今日も今日とて
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2009年08月08日(土) |
悪いのはワタシとわかっていながら |
あさ。あさ。あかるいあさ。
確か小学校に入学して、国語で最初に習ったのがこれだったように記憶しているのですが。 もしかしたら違うかもしれません。
が、じょりぃにとっては「あさ。あさ。くらく、いかりにみちたあさ」でした。
シロちゃんが、また、土を掘り返しやがって庭が大変なことになっていたからです。
朝出掛けようとしてそれを発見し、悪態ついて車に乗り、ぶーりぶりと怒りながら出発。 生理前だったことも影響したのか、怒りはおさまらず。 何度あいつに庭をダメにされたことか。 飼い主出て来い!!!!
ということで、怒りにまかせて、飼い主であるところのきょんに電話。 こういう怒りって、時間とともにおさまるものなので、いつもなら自分を「どう、どう」となだめながら時間を稼ぐのですが、このときはそれができず電話。
「庭見た? あれ、今日のうちに土を元に戻しておかないと、雨降ると大変なことになるけど、あなたできそう?」
ワタシは一日出掛けているもんですからね。 まあ、家にいたって、ワタシがする仕事じゃねえし、とか思ってましたが。
「・・・・なんでそういう言い方するの?」ときょん。 まあ、当然です。ワタシすごくいやな感じでしたから。 「なんでってことないでしょ。できないならしかたないけど、困るよあれ」 「・・・じょりぃはなんにもしないじゃんいつも」 「あなたの犬でしょ? ワタシは飼いたくなかったんだから」 まず暴言その1。 「・・・ひどいね」
そのあともしばらくお互いケンカ腰に会話をしまして。 さらにイライラしたワタシは言ってしまったのです。
「あの犬、早く死んじゃえばいいのに」
暴言その2。 というより、言ってはならない言葉ですよ。 世界中から非難されても申し開きのしようもない。
「もう話したくない」ときょん。 「あっそ」 ぷつ <電話を速攻で切るじょりぃ
むかむかむかむか。
としておりましたら、携帯が鳴りまして。 きょんからです。 出たくなかったけど出ました。
「いくらなんでも、死んじゃえなんて、ひどすぎない? どうしてそんなこと言えるの?」
泣いてます。怒ってます。怒りのあまり声が震えております。 これはやりすぎた、と思いつつ、ワタシも朝からキゲンが悪かった上に頭にきていたので
ぷつ
まあ、あきれたもんですが。 返事をしないで電話を切りました。
むかむかむかむかむかむかむかむか。
むかの数が増えているのは、おそらくサイテーな行動と言動を取った自分に対しても腹が立ったからなのですが。 そのときはそれを考えるのもむかつくので、結果、
何か楽しいことを考えよう( ^ ∀ ^ )これから仕事だし
と、それはもう華麗に見事に頭を切り換えてしまいました。 日頃から切替上手と言われるじょりぃの真価が発揮されたわけであります。 とえらそうに言えることではありません。 ありませんが、とにかく切り替えまして。
夜までずっと、出先での仕事で忙しくしていたので、そのうちホントにこのケンカと自分の最低ぶりを忘れておりまして。
でもたまにふっと思い出すわけですよ。 思い出すんですが、反省まではいたらず、思い出すとむかっとしていたじょりぃ。
で、仕事が終わりまして。 家に帰るために車に乗りまして。
いつもならここで、きょんに「終わったよー。これから出るから、1時間後くらいに家つくよ。ごはんどうしようか?(´∀`)」なんて電話を入れるんですが。 今日はそんな気になれず。 黙って帰って、コンビニでなんか買ってひとりで食べようっと。と決定。
ぶっぶーーーーーと車を運転しはじめまして。
プレッシャーだった仕事も終わり、だんだんリラックスしてきますと、本日の自分の反省点がよく見えてきます。 反省点、というと、「ワタシ『も』悪いところはあった」みたいな雰囲気になりますが、 考えれば考えるほど、ワタシ『だけ』が、しかも『相当』悪かった、ということに気づきはじめるじょりぃ。
最後にかけてきた電話、きょん、ものすごく怒っていた・・・というより、とっても悲しそうだったな・・・。
これはもう、ワタシにほとほと愛想がつきたかもしれない。
・・・・・・・・・。
もしかしたら、帰っても、きょん、家にいないかもな・・・。 ワタシのこと、心底軽蔑しているに違いない。 何をおいても動物が大事なきょんに対して、なんつー発言をしてしまったのかワタシったら。 てか、きょんが動物好きとか抜きにしても「死んじゃえばいいのに」は人間として終わってます。 さらに正直に打ち明ければ、それを口にしたとき、頭がどうかしていたとはいえ、たぶんワタシちょっと本気入ってたんです。 シロちゃんが我が家に来てからというもの、ワタシは庭に関して夢見ていたものをいくつもいくつもあきらめてきたのであります。 そして、かつて庭はワタシにとって、けっこう大事なものだったんです。(今の惨状を見ると誰も想像できないと思いますが!) なもんで、売り言葉に買い言葉というよりは、きっと本気も入っていたように思うのです。 たいていの人は許さないでしょう。きょんならなおさらです。
しかも、ワタシのあの電話の切り方ったら。 電話速切り大会か、という勢いで切ってましたし。 これは相手がきょんでなくても軽蔑するし嫌うでしょう。 ホントに申し開きのしようもない。
・・・・・・・・・マジで家にいないかもな・・・・。
でもまあ、家を出ちゃったなら出ちゃったでいいや。 そこまで怒っちゃったとしたら、今回は問題が問題なだけに許してもらえなかろう。 出ていきたいのなら好きにさせるしかないしな。 だいたい今さら、何を謝れるというのだ。
この時点で、 「♪行ったきりならしあわせになるがいい〜 戻る気になりゃいつでもーおいでよー」 と、ジュリーの「勝手にしやがれ」が脳内に流れまして。 そうだそうだ。出て行く人を引き留めるもんか。
「♪せめてー 少しはカーッコつけーさーせーてくれー 寝たフリしてる間にーーー 出ていってくれぇー」
うんうん。 寝たフリよりも出掛けてる間に出ていってくれると、ワタシが取り乱さなくて済んで助かるわ。
ほとぼりがさめた頃に謝れば・・・いやいや、きょんが相手ではそれは通じまい。 出て行ったら最後だろう。 二度とワタシと口きかなそう。 とりつくしまなさそう。
(´-ω-`)
さびしいな・・・。 でもなんか、もう家にいない気がひしひしとします。
(´-ω-`)
ずずーーーーーーんと落ち込みながらも、まーだ「そうしたければそうすればいいし」と思うじょりぃ。 誰に対してなのかわからないままカッコつけまくっていたじょりぃだったんですが、
「でも、あれだけの荷物を一日で運び出すことは無理だろうから、完全に出ていかれてしまったわけでは、まだないよな」
というせせこましいことも考えて、ちょっとだけ復活。 するものの「でも引き留めないもんね」とまーだ思っているジュリー。 じゃなくてじょりぃ。
思ってるくせに、どういうわけか「怒っててもいから、ちょっと電話してみよう。でも謝る気はなし」とわけわからない考えのもと、きょんに電話をしてみることに。
・・・しかしワタシ、いつもは割とすぐに謝るんですよ。 どうしてここまでかたくなだったのか。 たぶん、謝っても絶対許してもらえないと思っていたからです。 許してもらえなくても謝るのがスジでしょうにねえ。 やっぱ生理前でどうかしてたんだと思います。 まあとにかく、ドキドキガクガクブルブルしながら、電話してみました。
10コール・・・・出ない
20コール・・・・出ない
あれ?
いつもなら、20コールすると「お客様は電話に出られない云々」のアナウンスが聞こえてくるんですが。 今日はそのままコールが続きます。
30コール・・・・出ない てかワタシ、しつこい。
50コールまで数えたところで(しつこい)、切りまして。
にわかに不安になるじょりぃ。
着信拒否って、(たぶん)されたことないからわからないけど、もしかして、こういう風にずっと呼び出し音が鳴っている状態になるんだろうか。 ワタシ、着信拒否されてるの?! きょんに?!
ずずーーーーーーーーん orz
「もしかして、出て行っちゃったかも」と思ったときよりも、リアルな制裁は身に堪え、激しく落ち込むじょりぃ。 しばらくずずーーーーーんとなったあと、はっ!と別の考えが。
で、 で、 電話に出られない状態になっていたらどうしよう。 と。
きょんはキレると何するかわかりませんし。(もうここ何年もそんなことないんですが) もしかして、
「シロちゃんが死ねばいいんでしょ!」 ぼく! ざく! >>>シロちゃん殺害 「シロちゃんだけ死なせないから!」 >>>>きょん自殺
無理心中してたらどうしよう!!!!!! (しかも犬と)
ああ。 ワタシ、なんてことしちゃったんだろう。 なんてこと言っちゃったんだろう。
家出しててもいい。 ワタシのこと大嫌いになっててもいい。 もう二度と会いたくないなら会わなくていいから。
お願い、生きててーーーーー!!!!(´;ω;)
と、心から心配しながらも、「着信拒否されているなら、何度も電話して『うぜー』とか思われたくない」というミョーなプライドもあったりして、もう一度電話することができず。 それからは「とにかく生きててくれーー」と必死で願いながら、スピードあげて運転しまくりまして。
もうすぐ家に着きます。 きょん、実家に帰っちゃってていないかも。
家に帰るの、怖い。
それより、家にシロちゃんときょんの死体があったらどうしよう。
家に帰るの、怖い。
でも家が見えてきましてね。 おそるおそるガレージに入りましたら。
きょんの車がある!!!!!!!
家にいるんだー。 と、一瞬よろこびましたが、「いやいや、中で死んでるかもしれないし」と思い、また心を引き締めるじょりぃ。
もし生きていたとしても、荷造りしてるところかもしれませんし。 そうなってたら、謝ることすらさせてくれないだろうなぁ・・・。 でも荷造りでもいい。とにかく生きててーーーーー。 とりあえず、家の中の灯りはついております。 それにちょっと救われつつも、ドキドキしながら車を降りまして。
え?
キッチンから、良い匂いが、庭まで漂ってきております。 夕飯つくってるのかな。
(´;ω;`)ブワッ
とりあえず、生きてたーーーー・゜・(ノД`)・゜・。う、うれしい・・・・
まさかきょんでない人がうちの夕飯の仕度してるってこともないでしょうから、とりあえず、生きていたことに安堵。
でも、夕飯、ワタシの分はないかもな・・・・。 しかしそれはしょうがない。 てか、あたりまえですよ。
と思いつつも、家に入りづらい(´・ω・`) どんな顔して「ただいま」って言えばいいのかな。 「ただいま」って言っても、たぶん無視されるだろうな。 やだな。 やだな。 家に入りたくないな。
とりあえず、シロちゃんにまず謝ろう。 シロちゃんはそのときの彼の気分の状態で家の中にいたり外にいたりなのですが、このときは庭の檻の中におりました。
「シロちゃん、今朝はごめんね。やつあたりしちゃった。でも穴掘らないでね」
と、クッキーを出しながら話しかけてみたのですが。 シロちゃん、ぐったりと というか、固まったような姿勢で横になったまま、ぴくりとも動かず。
なんか、いつもと違う。 だってそもそも、ワタシが帰ってきたのに顔を見せないの、変だし。 具合悪いのかな。
「シロちゃん? じょりたん帰ってきたよ? 今日はごめんね」
ぴくりとも動かず。
し し し
死んでるのおまえ!!??
「シロちゃん! ほら! クッキー! お客さんところでもらったけど、シロちゃんのために持って帰ってきたんだよ!」
動かず。
どうしようーーーーーーーー。 ワタシがあんなこと口にしたせいで、言霊の力でもって死んでしまったのかも!
「シロちゃーーーん。 おい。 クッキーおいしいよ?」
シロちゃんの鼻先で、クッキーをふたつに割ってみました。
めんどくさそうに、起きあがりました。
死んだように熟睡していただけだったようです。
「おいしい?(*´∀`*)」
と、クッキーをあげながら、今朝の「死んじゃえ」発言がいかに愚かだったか、つくづく思い知るじょりぃ。 生きててくれてありがとう、シロちゃん。 クッキーたくさんお食べ。
さて。 家に入るの怖いけど、入らないわけにもいきませんので。
いつもは呼び鈴を決まったルールで鳴らしてから(ニセモノの白ヤギお母さんを見抜くため)、家に入り「ただいまー」という儀式なんですが。 呼び鈴鳴らさず、ただいまも言わずに仕事部屋に直行しちゃおうかな。 と、この期に及んでまだ謝る気になれないワタシ。(ホントにめずらしいんですよこういうの) たぶん、謝れるときって、まだ自分に余裕があるときなんでしょうね。 決定的に自分が悪い!と、しかも罪深いことで思ってしまったときって、謝ることって難しくなるんですね。 ワタシの場合、ですけども。 それになぜか「ワタシだって怒ってる」ということをアピールしたいと、まーだ思っていたんです。(ホントどうかしてる)
と、かたくなに思っていたのに、なぜかいつもどおり呼び鈴を鳴らし、おそるおそる「ただいまー」と小さい声で玄関に入りましたら
「おかえりー」
返事してくれた! (´;ω;`)ブワッ
キッチンまでもそもそと歩いていきまして。
「夕飯つくってくれてるの?」 「うん。ありあわせだけど」
予想外の展開に、大混乱しつつも、とてつもなく安堵するじょりぃ。
「あの」<じょりぃ 「あん?」 「今朝は、あの、言ってはならないことを言ってしまいました。 あんなこと思ってません。 本当にごめんなさい。 すみません」 深々と頭を下げました。
「謝らない」って何度も言ってた人、誰でしたっけ?(°▽°)
「ふん。 いいよ」
許してもらえました。
ありあわせのテキトーな夕飯が、ありえないほどおいしい夜でありました。 という、一週間前の事件でありました。 アホらしいですね( ^ ∀ ^ )
ちなみに電話50コールの件は「ああ、そのときお姉ちゃんに長電話つかまってたからそのせいじゃない?」という、ただそれだけのことでした。
自分にやましいことがあると、悪い想像の黒い翼はどこまでもはばたいていってしまうものなのですね。
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