今日も今日とて
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今日は、ナナんちの次女ちゃんの校内合唱コンクールの日でございました。 ナナに会える日であります。
昨日、始まる時間を確認するためにナナにメールしましたら、割とすぐに返信が来まして。
次女ちゃんのは12時半からなんだけど。 せっかくだから、早めに待ち合わせて、一緒にランチでもしませんか?
(*´∀`*)スルスルー!
が、待てよ?
そもそも、この日はきょんと一緒に、前々から行きたかったお店でランチしましょう、ということになっていたのであります。 コロッと忘れてた!どうしよう!
でも、次女ちゃんの合唱コンクールは見たい。 なぜなら、今回、次女ちゃんは開会式の全校生徒校歌斉唱で、なんと指揮者となっているからです!(じゃじゃーん)
・・・ちゃんとリズムとれないのに、どうやって指揮するんだろう・・・(°▽°)
という一抹の不安はありますが、それでも晴れ舞台ですからね! 見たい。 それに正直に言えば、なかなか会えないナナと、ランチもしてしまいたい。 しかし、人としての筋で言えば、先に約束していた方が優先されるべきです。 しかし、コトの重大さで考えれば、次女ちゃん(&ランチ)を優先したいというワタシの素直な気持ち。
ということで、きょんにおそるおそる打診。
「あの・・・明日のランチなんだけどさ・・・(´∀`;)」 「あ、ごめん。 あたしもしかして無理かも。なんかちょっと忙しくてさ」 「あ、そうなんだ。実はワタシもダメなんだ!(・∀・)」 「何よそれ! あたしは無理『かも』って言っただけよ? 基本的には行くようにしようと思ってたのに! それにあなたが誘ったランチじゃないの!」 「そ、そうなんだけど・・・実はこれこれこういうわけで・・・」 「ふん。 まあいいよ。 でもすごいね次女ちゃん。指揮者なんてさ(・∀・)」 「うん、そうなのだ」 「まったく。しょうがねえなああんたって人は」 「スミマセン。 この埋め合わせは必ず」
ほっ。
そして今日。 合唱コンクールの日。
昨日の時点で 「ランチOK!(・∀・) 何時に待ち合わせる?」「10時」
はやっ!Σ(゚ω゚ノ)ノランチじゃねえよそれ
と、ナナと10時にランチの約束をしたじょりぃは、9時25分頃、上着を取りに行くために仕事部屋を出ました。
さてさて。 存軽慣れしてくださっている、ありがたいビューワー様がたの中には 「なんで今日の日記、ナナワタでなくてこっちに書いてるの?」と思ってくださるかたもいらっさることと思いますが。 それには事情があるのです。 というか、事件があったのです。
9時25分に仕事部屋から出たじょりぃは、部屋を出てすぐの玄関ホールで、黒い物体が横たわっているのを発見いたしました。 結果を言えば、それはきょんだったんですが、きょんは先ほど「いってきまーす」と家を出ていったはずなので、とっさに理解できず。 そして、きょんだとわかってからは、まずは「またこんなところで寝て!」と思ってしまったんですが。 (玄関で寝ていることに違和感を感じさせない、どうかしているきょん)
一応「どうしたの? 大丈夫?」と、お義理で声をかけてみました。
「・・・わかんない・・・大丈夫じゃないかも・・・」
弱々しい声で、やっとそれだけ答えたきょんに、のんきなじょりぃも異常事態だと認識。
「どうしたの?」<動揺しつつ 「わかんない・・・なんか、動悸がすごい・・・速いみたい、脈」
ワタシはきょんが横向きに寝ころんでいる背中側から声をかけていたのですが。 背中 というか、脇から肩甲骨のあたりを見てましたら、ゆったりめの服の上からも「どっどっどっど」って、すごい速さで脈打ってるのがわかって、ちょっと焦りまして。 焦ったんですが、こういうときってワタシ、日頃のとんちんかんな慌て者ぶりは引っ込んでくれるらしく、「うきゃー」と思いつつ割と冷静になれちゃうんですよ。 で、ゆっくりと話しかけまして。
「話せる?」 「うん・・・今んとこ」 「吐き気は?」 「・・・ない」 「めまいは?」 「・・・ないと思う」 「胸は痛い?」 「痛くない。・・・でも、急に歯が痛くなってきた」 「歯か・・・(気になるな)。 頭は?痛い?」 「・・・痛くない」 「手足がしびれたりする?」 「・・・してない」 「首肩周辺が凝ったりする?」 「・・・しない」
などとやりとりしながら、きょんの脈を取ってみましたら。
速ぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!!!!Σ (゚Д゚;) どっどっどっどっどっどっど
「救急車呼ぼうね」 とワタシ。 「・・・えー・・・・それは待って。もうちょっと待って」 「でも、何かあってからでは困る」 「んー・・・・でもただの不整脈かもしれないし・・・」 「かもしれないけどね。 たぶん大事ではないから安心していいよ。(とはホントは思わず、かなり心配していたワタシ) でも、救急車は呼ぼうね」 「・・・もうちょっと待って」 「えーー・・・心配だなぁ。 でもじゃあ、少しだけ様子見ようか。顔色はいいからね」 「うん」
ってやってるあいだも、きょんは苦しそうです。 痛みによる苦しさはないみたいですが、急に脈が上がっちゃうのってワタシもやったことあるんですけど、ものすごく怖いし、マジで「死んじゃうのかな」って思うんですよ。それが苦しい。不安で苦しい。自分の脈が怖い。 それにワタシのときと違って、服の上からでもどっどっどっどがわかるくらいですから、苦しいことは苦しいでしょう。
なんかもう気が気ではなかったんですが。 きょんはほら、高血圧の持病を持ってますからね。 両親ふたりは心臓病持ちですし。 ワタシが「もしかして死んじゃうのかしら。そこまでいかなくても、なんかヤバイのかな」と心配してしまった気持ちをお察しください。
しかしとりあえず、胸の痛みがなかったことと、顔が蒼白になったりしてなかったことは安心材料でしたので。 ワタシはいったんきょんから離れて、いつ救急車を呼んでも良いように上着を取りに行きまして。 きょんに毛布をかけてやり。 また脈を取ってみて。
まだ速い。 全然落ち着いていない。 ちょっと長くないか。 きょんが玄関に倒れているのを発見してから、少なく見積もっても5分は経っています。 ストレス性の動悸にしては長いような気が。
「あなたいつからそこにいたの?」 気を失われるのも怖いので、話しかけるじょりぃ。 「ん・・・?」 「いったん出かけなかった?」 「・・・車に乗ろうとしたところで、おかしくなって、しばらくドアあけたままうずくまってたんだけど。 玄関まで戻って、玄関前で少し休んで、そのあとここで横になった」
だとすると、7分以上はどっどしてるわけか・・・。 急な歯の痛みも気になります。
さいわい、きょんが横になっているところと仕事部屋のパソコンが近かったため、ちょっとネットで検索。 「動悸 歯が痛い」でググッ。
狭心症、出たーーーーー!!!
・・・でも、胸の痛みがないから大丈夫かな・・・でもどうなんだろな・・・。
「胸の痛みはない?」 もう一度聞くじょりぃ。 「ない」 「でも救急車やっぱり呼ぼうかな」 「・・・でも待って。 落ち着いてきたような気もする・・・」
脈を取ってみましたら。 うん、確かに、さっきより随分いい。 きょんも安心してきたようです。
カラダが冷えてしまうのも心配なので、ヨガマットを持ってきて、きょんの下に敷いてやり。 また脈を測ってみたら、かなり普通な感じに。
「・・・じょりぃ、もう出かけていいよ。出かけるところだったんでしょ?」ときょん。 「そうだけど、今日は出かけないことにするよ(´∀`)」
いくらワタシが鬼畜だ極悪非道だ人非人だと言われていようとも、ここでナナとデートに出かける気にはなれません。
「次女ちゃんかわいそうだよ。 じょりぃが来るの楽しみにしてるよきっと」ときょん。
こんなときに、次女ちゃんの心配なんてしなくていいのだよキミは。
「まあともかく、いったんナナに電話を入れておくね。もう約束の時間には間に合わなそうだから」 「ごめんね(´・ω・`)」 「そんなこと気にしてるとまた頻脈になるよ(笑) あなたの症状、話すのイヤ?」 「イヤじゃない。てか、聞いてみてほしい」
まあ、ナナは医者でもなければ、まだ看護師にもなっていないわけですが。 ワタシよりは知識があるでしょうからね。
「もしもしー」とワタシ。 「あ、どしたの?」 「や、実は、きょんの具合がおかしくなっちゃって・・・」 「! どしたの?」 「あー、 これこれこういう感じでさ」 「胸の痛みは?」
から始まって、ワタシがきょんに確認したようなことを聞かれまして。
「歯の痛みがひっかかるんだ。狭心症?」とワタシ。 「胸の痛みがないなら大丈夫だよ。狭心症なら苦しくてそんなもんじゃないはず」 「でも、きょんのお父さんが心筋梗塞の発作起こしたときは、痛みがなかったんだって」 「そうか・・・遺伝があるとなると心配だよね。 でも、痛みはなくてめまい痺れもなくて顔色もいいなら、たぶん大丈夫だと思うけど・・・ストレス性のものかな?」とナナ。 「かもね。 でもちょっと心配でさ」 「高血圧あるしね、きょんさん。 血圧が急に上がって、脈も上がったのかも。 医者に診てもらうのがいちばんだね」 「うん・・・なもんでさ、とりあえず、10時の約束には間に合わなそうなんだ」 「あ、いいよそれは気にしなくて。 実はあたしもひどい風邪をひいていてさ。気管支ぜんそく中だし」 「・・・大丈夫かよ・・・(あっちもこっちも・・・) で、次女ちゃんのには、行けそうなら行く、ってことでもいい?」 「それも気にしないでいいから。そっち優先にしてください」 「悪いね」 「気にしないでよ。 お大事にね。 心配ないと思うけど。 きょんさん、定期的にお医者通って、検査もしてるって言ってたよね?」 「うん」 「ならなおさら大丈夫だと思うけど。 行けるならそこに連れて行ってみれば?」 「うん。ありがとう」 「うん、じゃあね」
きょんのところに戻ると、「あたし、もう大丈夫そうだから、行っていいよ」と。まだ横になったまま。 「うん。まあ、それは気にするなー」
しばらく、玄関でふたりして時を過ごしまして。
どうやら本格的に大丈夫になったきょん、「実家の用事を済ませなきゃ」と立ち上がろうとしまして。 ゆっくり立ち上がるように注意したあと「それらは今日、ワタシがすべてつきあうから。あなたは運転しちゃダメ」とワタシ。
「大丈夫だよーもう(笑) ごめんね。ホントに平気って気がしてきた」 「ワタシが出かけてるあいだにぽっくり逝かれても困る」 「やめてよ!(笑) 逝かないから大丈夫。 それに次女ちゃんかわいそうだよー。せっかくの晴れ舞台なのに。 じょりぃが来るの、きっと楽しみにしてるよ」 「そだね。 次女ちゃんのは、あなたの様子見て、行けるようなら行くから、それはまあ、キミは気にするな」 「でもー」
ぐずぐず言うきょんを説き伏せ、無理矢理実家の用事へついていくじょりぃ。 「さっきのことは、実家には言わないでね。心配かけちゃうから」とのことだったので、ワタシホントに何しに来たのかわからない人になっていたのですが、それでも実家の用事を済ませ。 「自分ひとりで行けるからー」というきょんをこれまた無視し、きょんのかかりつけの病院へ。
ラッキーなことにすいていて、すぐに診てもらえました。 所見はナナの話していたこととほとんど同じ。 「ストレス性のものじゃないかなぁ? ただ、動悸の時間がちょっと長かったのが気になるけど・・・。 それでも今回が初めてならまず心配ないと思うけど、続くようならすぐにまた来て」ということで帰されました。
ほっ (*´∀`*)-3
これできょんもワタシもやっと安心しましてね。
「よかったね。 でも今日一日は過保護にさせてもらうよ(´∀`) 3時のアポが入っている、●●市の打ち合わせまで、あなたも一緒につきあわない? ドライブしよう」とワタシ。 「ありがとう(笑)・・・でもあたし大丈夫だから。じょりぃのペースに戻して?」 「あなたのために言ってるわけでなくて、今日はワタシが一緒にいたいのだよ。デートしよう」<しゃあしゃあ 「ありがとう(笑) ・・・でもさ、それより今からなら次女ちゃんの、間に合うんじゃない?」 「んー、むむ。 微妙かな?」 「行ってあげてよー(´д`)」 「・・・そだね。じゃあとりあえずナナに電話してみる」
一緒にいたい、デートしよう、と言った舌の根も乾かぬうちに、ナナと会うための段取りの電話をする、将来大物になること間違いなしのじょりぃ。
ナナになりゆきを話し、今からなら行けると伝えましたら
「じゃあ、12時20分には会場入りできるように、砂利の方の駐車場で待ち合わせよ?」と言われまして。
時間、間に合うか間に合わないかといったところ。
「が、がんばってみます」とお答えし。
きょんを家まで送り、出かけようとするワタシにきょん、 「ごめんね・・・ナナとも久しぶりに、積もる話もあったでしょうに・・・(´-ω-`)」と、しょぼーーーん。
そ、そんなこと謝らないでよ! これは何かの遠回しな攻撃ですかな!<とはホントは思ってませんが!
「気にしないでよー。じゃ、いってきまーす。少しでも変な感じがしたら、すぐに携帯に連絡入れてね」 「わかった。飛ばさないでねー。事故らないでよー」 「はーい」
と、返事だけは良いじょりぃですが、飛ばしまくらないと間に合いません。
・・・長くなってしまうので、ここから先、合唱コンクールの顛末については、あとでナナワタに書くとしまして・・・。
ナナと別れた後、今度はばびゅーんと家に戻りまして。 途中から「終わったよー。具合どう?」ときょんに連絡しましたら「いいよー」と。ほっ。 その後ワタシがお昼を食べ、仕事を放ってきょんと一緒に「のだめカンタービレ」のDVDを少し見た後、3時の打ち合わせへ。 1時間ちょっと車を走らせ、先方に着きまして。
「このへん、お店多くて楽しいから、携帯さえいつでもつながるようにしておいてくれれば、好きにフラフラしていていいよ( ^ ∀ ^ )」とワタシ。 「んー・・・打ち合わせ、どれくらいかかる?」 「相手も忙しいから、たぶん30分かからないと思う」 「じゃあ、車で寝て待ってる」 「そう?」
ワタシは打ち合わせを済ませまして。 その後、きょんと近くのミスドへ。
新商品がたくさん並んでまして、きょんはウッキウキでございますよ。 朝、死にそうだった人はどこへ? ワタシはアップルパイをひとつ取り、きょんは新商品を4つチョイス。
「せっかくデートだし、店で食べて行こうか?」とワタシ。 「うん」 「じゃあ、店で食べるの、どれにするか決めて?」
お持ち帰りと分けておいて、店員さんに説明しないといけませんからね。
そしたらきょん、「全部!」と。
4つ? 全部? いっぺんに食べるの? 朝、死にそうな騒ぎだった人が? ちなみにこの人、お昼もちゃんと食べているんですよ?
「全部はダメ」とワタシ。 「血糖値とか、なんかよくわからんが、心配だから」と。 「えーーー(´д`)・・・わかったよ・・じゃあ、これとこれとこれ(・∀・)」
それでも3つかい!
「・・・店員さんにひとつだけ袋に入れてもらうのも気が引けるから、2つにしない?」とワタシ。 「やだ。 3つ食べたい」 「・・・カラダは大丈夫なんですか?」 「うん」 「じゃあ、とりあえず2つ選んでさ。2つ袋に入れてもらって、3つめは袋から出して食べるのではどうかな?」<指示がちまちま 「それでもいいよ・・・」<不服そう
結局、こってりドーナツ3つを、ワタシのアップルパイ1個よりもペース良くぺろりと平らげ、にこにことゴキゲンなきょん。
夕方以降のきょんの用事は、きょんひとりで済ませてもらいました。 なんかもう、これなら心配、全然なさそう。 てか、最初から心配なかったのかも。
夜になって、ナナに「今日はごめんね。そして安心させてくれてありがとう看護師さん☆」めいたメールを送りまして。
ナナからの返事は
・きょんさん、良かったね。 ・張りつめてお仕事してるんだろうか? だから家の中でぐうたらしちゃうのかな? <大きなお世話
さらに
・今回のことでなんかちょっと二人の将来が心配になったので、可愛い養女でも紹介しようか?
・・・何考えてるかわからん(°▽°)
でも、心配してくれているのはよくわかった。 ていうか、心配かけちゃって、正直スマンカッタ、ナナ。 迷惑もかけた・・・。
きょんは先ほどベッドに入りました。 おかげさまで、元気であります( ^ ∀ ^ )なのでとりあえず養女はいらない
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