今日も今日とて
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少し前に、期間をおきながら何度か行われる会議のようなものに出席しましてね、ワタシ。
そういうときって、参加した人同士ってなんとなく仲良くなって、メアド交換しあったりするわけですけれども。 ワタシはそれが苦手。 ついでに言うと、みなさん、昼休みには仲良くいそいそと一緒にお昼を食べに行ったりするわけですが、ワタシはそれも苦手。 昼になった途端気配を消し、透明人間と化し、すすすーーーとその場を離れダッシュで車に向かい、コンビニでおにぎりを調達したあとは、一人の時間を堪能します。 いわゆる、ひとりぼっちで食べる「ぼっちめし」ですが、至福のひととき(´∀`) ワタシ、ぼっちめし、大好きなんです。 で、昼休みが終わる頃に、また素知らぬ顔で会議に戻り、戻ればみなさまと和気藹々と過ごすわけですけれども。 協調性がないことはないと思うんですワタシ。たぶん。・・・たぶん。 でもお昼くらいはひとりで食べたい、と。
この会議に限らず、この手の「いろんな人が集まる会議」的な集まりのときって、ワタシたいていこのパターンなので、もしかしたら「じょりぃさんてちょっと変」とか思われているかもしれません。 話しかければすごく愛想良く話すけど、じょりぃからはちっとも仲良くしてこねえ、みたいな。
愛想はいいが、壁は高い。 こんなワタシが「メアド教えてくださーい」なんて誰かに言うはずありませんし、 誰かがワタシに「メアド教えてー」なんて言ってくれるはずはもっとありません。
が。
世の中には物好きな人もいらっさいまして、その会議に出席していたとある看護師さんが
「じょりぃさん、メアド教えっこしません?」
と言ってきてくれたのでした。
ワタシもその人にはとっても好感をもっておりましたので「わ、うれしいです」とお返事しましてね。 うれしはずかし、メアド交換。
その人の何に好感を持っていたかと言いますと。
その看護師さん、すっっごく、愛想が悪かったんです。会議中。 発言するときも、しかたなくぼそぼそ って感じで。にこりともせず。
でも、休み時間とかに話す、ちょっとしたひとことがものすごくおもしろかったり、話してみるとえらく素直だったりしてですね。 それになにより、いつもの不愛想を吹き飛ばす勢いで、笑顔がよろしいんですのよ。 口角がキュっと上がって、子どもみたいに無邪気な笑顔。 あー、こっちがホントのこの人なんだなーって思える、ホント気持ちの良い、かわいい笑顔でしてね。
で。
会議の期間も終わりまして。 苦手、と言いつつも何人かとはメアド交換もさせていただいたのですが、たいていそうなると、会議で顔合わせたときにお話するくらいの間柄ってば、フェードアウトしていくもんです。 が。 その愛想のない看護師さん(顔が麻生久美子に似ているので麻生さんとします)、しばらくしてからひょっこりメールをくださったんです。
「お元気ですか。 じょりぃさんにももう会う機会がなくなってしまうので、 よければご飯でも食べに行きませんか?」 とな。
うれしかったので「ぜひぜひ!」とお返事して、さくさくと日時と場所を決め、デエトしたんですけども。
麻生さんは、ふたりになるとよく喋ります。 ワタシはもっぱら聞き役、ってくらい、よく話します。 話を聞いていると、仕事にマジメで というかマジメすぎるくらいでして、またもや好感度が上がります。
で、なんか話の流れで、会議の頃の話になりまして。 で、なんか話の流れで、お昼の話になって、「ワタシ、ぼっちめしが好きで、いつもひとりで食べてたんですよー」なんて、冒頭の話をしましてね。
「えー!じょりぃさん、意外ー」と驚いてくださる麻生さん。 「じょりぃさん、みんなとすごく楽しそうに話してたじゃないですか。なのにお昼は一人がいいんですか?」と。
「そうなんですよー(*´・ω・`) 暗いですよねー。ほかのみなさんは一緒に食べてましたもんね」 「いえ、あたしは一人で食べてましたよ」 「え!ホント?」 「ええ。あたしも一人がいいんで」 「めんどくさいですもんねー」 「めんどくさいです」 「しかしアレです。 ぼっちめしがいい、なんてふたりが、会議も終わった今、ここで一緒にごはんを食べているというこの奇跡ってば!」 「あはははははは。ホントだ。考えてみるとすごい」
しかも相手はワタシよりずっと年下の、仕事熱心で笑顔がかわいい看護師さん!(*´∀`*) じょりぃ的にホント奇跡!
・・・とまあ、ここまでは「ぼっちめし」にかこつけて、麻生久美子似の、笑顔のかわいい看護師さんとデエトしてきたってことを自慢したかっただけなんですが( ´∀`)アハハー 麻生さんはきょんに輪を掛けたような「世渡り不器用キャラ」なので、ほかにも話したいネタはあるのですが、今日のところはこのへんで。
で、麻生さんとデエトしたあと、きょんに「麻生さんてこんな人でねー」とか「こんな話をしてねー」とか話しまして。
「あたしもお昼はひとりが好きだわー」ときょん。 「知ってる(・∀・)」
きょんも、ついでに言えばなっちゃんもワタシと似たようなもんなんであります。 類は友を呼ぶと言いますか、似たもの同士が寄ると言いますか、やっぱそういうモンなんでしょうかねぇ。
そんな話から、ひとりぼっちで外食するときに、どんな店だと入りやすくて、どんな店だと抵抗があるか、という話題になりましてね。
「けっこう、ひとりで入って食べて、ってやっても自分も周りも抵抗ない『店カテゴリ』って、限られてない?」とワタシ。 「かもねー。 あたしは外で食べるときは、だからつい、ファストフードに入っちゃう」 「うん。ファミレスとかね。 喫茶店とかさ、その点偉大だよね」 「あー、居心地いいね。 そして田舎にはないよね、その手の店」 「ないね。 でもイタリアンなんかだと割と入りやすいかな、ひとりでも」 「そうね」 「寿司屋のカウンターなんかもひとりでも平気かな?」 「平気でも、そんなお金がない」 「確かに。同じ類にフレンチがあるな」 「フルコースだと、なんだか時間持て余すだろうね」 「その前に、ひとりでフレンチをコースでって、そういうお金がない」 「ふたりだとさらにないでしょ、今は」 確かに。
「居酒屋は?」ときょん。
このときワタシ、咄嗟に白木屋とかそーゆーワイワイ寄るための居酒屋が頭に浮かんじゃったので
「・・・それは・・・なんかすごい孤独感・・・できないことはないけど・・・」 「あ。 あたしがイメージしてたのは、『センセイの鞄』でキョンキョンがカウンターでひとりでつまんで飲んでたような、そういう個人のやってる飲み屋」 「あ、それならいい。すごくいい。 いいよなー、そういう、帰りにふらっとひとりで寄れる飲み屋」 「いいよねー」
「ラーメン屋は、ワタシちょっと抵抗あるなぁ・・・」とワタシ。 「ラーメンはね(笑) でもあたし、すごくラーメン食べたければ入るかも」 「店にもよるなぁ。自分が男だったらどんな店でも抵抗なさそうだけど」 「あー。 ラーメンといえば、あたし、立ち食いそばはダメかも」 「ワタシ、ラーメンなら立ち食いそばの方が抵抗ないかも」 「えー、なんでー?」 「うーん・・・たとえば、見知らぬ田舎で乗り換えの電車逃しちゃってさ。 次の電車まで一時間待ちとかでさ。冬でさ。寒くてさ。お腹もすいちゃってさ。 そんなときに駅構内で、いい匂いさせてる立ち食いそばを見つけたら、食べるね、ワタシは」 「あたしだってそんなシチュエーションなら迷わず食べるわよ!大盛りにしてもいいわ!」 そこまで張り切らなくても。 「でもそばを立ち食っているところを知り合いに見られたくはないんだよねぇ(笑)」 「鼻水拭きながら、真剣な顔で食べてたりしたら余計だよね」
で、あーだこーだ他にもいろいろ話しまして。
「しかし結局アレだ。 ラーメンも立ち食いそばも状況によってはクリアできることがわかって、ワタシら無敵じゃんね? なんかつまんね」とワタシ。 「何かあるはずよ・・・このあたしでもひとりでは気まずいような店が・・・・・あ、あった!」 「何?」
「吉野屋」
( ・ ∀ ・ )
「まいりました。 それはワタシも無理」 「ふふふーーーー。あたしも無理よ!」 <なぜか勝ち誇るきょん
「あ、もういっこあった!」ときょん。 「何?」
「回転寿司」
( ・ ∀ ・ )
「わははははははははは」 「あははははははははは」 「無理だ」 「あたしも無理だ」
ぼっちめしが好き、とえらそうに言うワタシたちがひとりでは入れない店。 それは 吉野屋 と 回転寿司 という結論が出ました。
「何よ弱虫。そんなの全然平気」 というかたがいらっしゃいましたら、ワタシ、あなた様のファンになります。 弟子にしてください。
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