もう愛だとか 恋だとかむずかしく言わないで・・・...川崎 憂

 

 

その日、運命に出会う 『Fate』舞台探訪の旅・パート4 その3 - 2004年02月24日(火)

2月24日(05:10)起床
 宿のモーニングコールで起きだした川崎は、一人着替えをすませ、
朝食もたべ(られ)ずに部屋を出た。
 前日のうちに、タクシーを手配していた私は、時間通り5時半にフロント
に赴くと、丁度入り口に到着したタクシーへと乗り込んだ。
 車で直接永平寺に乗り付けるのであれば、1時間ほどで到着するらしいのだが
タクシーでそれをやるだけの予算なんてあるわけない。
 地味に電車とバスを乗り継いで永平寺へ向かう。

2月24日(05:45)加賀温泉駅
 ホテルから駅まで約15分。
 それでもタクシーに、2千円弱の支払いをして駅に降り立った。


 まずは始発の「特急しらさぎ52号」で福井駅を目指す。
 平日の始発便、先頭車両に乗っているのは私独りだけ。さすが特急電車、
20分弱で福井駅に到着してしまった。
 昨日立ち読みした「るるぶ福井」の知識を総動員して、私鉄の連絡口へ。

 改札を抜けると丁度、永平寺方面へ向かう列車が出発するところだった。
 時刻表を確認すると、この列車を乗り過ごすと次の列車は30分後。
 ギリギリのところで乗り込んだ私は、5分ほど息が切れて座席に座り込んで
動けなかった。
 とりあえず、少しでも早く写真撮影を終了させて、二人に合流しなければ
ということでそれなりにがんばっていたのです。
 が、この旅自体が飛行機が千歳にいけなかった、というトラブルから始まった旅。
 素直に、こちらの思惑通りには進まないことは、まあなんとなく予想はしていました。
 過去3回の旅でそれなりに、早朝の移動には慣れているつもりでいた私ですが、
ひとつだけ失念していたことがありました。
 神戸市も、品川区も、福島市もそれなりに大きな都市だったということ。

 しかし、永平寺はかなり、それなりに、山の中にあるということを・・・。


2月24日(06:46)えちぜん鉄道  永平寺口駅


 つまり、永平寺口駅もそれなりな山奥にあるということを、現地に着くまで
私はすっかり忘れていたのです。
 永平寺に向かうバスの始発は7時24分。
 30分は待たないと始発のバスすら出発しないということ。
 そして、30分間何もせずにすごすには、今日の気温はやっぱりそれなり
寒かったのです。
 かといって、ここでもタクシーを呼んで、というわけにはいかない。
 駅備え付けのパンフレットを見てみたら、バスでは410円で着く永平寺も
タクシーで向かうとなると、やはり2000円弱かかってしまうとのこと。
 
 寒さに震えながら、素直にバスの始発を待ちました。
 凍えた身体を始発バスの揺れに任せて約15分。
 永平寺近くのバス停に到着した。

2月24日(07:40)京福バス 永平寺バス乗り場


 写真は到着したバス停の反対側にあった出発用のバス停。
 元は連絡鉄道の終着駅だったとのですが、廃線に伴いバスの待合所になった
とのこと。
 バスに揺られている間に幾分体力の戻った川崎は、小走りで永平寺へと
向かったのですが・・・。

この坂の先に見えるのが永平寺。



『本日は、入門したばかりの僧達の行事が執り行われているため、
 最低でも9時半までは中に入れません!』

 券売機で券を買い、入り口でそれをモギリの僧に渡そうとした瞬間に
言われた言葉です。
 さすがに1時間半も時間がかかるとなると、単独旅行ではないので
これ以上二人を待たせるわけにもいかない。
 断腸の思いで戻ろうと思い、その連絡を携帯で連絡したところ、

『そこまで行ったら、見てこなきゃ』

 と、言われてしまいました。
 その言葉に甘えて、とりあえず1時間30分待つことにしました。
 が、店はやってない、ただ待つには寒すぎる。

 困った私は、さっき来た道を30分歩いて戻り、その後30分かけて
永平寺まで戻り、30分商店街の道を行ったりきたりして時間を潰しました。

永平寺入り口



 ほぼ9時半丁度に団体旅行の一団と一緒に大部屋に通された。
 永平寺に関して、簡単な説明と注意事項の説明があった。

 巡回ルートを外れないこと。
 建物内の写真は自由に撮ってもかまわないが、フラッシュは使用しないこと

 そして、修行中の僧は絶対に写真に撮らないこと!!
 これが、後々私を苦しめることになるのです。

 永平寺内を探し回りやっと見つけた山門内部の撮影ポイント
 が、やっとたどり着いたその場所は、
 
 坊さんであふれかえっていた(爆)
 朝は入門した僧の行事が。
 この時間は逆に修行を終えて、帰っていく僧が山門から出て行く行事の
真っ最中だったのです。

 永平寺の山門は一般の修行僧の場合、入門する時と修行を終えて帰る時、
この2回しかその門をくぐることが許されないとのこと。

 で、その行事がどんなものかというと・・・

 なんと写真撮影会(爆)
 最近のお坊さんはハイカラです。最新デジカメ等を構え今日帰っていく
3人の僧と記念写真を撮っています。
 まあ、それはそれでほほえましい景色ではありますが、そんな状況が
30分近くも続くと、いいか加減にしろ! と、悪態もつきたくなります。
 10時40分にはバス停から福井駅行きの直通バスには乗らないといけない
のに、時間は既に10時25分。
 「きみら魂抜き取るぞ!」と悪態をつきたいのを精一杯我慢して、
彼らが解散するのを待つ。

 そんな忍耐があってこの写真となりました。



 ビニールシートが張られているのは、工事中というわけではなくて、
単純に雪よけのためと思われます。
 確かに、あれがないと廊下は雪まみれになりますね。

 撮影終了後、駆け足でバス停向かう私には。名物である「永平寺そば」や
「ゴマ豆腐」を食べる時間も、お土産として購入する時間もありませんでした。

 や、まさにキミらしい(苦笑)

 その後は無事合流を果たし、列車を乗り継いで東京に戻ったものの
秋葉原でいつものように買い物をしていたり、飲み屋で熱く「Fate」を
語る3人組がいたりしたのですが、まあ、そんなのはいつものことなので
ここでは割愛。

 以上で『「Fate」の旅 第四弾』も終了。

 さすがに第五弾はないとは思いますが、ある日突然ひょんなことから
始まっちゃうかもしれませんので、ま、ちと覚悟はしておけ(笑)

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