なべて世はこともなし
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2001年04月16日(月) DARTにて…

イースターがらみのeグリーティングカードがいくつかおいらのアカウントに届きました。まそれ自体ありがたいことなんですが、また例によって、おいらの知らない人からのメールが…。いや、知らないというのは適切な言葉じゃない。おいらが覚えていないだけなんだよなあ。本当に人の名前を覚えるのが大の苦手です。ドイツのヤフーから来てるからドイツ人?待て待て、スイス人の可能性もあるなあ。…だめだ、わからん。

今日は書きたいことがたくさんあるんです。本を読み終わりました。日本語の本です。「竜馬がゆく」司馬遼太郎著全8巻。恥ずかしい話ですが、今まで読んだことがなかったのです。アンチ巨人の論理で、みんなが読んでいるから読まないという…。という訳で、坂本竜馬がどんな人なのか知らなかったのですが。これを読んで、初めて、なぜ、多くの人が竜馬に惚れたかわかりました。ただ、司馬遼太郎の書き方があまりに鮮やかだからここまでの人気になった気も…。竜馬も立派ですが、ここまで素晴らしい歴史小説を書き上げた司馬遼太郎もすばらしいと思います。

んで、話のレベルは急に下がります。このネタは、いずれアイルランドの小ネタとしてアップするつもりですが、とりあえず日記に先行発表しちゃいます。

今日、DARTに乗って、市南部の友人の家に遊びに行ったんです。DARTというのはDublin Area Rapid Transitの略。ちょっと気になったので引用。

rap・id 
a. 速い, 迅速な; (坂が)急な; 【写】 (フィルムが)高感度の. 
(EXCEED英和辞典)

ふむふむ。Rapidとは「早い」ことなのねん。だとすると、アイルランド人は、この言葉をわかって使っているのだろうか?実際このDARTのトロさは大都市の交通に慣れたおいらとしては信じられない。例えば山手線。実はあの電車の表定速度は記憶が正しければ、27km/h。こう書くとゆっくりだけど、駅と駅との間はキビキビ走るし、駅でのドアー開閉の時間も削れるだけ削っているから、そんなに遅いとは感じないよね。ところが、このくされDART、駅と駅との間もトロトロ走るし、各駅での停車時間も客の乗り降りなどとっくに終わっててもなかなか発車しない。電車自体もやる気のない4両編成(時間帯によっては2または6両編成)が、日中15分おきに走る。本当にやる気を感じない。鉄道評論家の川島令三氏を特別顧問として雇うか、京急にでも社員を派遣すれば、所要時間は今の半分になると信じて疑わない。

しかも、日曜日や、夜間はほとんどの駅は無人駅になる。つまり、ただ乗りできちゃう訳ね。ちなみに本日、行きも帰りも運賃を払いませんでした。何ともアイルランド的。

ああ、話がそれた。おいらの言いたいことはそんなことじゃあないのです。今日、会社に来るまでの体験談。

おいら、市南部の某駅から午後8時ごろDARTに乗った。で、電車がBlackrock駅を過ぎた頃、突然貫通路のドアーが開いた。ちなみにDARTの貫通路は非常時以外使用禁止。確かに幌も何もないから動いてる時に使うのはちと危ないかもしれない。てなわけで、貫通路から出てくるのは、まず、検札に決まっている。(DARTはワンマン運転でごくたまに検札が来る)

「ち、運賃払わないかんかなあ」と思いきや、はたして出てきたのは、年の頃11か12の品のなさそうな少女二人。で、先頭車両に乗っていたおいらの横をすり抜けて、車両の一番前のドアーを開けようとする。開かない。そりゃそうだ。そこは運転席。

品がなさそうだと思ったら、やっぱり言葉も品がない。
“I need a piss!”
「ションベンしてー」とでも訳すのが適当でしょうか。繰り返し申し上げますが、その人間は、年の頃11-12の少女です。そこのところを念頭において続きをお読みください。

電車は、Booterstownという駅に着。その少女、ドアからちょうど暴走族の兄ちゃんが自分のシャコタンの車からするようにぬうと顔を出し、ドアを閉めようと顔を出していた運転手に、
“Is there any toilet?”(「便所はどこ?」)と聞く。…んなもん近郊列車にある訳ないだろう。もちろん運転手は”No.”と言う。

DARTはBooterstownを出る。この少女、大声で、”I need a piss!”と言う。もう1人の少女に言ってるんだろうけど、電車の中に丸聞こえ。そんな魂の叫びをいわれてもこっちは気恥ずかしいだけじゃい。

で、つぎのSydney Parade駅着。次の瞬間、おいらは信じられないものを見た。何と、その少女、電車から駆け下りたと思いきや、ホームにて、ペロンとケツを出し用を足してしまったのだ。ちなみに、おいらたち1両目の乗客からは丸見え!!駄目押しには、彼女、ケツを拭きもしないで、ズボンをたくし上げ、涼しい顔をして車内に戻ってきた。唖然としたおいらたち乗客とホームの水溜まりをよそに、DARTは発車。

…皆さん、どう思われますか?

おいら、アイルランド人が品がないことは、重々承知してますが、もはやここまでとは知りませんでした。どうして、ちゃんとしたトイレで用を足し、次の電車を待つことができないのでしょう。ま、次の電車は25分後だったおいうこともありますが、おいらなら、自分のプライドのほうが大事です。しかも、彼女の行動には、「恥じらい」というものが、みじんも感じられませんでした。

…終わってるなあ、アイルランド(ため息)

長くなりました。最後まで読んでくれてありがとうね。




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