今日も今日とて
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クリスマスの頃に、うちの両親が「なっちゃんの子どもたちに」って、クリスマスプレゼントを持ってきてくれたんですよ。 娘のワタシにはプレゼントはなかったんですけどね。 って、ワタシの年齢を考えると、拗ねたフリをするのさえアホらしくなりますが。
で、そのときに
「善二おじさんが家を大掃除したら、大量に贈答品が出てきたから、よかったら貰ってくれって預かってきた」
といって、お茶やらコーヒーやら紅茶やら入った大きな紙袋3つを我が家に置いていきまして。
なんか、株主にはよく自社製品がごそっと送られてきたりするらしいですね。 ワタシは株やったことないので知らないんですけども。 で、そーゆーモンが、何年分もたまっちゃってた、と。 で、じょりぃならピーピーだしお客も多いだろうから引き取ってくれるだろう、と。 そういう話の流れだったようです。
「ありがとー」
と言って受け取ったんですけども。 母が
「相当古いものもあるみたいだから、飲んだり食べたりするときは賞味期限を確認してからにしたほうがいいよ」と。
そう言われて見てみたら、賞味期限が安全圏内にあるものなんて、ホント、数える程度しかないんですわ。 でもまあ、モノによっては2〜3年過ぎちゃっててもネ、ワタシ気にしないから(´∀`)お腹は気にするかもだけどとか思いながら、まあ引き取ったんです。
で、比較的新しいものをなっちゃんにお裾分けしたりして。 古いものはごそっと、部屋に置いたまま年を越しました。 大掃除? 何それ。 宇宙旅行みたいなモン?
そして今日。 いつものようになっちゃんが出勤してきて、いつものようにコーヒーでもいれますかな!と思ったら
コーヒーが切れてた。
「なっちゃん、コーヒー切れてたから、ちょいと買ってくるわ」とワタシ。
「えー、いいよーわざわざ。 あ(・∀・) ほら、年末にもらったコーヒーがあったじゃんね? あたしたまにはインスタントでもいいよ?」
「そお? まあ、消化しなきゃならないし、ちょっと飲んでみようか」
で、箱を開けてみたワタシ。
じゃん
「・・・何か、 何かが違う気がする」 とワタシ。 「え? 何が?」 「なんか・・・デザインが古くね?」 「気のせいじゃない?・・・あれ? 古い・・・のかな?」 「すごく見慣れている気はするけど、なんだか今じゃないようなさ」 「ちょっと待って。 賞味期限見てみるから」
と、なっちゃんが調べてくれたんですが、賞味期限表示がなかなか見つからないんですわ。 その隙に、ワタシはラベルデザインをねちねちとチェック。 特にブライトとニドの古くささったらないんですが、何か落ち着くっちゃー落ち着くような。
なっちゃんがなかなか賞味期限を見つけられないようなので、ワタシも手伝い始めたんですが、ホントに見つからない。 しばらく二人ですべての瓶をひっくり返して舐めるように見つけたんですけどね。
「ないねえ。 なんで?」とワタシ。 「あ、ゴールドブレンドの底に、かすかにインクの痕が!」となっちゃん。 「んあ? ワタシには見えないぞー」 「光の加減で、インクの痕がかろうじて見えるんだよ。 ええと・・・せんきゅうひゃくー・・
あははははははははははははは」
Σ(゚ω゚ノ)ノ 突然笑い出したなっちゃん。
「何よ(笑)」 「だって賞味期限、1984年の7月だって。あはははははははは」 「ええええええええ?! 27年前のなのーー?」 「古すぎるーーあはははははは」 「わははははははは てか殺す気かわはははははは」 「10年くらい前ならねえ」
10年くらい前のなら、いっちゃう気? なっちゃん。
ひとしきりタイムスリップ気分を味わったあとで、この件について審議に入るじょりぃとなっちゃん。
「おじさんもさー、とっておきすぎだよねえ? まあ、賞味期限見ないで渡したんだろうけど。 それに見たとしても、27年前なんて、あの年齢の人にしてみれば『ちょっと前』くらいの感覚だろうしねえ」とワタシ。 「あのくらいの年齢の人って、自分じゃ捨てられないんだよ。食べ物は特に」 「そうかー。 でもこれ、どうしようか・・・って捨てるしかないよナ」 「えー、捨てちゃうのー?」 「確かに、ラベルのレトロ具合は捨てるにはちょっと惜しいんだよね。なんか懐かしいし」
ワタシにとっては、昨今のラベルデザインよりも、このころのデザインのほうがすぐにピンと来るような感じもありまして。 「ネスカフェのこれらの商品て、こういうデザイン」て刷り込まれてるんでしょうね、27年くらい前に。
「そうだよ、捨てちゃもったいないよ。 もう少し寝かせておけば、価値が出るかもよ?これ」となっちゃん。 「もう少しって・・・あと20年くらい?」 「そうねえ、それくらいかな」
無駄じゃなあいーーー?
「どこにしまっておくのさ、こんだけのものを」 「ええとー、押入とか?」 「もういっぱいだよ(笑)」 「物置とか?」 「そこまでしてとっておきたくもないしなあ」 「もったいないよー。貴重だよこれー」 「そこまで言うなら、なっちゃんにあげる(・∀・)とっておいて」 「捨てようか(´∀`)」
自分で引き取るくらいならあっさり捨てるんですねわかります。
で、中身を出して、分別してー、ってやるわけですけれども。
なっちゃんが「せっかくだから、全部匂いを確認してみようよ(・∀・) どんな具合になっているのかさー」と。
それはナイスなアイデアですよ! てか、封を開けたとたん、毒ガス出てきて死んじゃったらどうしよう! とワクワクしながら、ひとつひとつ匂いを検証していくことにしました。 味もですね、ホントは確認してみたかったんですが、やっぱりほら、27年て、あんまりバカにできない年月かな、とか冷静に考えちゃったりしてやめておきました。(でもすごく葛藤しました)
まずは、最近、喫茶店の詐欺騒ぎでちょいと話題になった『強い子のミロ』から。
向かって左が1984年仕様。右が(たぶん)現在のものです。中身出しちゃってからの撮影でスミマセン。
くるくるくる(フタを開ける音) ぺりぺりぺり(封を破く音)
くん くん くん
おや?
「あれー。 これ、けっこうミロのままだよ」とワタシ。 「うそー?」 「ホント」
なっちゃんも匂いを嗅ぎまして。
「うそつき! くさいじゃーん(´Д⊂)」 「それはミロの匂いじゃない? 麦芽とチョコっぽい匂いじゃなあい?」 「あ、そうかも。あたしミロの麦芽の匂いがもともと苦手なんだった」 「でもかすかに、カビ臭いような埃臭いような匂いもするよナ」 「飲めそうかもね(・∀・)」 「飲みたくなっちゃうよね(・∀・;)」そわそわそわ
飲みませんでした。 オトナだし。
結果:ミロは(匂いは)あまり変質してませんでした。 27年の歳月を凌駕するミロは、やはり強い子の味方です。
次、違いがわかる男のゴールドブレンド。左が1984、右が現在。
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くるくるくる(フタを開ける音) ぺりぺりぺり(封を破く音)
くん くん く くさああああああ!
「これは臭いよ!(・∀・)+*+*キラキラキラ すっぱい匂いがする!」とワタシ。 「どれどr うわっ くさ(笑) うん、すっぱいね」
結果:コーヒーは酸っぱい匂いになることが判明しました。
次、ニド、いきます。 ニドは現在販売されていないので、新しい画像はありません。
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「やっぱ乳製品はドキドキするねえ(・∀・;)」とワタシ。 「一気に吸い込まない方がいいかもね」
くるくるくる(フタを開ける音) ぺりぺりぺり(封を破く音)
くん くん ・・・こ、これは・・・!
「なっちゃん! ニドはチーズの匂いになってるよ!」 「うそマジ? ホントだ! さすがは『ニドは牛乳からできています』とか言ってただけのことはある(笑)」 「すごーい。チーズだチーズだ」 <じょりぃ、大喜び
結果:ニドは27年間寝かせると、チーズになります。
最後、ブライトです。
最近のデザインてなんでこうなりがちなのかしら。
「ブライトもやっぱりチーズかなぁ」とワタシ。 「でもほら、ブライトは植物性なんでしょ? 違うんじゃない?」となっちゃん。
くるくるくる(フタを開ける音) ぺりぺりぺり(封を破く音)
くん くん うおおおおおおおお!!
「なっちゃん!すごいことだよ!」 「なに?」 「ニドはチーズだったじゃん!?」 「うん」 「さあ、ブライトの匂いを嗅ぐのだ!」
「・・・・すごい! ヨーグルトの匂いだー!(笑)」
ああああなんかワクワクするーーーー全部飲んでみたいーーーーでも死にたくないーーーーー。
結果:ブライトはチーズじゃなくて、ヨーグルトになりました。
あーーーー、充実した充実した( ^ ∀ ^ ) 1時間ばかりまったく仕事してなかったけど充実した( ^ ∀ ^ ) おじさん! いいモンくれてありがとう!
・・・ということを、仕事から帰ってきたきょんに話しまして。嬉々として。
「わー、いいなー。あたしも参加したかったー」ときょん。 「瓶、まだ洗ってないんだ(・∀・) ニドなら匂いが残ってると思うけど、嗅いでみる?」 「嗅ぐーーーー」
「・・・わ。 こりゃホントにチーズだ(´д`)くっせー」ときょん。 「でしょでしょー。で、ブライトはヨーグルトって、なんかすごくない?」 何がそんなにすごいと思うのかワタシは。って今は思います。
「ニド、捨てないで取っておけば、粉チーズとして使えたんじゃない?(・∀・)ニヤニヤ」ときょん。
その発想はなかった(°▽°) ニド粉チーズ、試してみたかったなーー。 命がけで。
それにしても
1984年。
遠いわー。
ワタシもチーズ臭くなってるのかもな( ´_ゝ`)てか加齢臭?(´Д⊂)ヤダー
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