* 旅行2日目サマリー *
ロンドン。
ヴィクトリア&アルバート美術館 自然史博物館 テート・モダン ネットカフェ
ロンドン泊。
写真)ヴィクトリア&アルバート美術館における猫狩りの成果。ラブリー。
写真)ロンドンにおけるマグリットグッズクエストの成果。とっても嬉しい。
写真)ミレニアムブリッジの上より。ブリティッシュな空にかかる虹。 (見えないかなぁ。)
朝食:フル・イングリッシュ・ブレックファースト (シリアル、トースト、スクランブルエッグ、ソーセージ、 トマトとチリビーンズ、紅茶) 間食:キャロットケーキとガス入ミネラルウォーター@V&A美術館 (以下、いつでもどこでもガス入の水を飲んでいたので省略) 間食:スコーン(クロテッドクリームと苺ジャム付)と紅茶@テート・モダン 夕食:スターバックスのサンドウィッチ(←非常に不本意な選択) アイス・カフェ・アメリカーナ
* 旅日記 *
現地時間3時(日本時間11時)に目が覚めた。飛行機で食べなかったクラッカーとチーズを食べて、いつもの習慣−「地球の歩き方」解体。 最初のページの地図を外して、ガイドブックから開館時間などを転記したポストイットを貼る。その地図を見て回り方を検討。その日行く場所に関係あるページだけを鞄に入れる。最初のページからブロック毎に解体していくと、綺麗にばらばらになる。(この容易さがいつも「地球の歩き方」を買ってしまう理由・・・。)
シャワーを浴びて朝食へ。ジュースとシリアルは好みでセルフサービス。コーヒーか紅茶、トースト、メインのお皿は給仕してくれる。卵の焼き方はスクランブルで頼んだ。一般的には、卵とソーセージの付け合せはトマトとマッシュルームのソテーなのだけど、ここでは皮剥ホールトマトとチリビーンズの付け合せだった(*_*) ・・・これっ、両方缶詰やん!酷いっ。
朝食を食べ終わっても開館時間までは時間が余っているので、30分寝ようと毛布をめくると、シーツとシーツの間に蜘蛛がいた。 うーん、朝蜘蛛だから縁起がいいんだよね、と追い出して仮眠。(元々蜘蛛は殺さないけどね。)
South Kensington駅から美術館までの町並み、石造りの家と街路樹と石畳を見て思う。ああ、ヨーロッパだ。やっぱり好きだな。
ヴィクトリア&アルバート美術館は開館したばかりで空いていた。ここは、何というか、ちまちましたものを集めた美術館で、繊維製品(タペストリーや衣類、レース編)、家具、箱、陶器、金属細工、ジュエリーなどがある。私の好きなものいっぱい。
1階奥「ウィリアム・モリスの緑の間」「ギャンブルルーム(ギャンブルさんのデザインした部屋)」「陶器の間」はそれぞれ部屋自体が展示物で、セルフサービスのお茶と軽食を頂きながら部屋の内装を鑑賞できる。陶器の間でキャロットケーキとミネラルウォーターを買って、ギャンブルルームのテーブルに着いて鑑賞。 ・・・キャロットケーキ美味しい(←そうじゃなくて)。部屋の凝ったつくりを見ると、軽装で申し訳ないような。(他の人も軽装、念の為。) 丁度空いている席がなくて、女性の一人客が二人着いたテーブルに相席させてもらった。 このテーブルにはその後も何となく女性が集まり、本を読んだり書き物をしたりして、一人立つとまた別の女性客がやってきて座り、不思議な連帯感で微笑み合うことになった(^^)
ヨーロッパ芸術コーナーのテーブルや長持、楽器の凝った装飾に気が遠くなる。いったい何年かかったんだろう。未だにヨーロッパの古い家系ではこういう家具を使い回して代々伝えて使っているのだろうなぁ・・・。
ジュエリーの展示は、出入口2個所が鉄の回転式ゲートになっていて厳重。私の愛読する「完璧版 宝石の写真図鑑」の著者はイギリスの自然史博物館の学芸員さんで、V&A美術館のジュエリーの写真が沢山入っている。本で何度も見たデザインの宝飾品がたくさんあって嬉しかった。
ステンドグラスの破片を集めて、下から光をあてた展示方法はとても素敵。長崎の埋蔵資料館の陶片や、ビーチグラスなどもそうだけど、破片には何だか魅力がある。これは子供の頃に考古学者になりたかったせいだろうか。
シルバー(銀器)のコレクションは、古代から現代までの流行り廃りのそれぞれが展示されている。大きな銀のお皿を見て、林檎を転がして遠い国の景色を見るお話を思い出す。(確か暮しの手帖社「お母さんが読んで聞かせるお話」の中。どこかの国の民話。) 小さい細工物も愛らしい。ここには「子供の為の展示」というのがあって、展示引出の一番下は子供用になっていて、小さい子供に分かるようになっている。 (実は私も想定されている身長よりやや低いらしく、展示物や解説が見えない場所があった。こういう時にデジカメを持っていると何が展示してあるかモニターできて便利・・・って脚立置いて下さーい!)
別館のフランク・ロイド・ライトの展示は、彼の設計した部屋(家具を含めて)を再現してある。ヨーロッパの伝統的なデザインを「すっきり」させた気鋭のデザイナーだったんだろうか>ライト。
他にも好きなもの、色々。旧かな遣いで名前を書いた日本の生地は、いつ誰が分類したものだろう。今の日本人が見ても分からないような生地の名前、柄の名前。 タペストリーのコーナーに、一角獣と女性の柄。フランスの中世博物館で、ぜひ「貴婦人と一角獣」の6連のタペストリーを見ようと思っているので、興味深く見る。中世において一角獣というのは、モティーフとして愛用されたらしい。
ミュージアムショップで、猫のペーパーウェイトとブロンズの小さな兎を見つけて購入。 追記)帰国後に呆然。何故特別展示のティアラ展を見てこなかったんだろうか???
道を渡って向かいの自然史博物館にて、鉱物の展示を見学。ここにも前述の本に載った展示品がたくさんある。中でもマシューズ・コレクションは個人で蒐集したルース(裸石)の有名なコレクション。確かその半分は手づから研磨したもの。 はぁー。美しい。
帰り道にウィッタードに寄って紅茶を買ってから、一度荷物を置きにホテルへ戻った。そして再出発。まずはウォータルー駅で、ユーロスターの情報収集。どうも、予約なしでも行ったら乗れそうだ。しかし時刻表を見ると結構早く出ないと、パリに着くのが遅くなってしまう。(これはパリは時差があって1時間遅いため。) うーん、予約をするにはまだちょっと心が決まらない・・・。
何だか寒くて鼻がぐずるので、Bootsで鼻炎薬(1.59ポンド)購入。やっすーい。 ヨーロッパは電池が高いといわれて沢山もってきたが、確かに電池はブーツオリジナル単4電池4本セットで1.95ポンド。鼻炎薬が安すぎるのか電池が高過ぎるのか。(しかし400円弱。わざわざ持ってくるかどうか、微妙な値段ではある。)
そこから歩いてサウスバンクのヘイワードギャラリーへ。ギャラリーは・・・展示換えのため閉まっていた。がーん。 10年前にここで見たマグリット展のカタログが欲しかったのだが。売ってないかもしれないとは思ってたけど、閉まっていると「あったかもしれない」と思いつづけるのが口惜しい。
がっかりしつつクィーンズウォークを歩いてテート・モダンへ向かった。(いるかの街灯は変わらないけど浮き輪が新しくなっていた。)歩いていく途中に「ART BOOKS」の看板が。近くだというし、どんなところか行ってみようと寄り道。 そのお店は Marcus Campbell Art Books。FOREIN ARTISTの棚でいきなり見つけてしまった・・・。
"Magritte South Bank Centre 1992"
・・・これが欲しかったの。中には展示の時のリーフレットも挟まっていて38ポンド。よっしゃ! レジで本を渡すと「この本はとても良い。僕も見に行ったけどこれはとても良い展覧会だった。」といわれたので「私も見たの。」と答えた。あぁ嬉しいなぁ。 ポンドが余りそうと思ったのも、このカタログを買うために残ったのかと思ってしまう。カタログに38ポンド≒7,000円は高いと思うかもしれないけど、ワインだって10年も経てば値段倍以上になるでしょう?良いものは古くなると価値がでるのだ。
にっこにっこしながらテート・モダンへ。 ガラス張りのティールームの前で「今ここで休憩しないと展示を見ている間に疲れそうだ」と休憩。一人だったのに窓際の席に案内してもらえた。ジンジャービアを頼もうと思って、クロテッドクリーム添えのスコーンをみつけてしまった。これはクリームティーにしよう。飲み物を紅茶に変更してスコーンと一緒に注文。
ここ数年の疑問−はたして私の作っているスコーンは本物だろうか? イギリスから帰ってしばらくしてスコーンを作り始め、その間に日本でもスコーンを置く店は増えたけど、いつも「私の作る方が本物」と思っていた。 しかし味の記憶は段々薄れたり膨らんだりするもの。私のスコーンは独自の進化をとげているのか否か。 運ばれてきたスコーンを半分に割って、クリームと苺ジャムを載せてぱくり。
・・・私は間違ってなかった!!!(目に涙。)
私の作るスコーンは卵黄を入れないからポロポロ崩れやすいけど、味は本物。で、日本で売ってるロックケーキまがいの塊は偽物。 今日は色々嬉しいことが重なる日だ。
ようやくテート・モダンで展示を見た。思っていたより狭い(吹き抜けが広い分、各階の展示室はそれほど広くない)。が、シュルレアリズムの部屋にマグリットが1点しかない。
L'Avenir des statues(1937年 ナポレオンのデスマスクに青空を描いた作品)
テート・ギャラリー(ブリテンとモダンに分かれる前の)は、油彩とグワシュ、ブロンズを持っていたから、あれがモダンに移ったと思っていたのに。 1階にメディアライブラリーみたいな部屋があったのを思い出し、行って確認した。6点も持ってるのに、展示中は1点しかない。意外に少なくてがっかり。 他の展示はモダンすぎて1作づつ大きい(一部屋丸々「薬屋」という作品で、壁が棚になってて薬が並んでいるとか。←この作品のテーマは何だろう。)のもあり、早々に見終わった。(特別展のピカソとマティスは時間指定予約が必要で、並んでいるのを見てパスした。) 追記)テート・モダンは常設展示がなく、常に展示換えをしているらしい。なのでマグリット1作だけだったのねー。現代美術館のコンセプトとしては立ち止まらない姿勢は良いと思うけど、昔のテート・ギャラリーで観ておいて本当に良かったと思う私。ピカソとマティスは残念だったけど、朝から立ちっぱなしで腰にきてて、並んで観る体力がなかったのだった・・・。
それからミュージアムショップへ。マグリットの絵葉書だけはあったので購入。(ここのコレクションの絵葉書は Flammarion 4 の扱いじゃなくてオリジナルなので、他所のショップでは見たことがない。)カレンダーはパリで買うからパス。書簡のコピーなどをページに貼り付けた、手の込んだ本があったが、本の状態があんまりにも悪いので買わなかった。オランダ発行。やっぱりオランダにも行かなくちゃいけないか。で、ペーパーバッグの「The Portable MAGRITTE」という本を買った(アメリカ発行)。
今回はこれからパリへ行くし、世界のマグリットグッズの殆どは Flammarion 4 が作っているのでイギリスでは買わないつもりだった。例外は出版物。これは英語じゃないとちょっと辛い(いや全く読めない)のでイギリスで買えたらいいな、と思っていたのだ。 目的を果たせて嬉しい(^^)
出口を出たら・・・表は土砂降りの雨。傘を持ってる人も小降りになるのを待っている。少し待ったけど「買ったものは全てビニールの袋に入っているし」と決心して出てみた。 10秒後に決心が崩れ、ミレニアムブリッジの下で雨宿り。何故か40p拾った。
少し小降りになるまで待って、ミレニアムブリッジを渡りはじめた。これは2000年に完成し、人が歩くと揺れるというので3日後に閉鎖され、今年ようやく再オープンした歩行者専用橋。まあ、橋からの眺めはロンドンの他の橋とあまり変わらない。橋の姿自体が美しいような。1日中重たいデジカメを持ち歩いたのに全く使ってなくて口惜しいから、橋から何枚か写真を撮っている間に西の空が明るくなってきた。こんな時には・・・。 東側を向くと、はたして虹が出ていた。(写真では分からないけど私は見た。) なんだか今日は朝からラッキー続きじゃない?朝蜘蛛のおかげか?
さすがにソフトカバーとはいえ厚い本2冊でよろよろして、またホテルへ向かった。途中で10ポンド引き出してちょっと懐が温かくなった。 が、ついふらふらとインターネットカフェへ寄り道。15分1ポンド(200円位)といわれて座り、ウェブメールとその他覚えているurlを巡回。何故かKoreanだと自動認識されて化け化け。(おーい、みんなー。メタタグで言語指定しようよーっ。)エンコードをjapanese(auto)に直したら治った。
それからイギリスで果たす目的の一つ・・・フィッシュ&チップスの店を捜すも見つからない。 ピザ屋とバーガーキングとマクドナルドとケンタッキーとスターバックスはあるのに!!!!! ケンタッキーにもフィッシュ&チップスがなかったので、大変口惜しいがあきらめてスターバックスでサンドウィッチとアイスコーヒーを注文。何でまたイギリスまで来てスタバ・・・。(スターバックスの本社はシアトル@アメリカ) コーヒーは・・・美味しかったよ、全くもう。(拗ねている。)
今日はよく歩いて疲れたので、バスタブにお湯を張ってバスフォームを入れて泡風呂。まだ現地時間21時だけど、足を上げて睡眠。
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