* 旅行5日目サマリー *
パリ。
ルーブル美術館にて猫狩り Flammarion 4 襲撃。マグリットグッズ強奪。 サント・シャペル ノートルダム大聖堂 Monoprix にて食料品売場襲撃。 ポンピドゥー芸術文化センター Book Flammarion 襲撃。マグリットグッズ更に強奪。
パリ泊。
写真)ルーブル美術館における猫狩りの成果。(評判がよかったので追加。)
写真)Monoprix における食料品売場襲撃の成果。 あ、左の写真の右側は私じゃなくて猫用の食料品ね。 Felix Favorits Friskies - 猫大好きフリスキー!?
写真)マグリットグッズ強奪の成果。(一部。)
朝食:クロワッサンとトマトジュース@ルーブル美術館 昼食:シェフサラダ@ルーブル美術館 間食:タルト・オ・フロマージュ@カフェ 間飲:シトロン・プレッセ(の偽物)@カフェ 間飲:マンタロー@カフェ 夕食:ムニュ(定食)@ビストロ ポークパテ、チキンロースト、アップルタルト、ワインとコーヒー
写真)謎のマンタローの正体。Menthe al'eau ミントシロップと水。 味は・・・ミントキャンディーを水に溶かしたようなもの。 私は緑もミントも好きだからOKだけど、甘くないともっといいな。 頼めば水をペリエなどのガス入にも変えられるよう。 気付くとカフェでテーブル3つ並んでマンタローを飲んでいた。 あれ絶対私の真似したんだと思うな(トクイ気) #だって運ばれて来たとき「あれー何か違うじゃん」と私のと 見比べていたもの>外国人観光客たち
* 旅日記 *
また朝4時起床。少しでも帰国後の時差ボケを少なくするため、このままでOKとする。今日はとにかくルーブル。で、閉館後はポンピドゥーへ行くのだ。 ストレッチなどしていてから、うっかり二度寝してしまい、起きたら9時。 !8時に起きて支度するつもりだったのに。
シャワー浴びて、今日こそコンタクト入れて、今日もワンピース(下に着てるものが違う)で出発。地下鉄の駅からルーブル方面へ向かうと、昨日みつからなかったカルーゼルルーブル(商店街)が開いてる!あとで行かなくちゃ。 カルト・ミュゼを出して、団体入口から入れるか聞いてみた。普通の入口から入れといわれたが、よく見りゃ込んでいるのは入場券売場で、入口は別に込んでいない。何だ。カルト・ミュゼ、買っといて良かった(^^)
地階の展示から見はじめ、あっと言う間に1時間。こりゃあ見終わらない。 とりあえずリシュリュウ翼にあるカフェが開いたから朝食を食べよう。野菜不足解消のためトマトジュース、あとクロワッサン。 で、カフェで色々考えて方針変更。まず見たいものの多い3階の絵画部門を見て、そこから下りていこう。(これを隣の席のカップルは「東急ハンズ方式」と呼んだ。言い得て妙。) リシュリュウ翼の端、まずはフランドル派の絵画から。フェルメール今回の旅で何作見るのかしら♪なんて明るく行ってみたら月曜日は閉まっていた。がーん。 ということで水曜日に再訪決定。 もう1回来ると思えば他の展示も流しやすい。猫を捕獲しながらぐるっと回って、とうとう3階コンプリート。 やったよ、ぴよちゃん!でも3時間かかってるよ!(笑)
ということで、今度はデュノン翼のカフェで昼食。こちらの方が同じメニューがさっきのカフェより安いと思ったらその筈、器がプラスティックだった。好みと財布の問題。さっきのカフェではまだバルコニーに出られなかったので、向かい合ってこちらのカフェではぜひバルコニーに出ようと順番待ち。(皆考えは同じらしく、室内は空いていた。) 野菜不足解消のため、シェフサラダを頼んだ。たいていのメニューにフランスパンがついてくるのはこれいかに。嬉しいけど。 手すりの上に並んだ石像の写真など撮っていると目の前を飛ぶ黒い虫。 うわー。羽アリだー。(背中ぞわぞわぞわ。) 羽アリとか名前も言いたくない黒い虫(飲食店の隠語で「太郎」)とか、飛ばないような飛ぶような虫だけは嫌いなのだ。 早々に食事を終えて美術館へ戻った。はぁーっ。こんな乾燥した気候でも羽アリって飛ぶんだぁ。まぁ、地面を歩くアリがいるってことはいつかどこかで羽アリが飛ばないといけないんだものねぇ。
「←モナリザ」の看板(日本語じゃないけど)に案内されて、スペイン・イタリア絵画のコーナーへ。周りみんな(じゃないけど)イタリア人とスペイン人(この二つの言葉はよく聞分けられない)。みんな嬉しそうにばしばしフラッシュ焚いて写真撮ってる。
おーいっ、フラッシュ禁止じゃなかったのか? そりゃあ君達の国の名作を見にフランスまで来るのはちょっとムカつくかもしれない。でもこの名画が残ってるのは誰かが大事にお世話したからなんだ。よく考えろ。フラッシュ焚くなー。 美術館の係員さんもあまりの人数のためか、注意もしない。いいのかぁ?
で、モナリザを見た。モナリザだけは特別防弾ガラス(かどうかはしらないが)の中に入って、ちょっと他の絵との扱いが違う。泥棒されたことがあるから?
世界一の微笑みだとは思わない。(日本には素敵な仏像がたくさんあるからね。) そういえば「モナリザはどこから見てもこっちを向いているように見える」と言うのを思い出したので、絵の前で左右に平行移動しながら実験してみた。 ・・・本当だった。どこからでも彼女と目が合っているような気がする。 #後で他の絵でも実験してみた。(例:グランドオダリスクなど。) こっちを見ている絵の中の人とは、やっぱり目が合うみたい。(笑)
9時半ころに入って、6時間経過。そろそろへろへろになってきたので、あとはミロのビーナスを見て帰ることにした。
ミロのビーナスは素のまま置いてある。あんまり有名すぎて、いざ本物を見てもレプリカの一つに見えるのは審美眼がないからか。 個人的にはサモトラケのニケの方が美しいと思ったよ。(これは堂々として大きくて西洋的に本当に美しかったよ。顔はないけど。)
ということで、帰り道。へろへろになっているのについグッズのお店など立ち寄ってしまう。ルーブルの絵葉書。ポストイット。エジプトの猫のブロンズは買おうとおもうけどサイズが大きい。こんな重いの持って帰れないし、私は豆猫を集めているのだ。(実物大は生きてるのがいるので結構よ。) ・・・と思ったら、丁度良いサイズの猫をようやく見つけて「そうそう、これ位のサイズよ。」と買おうとして箱を手にとると「British Museum」の文字。 うわー。これっ、家にあるのと同じだよっ。大英博物館のお土産だ。 ふうっ。どおりで丁度いいサイズだと思ったわ。あやうくフランス土産で買ってしまうところだった。危機一髪。
更にカルーゼルルーブルで目当てのFlammarion4のお店発見。ここが世界のマグリットグッズの元締めだす。と思ったら名前が変わっててJNF Productionsになっていた。・・・アメリカ資本か?(ちなみにサイトはwww.jnfprod.com) 絵葉書、ほとんど家にもあるが、マグリットは同じモティーフを何度も描いているし油彩とグワシュで同じ図柄というのもある。買い残す位ならと思い、棚の端から端まで全部取った。42枚。各0.8ユーロ。マグリットのモティーフを使ったマグネット(「これはパイプではない」パイプ、「これは林檎ではない」林檎、「大家族」青空鳥、「ヘーゲルのバカンス」蝙蝠傘、「赤いモデル」足靴、「善意」山高帽の男の前にパイプ、「世界大戦」山高帽の男の前に林檎、「男と夜(グワシュ)」山高帽の男のシルエットの夜の景色)各2.50ユーロ。あとカレンダー、5.95ユーロ。 これがフランスで一番高い買い物か?(笑)
さすがに疲れて、カフェでタルト・オ・フロマージュ(チーズケーキ)を食べた。美味い。
セーヌ川沿いを歩いて、ポンヌフ(映画「ポンヌフの恋人」の橋はセット)を渡ってシテ島へ。池澤夏樹「花を運ぶ妹」を思い出す。シテ島はお兄さん。
まずはサント・シャペルへ。ここはステンドグラスが綺麗だと聞いて行ったが、意外に規模が小さかった。石の螺旋階段を皆が上っていくのを見て、塔があるのかと私も上ってみた。
・・・圧倒された。
ステンドグラスのメインは2階にあったのね。すごい。 日本語(NIHONGO)の図柄の説明が、クリアファイルに入って置いてある。(キリスト教系の学校に通っていた友達曰く「宗教関係は無料奉仕する人がたくさんいる」そうだ。これもそうかな。)なるほど。聖書の知識がないと、前に蛇がいるからモーゼだろうとかその程度しか分からないが、昔の人はもっとずっと目が良かったんだろうか。(蝋燭の下で何時間も手仕事してたのに?)こんなに細かいステンドグラスの絵物語で啓蒙できたのだろうか?
続いてノートルダム大聖堂へ。外の石像はアダムとイブと、サン・ドニ(首がない)しか分からない。中へ入り、献金して蝋燭をもらい火を点す。誰かがオルガンを弾いている。やがて聖歌が始まった。いやー音が良い。マイク使ってるのかな。中世の生活は分からないけど、教会にだけ美しいものがあったのだろうか。 ・・・やっぱり宗教は貧乏人の麻薬かもしれない。大聖堂の中で、宗教に依らない救いを全ての人が受けられるよう祈る罰当たり者。 ここのステンドグラスも美しいのだけど、天井が高ーいので図柄は見られない。薔薇窓が美しい。ステンドグラスって写真撮ってもうまく写せないんだよねー、などと思いつつ数枚写真を撮る。この雰囲気を覚えていればいい。 少し座らせてもらって、聖歌を聞いて出た。
また右岸に戻ってカフェで一休み。シトロン・プレッセを頼んだらすぐ出てきた。・・・これレモンジュースだよ。こんなのできそこないのシトロン・プレッセだっ、と山岡さんに怒られるからね。ぷんぷん。
そこからポンピドゥーへ向かうつもりが途中で靴屋さんのソルド(セール)にひっかかる。・・・可愛いけど、わざわざフランスから買って帰る程のこともない。フランス製じゃないし。 おぉっと、スーパーのMonoprixを見つけてしまった。行かなくちゃ(笑)。 もちろん目指すは地階、食料品売場。
うわーん楽しいよー(泣)全部持って帰りたいよー(泣)
泣きながら(嘘)買ったのは、時差で早朝目が覚めた時の小腹用チョコパンパック。ペリエ1リットル。猫大好きフリスキー♪の猫のおやつ。Fleur de Sel de Camargue カマルグの塩の花=地中海の天然塩(美味そうだと思って買って帰り、家で調べたら有名な名産品だった)。自宅用に(日本で買うと高い/フランスでも高い)サフランのちびパック4つ入。ブーケガルニ10袋パック。Monoprixプライベートブランドのガテマラコーヒー(これは以前にアテをつけていた)。 あー幸せ。でもこれ持ってポンピドゥー?
途中で「ニコラス・フラメル通り」を見つけて思わず写真を撮る。ハリー・ポッターのお蔭で有名になった錬金術師の名前。池内紀「錬金術師通り」を思い出す。あれはプラハの城の一角にある通り。いつか行ってみたい。
ポンピドゥーに入る前に、また休憩のためカフェへ。マンタローを注文。ミントシロップが底に入ったトールグラスと、水のボトルが来た。綺麗な飲み物だ。 味はミントキャンディーを水に溶かした感じの味。甘くてすこしすーすーする。もっと甘くないともっといいなー。(実は甘い飲み物があんまり好きじゃない。) また旅日記など書いていたら、右隣のテーブルにマンタローが運ばれた。「え?こんな?」という感じで男性が私のグラスを盗み見る。そこに水を入れて自分で薄めるんだよ、貴方。左隣でもマンタローを飲んでいた。でもどうやらペリエで割って飲んでいるよう。炭酸が入ってより美味しそう。 ・・・幸せ(^^)
しかしまた羽アリが飛んでいて、あわてて上着を羽織る。ぶるぶるぞわぞわ。 さあ、ポンピドゥーへ行こう。
・・・とやって来たが、マグリットは1点しか見つからず。日本語で「体の不自由な人」と婉曲に訳されている、ヴァーシュ(牡牛)の時代の作品。 Le stropiat (1948) 油彩(個人蔵だったが1999年買入したらしい) もう少し持っていそうなのにな。デュフィも見つからない。パウル・クレーが沢山あって、日本パウル・クレー協会会員のT子さんのためにせっせと撮影。(家で整理していたが、作品の向きがよく分からない(^^; ごめんねT子さん。) メディアライブラリーみたいなところで、絵がみつからないだけなのか、展示されていないのか調べようと行ってみたらクローズと言われる。ポンピドゥーの出版物コーナーもクローズ。夜10時まで開いてるのは展示だけなのかー?
美術館を出た1階に本屋さんFlammarionを発見。まだ開いている。ぱぴちゃんは絶対ここの絵葉書持ってるだろうから、デュフィのカレンダーを。パウル・クレーの絵葉書はT子さんに。 マグリットの絵葉書、さっき買ったのと重複してそう。でもここでさっきの42枚を広げて確かめるわけにはいかない。重複するだろうけど、全部買おう。27枚。それとマグリットの切手シール(郵便に使えないシール)。中身重複するかもしれないけどART STAMPSという小さなパックも。 #ホテルで絵葉書チェック。重複は7枚、全部で62種類という成果。ブラボー。 #ART STAMPSというのは小さな本になっていて(ISBNコード付)中の一部がミシン目で切り取れるようになったものだった。
それからビストロへ。今日もワンピースだからちゃんとしたお店に入るのだ。 ムニュ(定食)はプリフィックス方式で前菜+主菜+デザート。 前菜:ポークパテ、主菜:チキンロースト、デザート:アップルタルト。それに、またグラスワインを選んでもらって(赤ワインだった)、最後にコーヒーをつけた。 美味かった。フランス人は普段こんなに美味いもの食ってるのかー。 まるで一人暮しの人が居酒屋の焼魚定食に舌鼓を打つようにおいしく頂いた。やむやむ。
ホテルへ帰り、さっきからタイマー点滅どころか真っ赤になっていたコンタクトレンズを外す。うわー目が真っ赤だー。毎日つけない場合は1日6時間から慣らしましょう、と言われているのに今日いきなり12時間以上だもんねー。
その日の収穫など写真に撮り、倒れるようにベットへ。
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