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2009年06月08日(月) ぴくぴく

ここ10日ほど、右目の下まぶたが痙攣し続けてましてね。

痙攣 なんて書くとまぶたが裏返るほどの電気ショックめいた雰囲気になってしまいますが、誰でもよくある
「あー、なんか、ぴくぴくしてるー。気になるー」
って程度の、アレです。
「見て見てー。ピクってない?」と人に聞いてみたところで「いや、わからん」とかあっさり返答されて終了、っぽい、アレ。

こんなもん、いちいち気にしていてもしょーがないですからね。
でも気になるんですよ。
みなさま経験なさってると思いますが、見た目にはほとんどわからないようなあのぴくぴくが、なぜこれほどまでに不愉快に!って感じで。

まあそれでも「気にしてると余計ぴくぴくしちゃうしー」と思い、しらばっくれていたのですが。
それでも先週末あたりからどうにも不愉快マックスになり、「週明けには目医者さんに行く! ・・・かもしれない」くらいの気持ちにはなってきました。
なんか、人と話していても自分のぴくぴくに気持ちがいってしまって、話ほとんど聞いてなかったりして。

でもやっぱり、お医者さん、めんどくさい(´д`)
今歯医者も通ってるし。
不景気でおこづかい少ないし。
なんか、民間療法とかないのかしら。

と思い、ネットで「まぶた ぴくぴく」で検索してみましたら、案の定「疲れ」とか「ストレス」とか出てきて、こりゃ自分じゃどうにもできないし、医者にもどうにもできんからやっぱほっとこ、なんて思ってましたら

「まれに脳腫瘍などの脳疾患の場合もありますので、甘く見てはいけない」

なんて言葉が!

それ読んで、ちょっと不安になりましてね。
最近、物忘れがひどいの、脳腫瘍のせいかもしれない!(もともとです)
人にやさしくないのも脳腫瘍のせいかもしれない!(もともと略)
家事が苦手なのも脳腫瘍のせいかもしれない!(もと略)
女の子にモテないのも脳腫瘍のせいかもしれない!(略)

と、すべてをありもしない脳腫瘍のせいにして「ならしょうがないか(´∀`)ワタシ悪くない」と開き直って終了。にしようと思ったんですが。
母が脳腫瘍で大変な思いをしたというDNAがワタシにもあるかもしれませんので。(遺伝性あるのかしら。なさそうだけど)

まあ、脳腫瘍ってことはまったくなさそうですが、目の疾患が影響してても不安ですし、それに何より、もしかしたらお医者さんに行けばこの不快なぴくぴくを止めてもらえるかもしれないではないですか。
てか、止めてほしい。
なんとかして目医者さん。

ってことで、本日馴染みの目医者さんに行ってまいりました。


目に空気をぶしゅっ!とかけられたり、視力検査をした後に先生のところへ。

「右の下まぶたが痙攣してるんだって?」と先生。
「はい」
「それね、僕の方が、教えてもらいたい」

は?(°_°)

「は?」
「僕が知りたいよ、どうすれば痙攣しなくなるのか」

そう言われても。

「ワタシも知りたいです」 変な会話。
「あのね、何も心配いらないから」

何も診てないうちから、何も心配いらないのお墨付きをいただきました。
さて帰ろうか( ^ ∀ ^ )

って、帰っていいのかしら・・・。
でもほら、脳腫瘍とか物忘れがひどいのとかモテないのとか、なんとかしてくれないのかしら。
間違えた。
ぴくぴく、治してもらえないのかしら。

「ぴくぴくは治りません?」 とワタシ。
「うん。治らない」
「そうですか(´∀`)アハハ」
「僕もね、いっつもぴくぴくしてるよ」

そんな得意そうに言われても。
まあ、この先生、ちょっと破天荒っていうか、おじいさんのくせにミョーなこだわりのファッションしてるっていうか、急に怒り出すっていうか、かなり変わった人なんですけれども。
でもなんといいますか、口では突き放したこと言ったり「なんだそのくらい」な態度を取ったりする割には、丁寧に診てくれるし面倒見も良い感じなんですよ。
なもんで、ワタシはこの先生がけっこう好きで通っているんですが、きょんやなっちゃんには「あの先生が好きって変わってる」と言われます。

で、先生もいっつもまぶたがぴくぴくしてるらしいんですが。

「先生はどうやって治すんですか?ぴくぴく」 当然聞きますわな、ワタシ。
「治らないから、いつもぴくぴくしてる」
「あはははははは」 わ、笑うところでいいんだよね?
「疲れやストレスがたまると、しょうがないんだよね、これは」
「はぁ」
「僕は疲れもストレスもたまってる。あなたも?」
「・・・よくわかりません」
「細かい仕事?」
「そうですね。パソコン仕事ですし」
「そりゃぴくぴくするよ」
「ぴくぴくしますか」 いつもはしないんですけどー。
「あとねー、神経質な人がなるのね、これ」
「そうなんですか」
「僕は神経質だよ」

聞いてませんが。

「あなたも神経質でしょ?」
「そういうところもあるかもしれませんけど・・・」
「だいたい神経質じゃなきゃ、ぴくぴくくらいで受診しないよ」

そうかもしれない。

「ちょっと診てみようね」

看護師さんが目薬さしてくれた後に、光をあてられて目玉を覗かれました。

「うん。目は異常ないよ。でもビタミン剤出しておくね。目薬と、飲むやつと」
「はい」
「末梢神経に効くビタミン剤だから、そのうち治るんじゃない?」

でも先生、自分は治らないからいつもぴくぴくしてるって・・・。
そのお薬も効くんなら、先生も治っているはずでは・・・。

まあいいか(´∀`)


「パソコンの仕事って言った?」
「はい」
「どれくらいの時間?」
「ほぼ一日中です」
「趣味で? 仕事で?」

何回仕事でって言えば気が済むのですかこのやろうめ☆

「仕事です」
「そのメガネで?」
「はい」

「ダメだろ!!!!!!」


Σ(゚ω゚;ノ)ノ 怒られた!

「あなた、自分がどれくらい視力悪いかわかってんの?
 どんだけ強いメガネかけてるかわかってんの?」
「・・・はぁ」
「・・・遠くの山並みや、綺麗な景色・・・・ね?」

は?


突然なんだこれ。


「???」 <じょりぃ
「・・・そういうものがくっきり見えるメガネでさー、モニタ見てればぴくぴくするのあたりまえでしょ」
「言われてみればそのとおりです」
「目がさ、かわいそうだよ。どんだけ酷使してるか、ちょっと考えてごらん?」
「ありえない酷使ですね」  とりあえず同意の返事。
「だろ? 昔つくったメガネとか、取っておいてないの? 仕事中は度の弱いの使うようにして」
「昔のメガネ・・・取っておいてないです」
「ふぅーーー」 <ためいき

ああ。

この先生との会話って


すごく楽しい。


「あの、度の弱いメガネ、作ります。
 で、どれくらいの度で作ればいいでしょうか」
「右0.4、左0.4、両目で0.7くらいに」
「はい」
「今日合わせていってみれば?そこでもう一回測ってさ」
「あ、はい」


そのあと、「粗食がいちばん!」と汚い筆文字で書いてある貼り紙の横で、看護師さんがかなり時間をかけて弱い度のレンズ調整をしてくださいまして。
遠くはもちろん、近くのものもいつものメガネほうが見やすいなぁ。
と伝えましたら

「乱視も弱くしてあるのでねー。でも、目がラクじゃないですか?」

言われてみれば、診察室内もいつものメガネよりぼんやりとしか見えないのに、なんだかラクな気がします。

「よく見えないのに、確かにラクです」
「ね。 結局いつものメガネだと見えちゃうから、目に入ってくるもの、全部見ようとしちゃうんですよ。で、疲れる、と」
「なるほど」  なるほど。
「家の中にいるときは、これくらいの度の方が目に負担にならないと思いますよ?」
「はい。 じゃあ、処方箋作っていただけますか?」
「あ、今日は出せませんよ」

なにーーーーーー。

何のために何枚も何枚もレンズ取り替えて調整してくれていたのですか看護師さん。


「今日はもう疲れ目の診断出てますし、お薬も出てますから。処方箋書けません。(そういうものなの?)
 一週間くらい様子見て、また測定して、処方箋出すことになります」


ならば来週でもよかったのにこの作業・・・orz


と、疲労しておりましたら、先生が遠くから


「どうだい?! 目がラクだろう!」 と、大声で。

「はい! ラクです!」 ワタシも大声で。

「ほかに聞きたいことあるかい?!!なんでもいいよ!!」

「ないです! 様子見たあとメガネ作ることにします!」

「そうかい! お大事に!!」

「ありがとうございました!!」




それはもう、綺麗な景色の中、遠くの山並みの頂に仁王立ちする相手に向かって声をかけ合うようにして診察を締めとし、ワタシは診察室をあとに

しようと思ったら


「あ!痙攣、油断してると三叉神経痛になるからね!!これは怖いよ!!」

「はい!」
  って、えええええ?!


やだそんなこわいことさいごにいわないでせんせい。



ちなみにぴくぴくは続行中です。
先生! ワタシ、何しに行ったんでしたっけ!

てか、ただの診察風景を長々と読まされたみなさまの気持ちを思うと、ワタシの小さな心臓が、早鐘のようにぴくぴくします。
どうもすみません。





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