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2009年10月06日(火) おさんどん事情

ワタシ、最近、毎日お料理してます。

とうとうきょんに出ていかれてしまったからです。


という話ならば、「ざまあみろ天誅だ」とモニタを指さして笑ってくださるかたもいらっしゃるかと思いますが、きょんは鼻歌を歌いながら風呂に入っております。まだ一緒にいます。かろうじて。

なぜ料理係になっているかといいますと。

実はきょん、この半年ほど無職のお気楽生活を送っておりました。
話すと長くなるのでめんどくさくて書かなかったのですが、というわけで、今日は長いですよ!

で。
あらら、無職なんて、こんなご時世だし、リストラ? と思われそうですが。
もう少しカゲキです。

勤め先の動物病院の院長とケンカしてやめちゃいました。


・・・いつかはやるんじゃないかとは思っておりましたが・・・。

ケンカして帰ってきて、大泣きして「もう行かない」となりまして。
いつものワタシでしたら「社会人なんだし、もう行かないも何もないだろう。辞めるときは力ずくでも円満退職にしなければいけない」と諭すところですが、
この日のきょん、なんかもう憔悴しきってるわ怒り狂ってるわで、今正論をふっかけても、もうお気の毒としか言いようがなくてですね。
それに、もうしばらく前から、おそらくストレスからだろうと思われる身体的異常がちょこちょこ出ておりましたことも心配しましてね。(たとえばこんなの
とりあえず、よしよしとひたすらなだめたり慰めたりしまして。

で、数日欠勤しまして、落ち着いた頃に「お世話になったのも事実なんだから、きちんと挨拶して、お礼言って辞めないといけない」と話しましたら、ものすごーーーーく渋々と「・・・わかった」となり、全精神力を使って円満退職してきました。
大人としてはあたりまえの行動ですが、きょん、心底まいっちゃっていたので、まあよくがんばって挨拶してきたものだと、身びいきながら思います。

まあね。
確かに院長もいけない。
基本的に性格に問題があります。
でも、根は良い人なんですよ。
やさしいんですよ。動物には。
そして、院長の性格の問題点と、きょんの性格の問題点がかぶりすぎていたことにも問題がありました。ァ'`,、('∀`)
でもワタシは好きなんですよね、院長。
誰にでも分け隔てなくイヤな態度とるって、なかなかできませんですよ。(イヤミみたいですけど、心から褒めてます。相手の権力とか地位とかも関係ありませんからあの人)
そして実際、やさしいところもいっっっっぱいあるんです。
そんな辞め方したきょんに、退職金もくれましたし。(退職金積立してなかったのに)
ということで、ワタシはけっこう、院長になついていたんですが。

・院長はじょりぃには感じいいもん。
・あなた毎日一緒にいるわけじゃないでしょ。

というのがきょんの言い分で、2番目は確かにそのとおりです。
実際、病院のスタッフ、毎日院長の一挙手一投足・一言一句に戦々恐々として働いてますからね。
きょんは今まででいちばん長く、しかも例外的に長く勤めたスタッフだそうです。
ふたたび身びいきな発言になりますが、よくやったなあ、と思います。

で。

3ヶ月後には失業保険も出るし、それまでは退職金でまかなえるしということで、きょん、すごくのんきでした(°▽°)
そろそろ職探しに本腰入れたほうがいいんじゃないかなー、と思ったこともありますが、こんな景気ですし、無理に見つけなくてもいいかな、とも思ったりして。
あとはですね、ワタシだったらイヤですわ。一緒に暮らしてる人に「就職まだ?」みたいなことをちくちく言われたら。
それと、このご時世でも、意地でも動物看護師を続けたいのか、あるいはほかの職でもいいのか、そういうことがよくわからなかったので、好きにさせておきました。

失業保険の受給も最後の月になって、重い腰を持ち上げたきょん。
「この会社、どう思うー?」ときょんがずらりと並べた求人票&求人広告の職種が、すべてジム陰茎 

・・・じむいんけい って打ったら最初にこれが出てきてびっくりしました。どうなってんのワタシのATOK。
てか、話を戻します。

すべて事務員系だったので、ここは一度聞いておいたほうがいいのかなーと思って、聞いてみました。

「あなた、動物看護師でなくていいの?」 とな。
「んー・・・いい条件の募集がないし・・・そもそも募集の絶対数が少ないし・・・」
「一度ほかの職種になると、年齢が年齢だけに、また動物看護師に、ってのは難しくなるかもしれないよ?」 たいてい若い人なんです、募集。
「うん・・・」
「後悔しないかよく考えてみたら? 生活はなんとかなるだろうし。 動物看護師のパートとほかのバイト、かけもちって手もあるし」

ちょいと目がうるうるするきょん。
動物看護師の仕事を愛してますからねえ・・・。

「でも、食べていかなきゃならないし、今はいったん違う仕事を探してみる」
「そう・・・」
「勉強は続ける」
「そうか(・∀・)」

就職活動、大変だろうなぁ。
事務職って、若い人のほうが採用されやすそうだし・・・。
嗚呼、受けては落とされ、落ち込むきょんを慰める日々が待っているのだろうか・・・。

と思ったら、3件受けて、2件目で決まりました。
3件目はおことわりさせていただいたのですから、ホント恵まれてましたよねえ。
結局、求人票を見た時点で、いちばん「あたしはここ」とピンと来た会社とご縁があったようです。
採用になった会社も、ご縁がなかった会社も、どちらも大変丁寧で感じよく接してくださったようで、きょんは落ち込むヒマがなく、慰め係のワタシの出番はありませんでした。

採用になった会社はこぢんまりとしていて、面接も社長さんがしてくれたらしいんですが。
この社長さんが「口は悪いが人情派」らしくてですね。
面接中に

「動物看護師の資格関係、こんなにがんばってとってるじゃない。ホントにやめちゃっていいの?」

と声をかけてくださったそうなんですが。
きょん、やさしくそんなこと言われてありがたかったのと、動物看護師の仕事への愛と未練に気づき

面接中だというのに、社長さんの前で、さめざめと泣いてしまったそうです。

笑っちゃ悪いけど大笑いしましたわ。
社長さんは「オレ、なんか悪いこと言っちゃったかな!」とか大慌てだったそうです。
てか、いい年して泣くな。 よく落とされなかったな。
面接、きょんの前にもかなりの人数が受けていたそうなんですよ。
おまけに、長い髪をまとめていくのを忘れて面接に出掛けてしまい、「その髪じゃ困るよ。束ねるとかできないの?」と注意まで受けたそうなんですが。
涙がきいたのかしら。(いや、涙は大失点であろう)

とまあ、そんなわけで、ありがたいことに、新境地に活躍の場をいただけたきょんなわけですが。 
とにかく、がんばって出勤しております。
見ること聞くこと初めての業界はずいぶんと刺激的みたいです。
職場の仲間も、みなさん良い人みたいです。よかったよかった。

さーて、ここまでは伏線ですよ。
ここからがおさんどんの話です。
もう終わりにしたくなりましたが、読んでくださってるあなた様はもっと終わりにしたいと思います。スミマセン。


新しい職場環境って、とにかく疲れるではないですか。
まあ、最低でも3ヶ月は心も体も相当しんどいです。ワタシの経験から言えば。
ましてきょんにとっては、今までとは全然違う職種ですし。
半年間プー太郎でしたし。(ニートよりもプー太郎の方がかわいくて好きです)

で、じょりぃとしては、夕飯くらいワタシが作ってさしあげたいなと。きょんが仕事に慣れるまで。<強調
こう思いましてね。

まあですね。
ワタシも日頃から「料理できない」とかえらそうに言ってますが、実はできるんです。
ワタシだってひとり暮らししてましたからね!
おまけに実はワタシ、小学校3年生から6年生の4年間は、習い事のある日以外は、毎日母の料理を手伝っていたんですよ。意外かもしれませんが。
ごはんを炊くのはワタシの係で、下ごしらえは親子3人でして、調理は母だったんですが、
「将来困らないように、作るところを見ていなさい」
という指令のもと、母が料理しているときは台所にいて母の仕事を見ていることを義務づけられていたのであります。

母親の躾って、けっこう役に立たないんだね、という見本のような大人になってしまいましたが(°▽°)

あと、母は献立の栄養バランスに非常にうるさい人だったので、実はそのへんもたたき込まれております。

まあ、そんな幼い頃の下積み時代がありますからね。
料理なんてどんとこい、なわけですよ。
さあ、料理するぞーーーー。

と、意気込んだ、初日の夕飯の献立の中の一品。
しらす大根おろし。
すげーちょろさ。てか、ちょろそうだからこれも入れた。
大根おろしてしらすのせて醤油かポン酢かければオッケ。
さてさて、しらすのパックを開けましてー。

開けましてー。

おめでとうございます。
それは明けまして。

はて?(°▽°)

しらす。 しらす。  しらす とね。

しらすを前にして、沈思黙考。

困った。
お母さんに聞くのはなんだか気が引ける。
ついでにいらぬ説教をされるかもしれない。
こんなときはやさしい人に聞きたいものです。
ついでに色っぽい人だったりすればなお良いです。
さらに言えば、ワタシのこういうおバカなところを「かわいい☆」とか思ってくれる人だとホントにうれしい。

ということで、かつての恋人、まりあにピピッと携帯メール。


夕飯を作ろうと思うのですが、わからないことが発生しました。

しらすって、食べる前に洗うの?



すぐに返事をくれるとうれしいけど、まりあも忙しいだろうしなぁ・・・どうかしら・・・。

と思っていたら、すぐに返事をくれました。ほらやさしい。


わぉ… 洗わないで食しましょう(´∀`)


やさしいですが、「わぉ…」になんかこう、いろんな思いが詰まってそうです。
とりあえず、たぶん「かわいい☆」とは思ってもらえなかったと思います。


かように料理なんてちょろいぜ何しろ下積みしたからね、と、実力もないのにえらそうなじょりぃの夕飯づくり、
なんとか2週間続いております。
今のところ楽しいです。
いかにして低予算でまかなうか、という、さらに楽しくなりそうなルールを設定したので、総菜を買ったりはナシ、ってことになってます。自分の中だけで。
何を買って、それらをどのように調理したかもすべて記録しております。(きょんは行き当たりばったりだったんです)
ちなみに、ワタシが料理にかけて良いとしている時間は30分です。(どうだ、メニューが知れるだろう)
それでも一汁三菜ですよ!(たまに納豆も含むけど)
洗い物もためませんし!

不慣れな仕事は大変そうですが、夕飯づくりと洗い物から解放されて、きょんはかなり幸せそうです。
が、
「料理も洗い物も財布の管理もあまりにもきっちりやられ過ぎて、今後やりづらくなる。てかもうやりたくない」とも言われております。

ワタシの仕事がまた寝るヒマもない毎日になったときに、おさんどん係を代わってもらえるのかどうか、心配になっております。




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