なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
おいらの悪癖の一つに、「タクシー利用」というのがあります。町で飲んだり、仕事で疲れてかつ、チャリンコを自宅に置き放しだったりしたらもう最後。ゴールデンタクシーコースです。今朝もタクシーに乗って自宅に帰ってきました。
ダブリンのタクシーの運転手のほとんどはおしゃべりずきです。おいらも好きなので、たいがい助手席に乗ります。車、運転しないなら助手席がいいやね。タクシーの運転手とトロい車の悪口を言ったりしてると、にわかドライブの気分になります。
そう言えばタクシーにはとんでもない特権があります。まず、バスレーンを走れること。これ、ラッシュ時は効果てきめん。早い早い。それからなぜか、タクシードライバーにはシートベルト着用が義務づけられていません。これ、一度なぜかを聞いたのですが、その答えは、「万一のときに乗客を助けるため」ちょいとちょいと、あんたが乗客より怪我してたら乗客を助けるも何もないと思うんですがねえ。
こっちには、"Taxi" 以外に"Hackney"というものがあります。平たく言えば「白タク」なんですが、ちょっと「白タク」と呼ぶのは間違っている。「白タク」とは、無免許のタクシー営業のことですが、この"Hackney"は「無免許という免許を持ったタクシー」なんです。何のこっちゃって?つまり、「無免許であるという免許を持っている」んです(なんかああ言えばこういう状態だな)。グレーゾーンの営業ですね。
タクシーとの違いは、「流し」ができない。お客は、電話・無線で予約をする必要があります。で、メーターがついていませんから事前に値段を聞いておく方が安全です。
この"Hackney"なるものは、数年来のタクシーの不足から自然発生的に出てきたそうなのですが、当初のウリは、「固定料金でタクシーより安い」ことだったそうな。ところが、"Hackney"が市民権を得るにつれて、だんだん値段はタクシーと変わらなくなって、下手をするとタクシーよりも高いとか。
で、言い値を吹っかけられるというのもなんとも恐いです。実際、市南部から"Hackney"を使ったある人、一度は15ポンドだったので次も安心して使ったら次は30ポンド請求されたとか。この点タクシーの方が、メーターが備え付けられており、ボラれる心配がないのが安心です。ダブリンでタクシー利用の場合は、安心して、事前に値段を交渉する必要はないでしょう。
もう一つ、"Hackney"は万一のときの保険がありません。てなわけで、ダブリンご訪問の際は、安心なタクシーをご利用ください。(←っておまえは「ダブリンタクシー組合」か何かの回しもんか!)
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