2004年08月27日(金) |
英美術館の掃除夫、作品の一部だったごみ袋を投げ捨てる |
(ロイター) #絶対テート・モダンだと思ったんだ。早急に地位協定の運用改善=ヘリ事故で閣僚会議 (共同通信) イチローが200安打=米大リーグ史上初 (共同通信)
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図書館へ借りていた本を返しに行った。ついでにサトクリフ追加で借りようかと思ったけど私が全部持っていったらしく棚には0。 ケロが寝ていたので「チャーンス」と髪を切りに。もう2ヶ月位前に「伸びたから切らなきゃ」と言っていたら「それ位が丁度いい」「今の髪型すごくいい」と別々の人から言われてよく分からなくなり伸ばしていたのだけど、帽子がきつい位に頭おっきくなってたので、長さをかえずに梳いてもらった。「すく」はこの漢字で合ってるのか?)でもこれも似合ってるかどうかよく分からない。
ローズマリー・サトクリフ「太陽の戦士」(2004-107) 岩波書店
先史時代(青銅時代)のイギリスが舞台。ケルト人部族の中で戦士になるには一人で狼を倒さなければいけない。主人公は果たして戦士になれるのか。 まだこの時代はドルイド僧の権威もある。
上村英明「先住民族の「近代史」 植民地主義を超えるために」(2004-108) 平凡社選書(2001年4月)
近代オリンピック、極地探検、北海道/沖縄の植民地化、水銀中毒、アメリカの連邦制、核植民地化のテーマで一章づつ、それが先住民族にとってどういう意味を持っていたのか語り替えている。 近代オリンピックの話は丁度オリンピックが開催されているのでタイムリーで興味深かった。第一回の後もずーっとギリシャでやるつもりで(ギリシャは)いたとか、発案者は白人だけの競技会のつもりだったとか。 水銀中毒の話は、あの楽しく胸踊るピース・オブ・エイトが流通するために南アメリカの先住民族が水銀中毒と過酷な労働で大量に命を落としたことを語り、また子供時代の楽しい夢に苦味が。ゲド戦記外伝で水銀中毒の話を読んですぐだったのもあり、痛々しいものがあった。でもこれは語るべきだし知るべきパンの耳。 核植民地化も痛かった。この広い世界と言えども誰も住んでいない土地なんてものは石器時代以降ありえないのかもしれないな。
ローズマリー・サトクリフ「運命の騎士」(2004-109) 岩波書店
犬と一緒に育てられたみなし子の主人公が、食べかけの干しイチジクを落とし、運命が一転し、最後にたどり着いた場所。決まった運命に向かって音を立てて進んでいくのが見えて苦痛だった。面白かったんだけど。ようやくノルマン式の鎖かたびらにつつまれた「騎士」が出てきたよ。ひょっとして「シールド・リング」も同じ頃だったような気もするけど・・・。 ブルターニューはブリトン人が逃げ込んだ場所なのだ。 そして度々出てくる琥珀に(そして暫く前に読んだ「琥珀捕り」に)琥珀を手に入れて手の中で暖めて香りを楽しんでみたいと思った。
中に出てくる石斧で「太陽の戦士」とつながっている気がする。(「太陽の戦士」が1957年、「運命の騎士」は1960年出版。)
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