ということは、水曜日の朝9時から週末なんです!で、翌週のシフトを頼み込んで、火−木に変えてもらった場合、有給を一日もとらずして、7連休というおいしいことができるとんでもないシフトだったのです。このシステムと夜勤なので当然増える給料を利用して、去年は月に一回はどこか海外に遊びに行くという幸せなことをしてました。



それができなくなるんです。(T_T)



そりゃあなた、日本で名ばかりの有給を使う暇もなく一生懸命働いているお父さんたちからすれば、そんなふざけたことは許されるはずもありません。だけど、ひとつ思い出してほしいことは、おいら日本の同年代の人間の半分くらいしか給料もらってないんですよ!あたしゃ給料分以上の働きなどするつもりは毛頭ございません。

で、問題なのは、給料もさる事ながら、休暇。このホームページを隅々までご覧になった皆様はお気づきと思いますが、あたしゃ、長距離恋愛なぞをしてる訳です。こんななめたシフトだからこそ、最低月に一回はドイツに行って逢瀬を果たしていた訳です(なんちゅう古い言葉を使うねん)。それができなくなる!



こりゃマジでドイツ移住を考えた方がいいな。



同じフレーズを二度使いますが、「このホームページを隅々までご覧になった皆様はお気づきと思いますが」ドイツに移住すると一言で言っても、ビザの問題とかそう容易じゃあないんですよ!誰だ!世界に国境など作ったバカは!今こそ第二の坂本竜馬よ現れ、「地球市民」という概念を作るべきではないか!

多分先月の日記で書いたけど、おいら最近ようやく「竜馬がゆく」を全巻読破しました。その本によれば、幕末まで、「薩摩人」とか「土佐人」とかいう概念はあれど、「日本人」という概念はなかったそうな。そこに黒船が現れて、「日本」という概念を作らざるを得なくなったと。

…ということは、黒船に代わるものが地球に現れりゃいい訳だ。ならば、



「出でよ!宇宙人!」(ばきい★)



でも、宇宙人の襲来なんかあった日にゃ、きっと「地球人」って発想がわれわれの中に出てくると思います。逆に言うと、宇宙人でも来ない限り「地球人」なんて発想は単なる戯言で終わってしまうんだろうなあ。そう、今日の日記は、単なる戯言です。
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