なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年04月15日(日) |
なぜかこんなところでマスコミ論 |
ジムに行って泳いできました。泳ぐと気持ちいいし、何より、この時期に水着のお姉さんが拝めるのがいい。(それが本音かい!)で、いい汗流して家に帰ってきて、缶ビールを空けてコンピュータの前に座るおいら。3歩歩いて逆噴射状態です。
いつもネットサーフィンをしていて、必ず立ち寄るのは、朝日新聞や毎日新聞などの新聞社のサイト。個人的には読売新聞のサイトが一番見やすいと思う。反面最悪なのが産経新聞。お金を払わないと記事全文が読めない。ネットの情報は無料であるべきかというのは、多事争論のネタになりそうですが、ほかのところがただなものに金を払うバカがいるのかどうか。
今日のトップニュースは、兵庫は尼崎で小学校六年の男児が母親を刺殺したとのこと。非常に痛ましい気の重くなるニュースです。で、無料のネットならでは、各新聞社の記事の書き方が比較できます。思えば若かりし頃ジャーナリストを目指していたおいら、思わずこんなところでマスコミ論を展開してしまうのでした。
まずは日経。さすがは経済専門紙。このネタがトップではなかったが、
「少年事件の凶悪化や低年齢化が指摘される中、小学生が母親を殺害したと見られる事件に、学校関係者らの間には衝撃が広がっている。」
と第一報としては先走りすぎ。どこの学校関係者に裏付け取材したねん。確かにそういう側面はあるけど先走りしちゃいけない。
で、毎日。
「男児は『学校のことで死のうと思って包丁を持っていたところ、母親にとがめられたので、逆上して刺した』と、特に興奮した様子もなく話しているという。」
この少年が非常に冷酷な心の持ち主で、自分の母親を殺したことに対して何の反省の念もないような印象を受ける。
さらに読売。
「男児は母親が倒れた後、一人で自宅から約二キロ離れた交番を訪れたが、交番の署員がパトロール中で不在だったため警察電話で連絡してきた。男児の左手の指に数か所、ためらい傷があったという。 当初は興奮した様子だったが、その後、涙を流して母親のことを心配しているといい、県警は十五日に児童相談所に男児を移す。」
なんだか毎日の少年像からかけ離れている。「涙を流して母親を心配」こういうふうに書かれると、少年に対する同情の念すら湧いてくる。
そして朝日。
「県警によると、午後6時25分ごろ、買い物から帰った母親が、居間で自殺しようとしていた男児を見つけたらしい。男児には左手指などにためらい傷があり、『死のうとして自分で切った』と話しているという。 男児はその後、近くの交番を訪れたが警察官が巡回中で不在だったため、備え付けの直通電話でしゃくり上げながら地元署の警察官に事情を訴えた。10分ほど話したあと、交番に駆けつけた警察官と一緒にパトカーで現場の自宅に向かった。パトカーが到着する直前、外出先から帰宅した男児の父親(47)が遺体を発見、110番通報していた。」
こちらも読売トーンで、少年に対し同情的。
んで、おいらがいいたいことは、どうして一つの事実の伝えかたがこんなに違うねん。違うこと自体はいい、と思う。それが各新聞社の個性なのだから。ただ、その情報を受け取る側が、本質を見抜く目を持っていないといけないと思う。
このホームページでは、政治的に中立でありたいと思うからこれ以上は書かないけど、こんな世の中、真実を見ぬく目というものを養わないといけないのかもしれませんね...とおざなりな結論を書いたところで、おあとがよろしいようで、私、退散いたしまする。
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