2005年04月17日(日) |
絶滅危機のチーターをインドでクローン化計画 |
#クローン化して自然公園に放されて幸せだろうか。 ロシア宇宙船、国際宇宙ステーションにドッキング (ロイター)
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天気予報で最高気温が20度だったので、砂場着は暑いかもしれない(し汚れてる)ので、汚れてもいい服を着せてケロと散歩。日曜日の公園はおじいちゃんと一緒の子やお父さんと一緒の子がちらほらいるがレギュラーメンバーはお休みらしい。ケロは砂場で「ざーっ」と音がする位の砂を靴に仕込みつつ遊び、登り系の遊具に登っては私に手を取らせて虚空に足を踏み出す。(私が黒子になってそーっと下ろし最後の5cm位だけ落下する。)
珍しく40分くらいでベビーカーに乗せることが出来たので、それから図書館へ。昨夜読んだミス・ビアンカシリーズ「くらやみ城の冒険」の続きを借りようと書棚から全部抜いた。 帰宅後せっかくケロがすやすやと寝ているのに、そのベビーカーのポケットに、借りた本を入れてしまったので出せない。うーん。出すと起きそうだしなーと、残り僅かだった本を読み終わって苦悩した。
結局ケロが起きてから片手に本を持って回り、更にケロが寝てから夜更かししてシリーズ全部読んでしまった。
ゲーリー・スナイダー「野性の実践」(2005-052) 重松宗育・原成吉訳 山と渓谷社(2000年6月)
最初あまりにもストレートにエコ好きな白人臭い始まりだったのでちょっと引いた。ついでにどうして英語圏の人はすぐテーマを表す言葉を選んで、ウェブスターとかからその言葉の定義を持ってきたり語源を引いたりするのが好きなんだろうか?「この楽しき日々」か何かでローラもそうやって書いてたけど、作文の書き方として学校で教わるのかもしれない。
で、著者はビートニクな詩人で環境保護活動も行い、京都に12年住んで在家で禅の修業をした人。引きつつも最後まで読むと何となく禅宗の教えが身近になったような気がするが気のせいだろう。実際に歩いた場所、体験したこと、感じたことについて書いてある部分は素直に読んで面白い。そしてこれを読むにつれ、アメリカ的生活というのは世界的にも特殊なんじゃないかと強く思う。アメリカとカナダと日本で普通である暮らしは世界の他の場所で行うと困難だし不自然なのじゃないかな。
マージェリー・シャープ「くらやみ城の冒険」(2005-053) 以下全て渡辺茂男訳 岩波書店(1987年〜88年)
懐かしのミス・ビアンカ!私が読んだ頃は途中までしか出てなかったんだよね。訳者によるあとがきで「翻訳は外から訳すのではなく物語の中に入って云々」と書いてあってあれっと思ったら昨日読んだ「すばらしいとき」の渡辺茂男さんだった。 完璧に淑女らしく色白で詩作が趣味、大使のぼっちゃんに可愛がられているミス・ビアンカは中華風の瀬戸物の塔に住んでいて、そこには噴水のある庭もあるのだ。(これはJardin Anglo-Chinois !)しかし育ちの良い女性らしい親切心と正義感でもって何故かくらやみ城までノルウェー人の詩人を助ける冒険に行くことになるのだった。 彼女を裏から支える地味で現実的な性格のバーナードがいい味出してる。そうそう、非常用に封蝋を持っていくっていうのが子どもの頃は理解できなかったけど、多分蜜蝋はネズミが齧るんだろう。
マージェリー・シャープ「ダイヤの館の冒険」(2005-054)
可哀想な孤児のことを聞きつけてきたミス・ビアンカが、ジェイン・エアを引き合いに囚人友の会の婦人部会を焚きつけてダイヤの館へ救出に行く冒険。
マージェリー・シャープ「ひみつの塔の冒険」(2005-055)
ミス・ビアンカが囚人友の会の婦人議長を辞職するにあたり記念ピクニックが開催され、その時に偶然みつけた囚人を過去の因縁もあり救出する冒険。サー・ヘクターという馬が立派。
マージェリー・シャープ「地下の湖の冒険」(2005-056)
偶然塩のつぼから見つかった手紙を読み、塩坑へ8歳の男の子を救いに行く冒険。私は幼少の砌この本で「レインコートの脇の下には空気穴がある」ということを知ったよ。多分あれはゴムびきだったからだな。そしてこの本でもロウソクの燃えさしを非常食として喜ぶ場面があるが、封蝋と同様に蜜蝋だったのだろう。(昔のネズミってロウソク齧ったり石鹸齧ったりしてたのね。)
マージェリー・シャープ「オリエントの冒険」(2005-057)
正に「オリエンタリズム」本領発揮というようなどことも知れぬオリエントのとある国に、粗相をして象に踏み潰されそうな奴隷を救いにいく冒険。ははははー。
マージェリー・シャープ「南極の冒険」(2005-058)
ミス・ビアンカとバーナードはともに囚人友の会の役職を引退することになったが、何故かまたノルウェー人の詩人が南極に取り残されているために助けに行くことに。段々風呂敷が大きくなっていくわね。
マージェリー・シャープ「さいごの冒険」(2005-059)
今回の冒険は「大使公邸」内で、ちょっと毛色の違うもの。最後にミス・ビアンカとバーナードはどうなるんだろうという下世話な興味があったが、普通に大変仲のよいお友達で、一巻の最後で「おいおいこんなところで締めちゃっていいの?」と思ったのと矛盾なく終わった。
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