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2008年04月16日(水) オクターブとパスカル

昨日はK姫と打ち合わせの日でありました。

K姫の会社に着きまして、まずはトイレに入ったじょりぃ。
むむ。
トイレの個室の角の部分のネジが、ひとつ飛び出てますよ!
一般のお客様も使うトイレだというのに、これはいけませんナ!

ということで、K姫のいる事務所に顔を出し、「こんにちは」と挨拶した後に

「トイレのネジがひとつ飛び出てるので、ドライバー貸していただければ締めてきちゃいますけど」とご報告。

K姫、無言で席を立ち、誰かの机の引き出しを開け、ごそごそとドライバー探し。
無言で見つけ、無言でワタシに手渡しまして。

しかしそれが、なんつーか、手元がごろっとして、全体像としては「寸詰まったT字」みたいになっているドライバーだったのであります。
(この説明でわかるだろうか・・・)
ワタシが締めたいネジは、まさに角にあるので、これでは締められないかも、とお伝えしまして。

K姫、無言でワタシからドライバーを取り上げ、また無言で探します。

あの。
なぜ無言。

たぶん、声を発するのがめんどくさかったんだと思うのですが。

で、フツウのドライバーが見つからないんですわ。

「K姫、もいっかい、そのドライバー見せてください」とワタシ。
無言で手渡すK姫。

ふむ。
一定方向にしか回せないようになるロックがついていました。
これなら何とかなるかしら。
応急処置ですし。

「これで大丈夫みたい。ちょっとやってみます」

無言でこちらを見るK姫。 頷くことすらしません。 いったいなんの挑戦でしょう。

「じゃ、ちょっと行ってきます。また来ますから、待っててくださいね!」

無言でワタシを見送るK姫。
もしかして、今日、声が出ないのかしら。

トイレに行き、問題のネジをくるくると締め、サービス精神旺盛なじょりぃは他の個室もチェックし。
必要のあるネジは締め。
ついでに自分の頭のネジも締められると良かったのですがというトンチの効いた古典的な冗談はさておき。

「締められましたー( ^ ∀ ^ )」と、K姫に報告し、ドライバーを返すじょりぃ。
K姫、無言で受け取り、引き出しに戻し。
「ありがとう」とか言ってくれてもいいんですよ!
と言おうかなと思ったんですが「あたしのトイレじゃないし」とか言われそうな気もしたのでやめておきました。

「じゃ、場所変えましょ」と、歩き出すK姫。
なんだ喋れるんじゃんヽ(`Д´)ノ


てくてくと並んで歩いておりましたら。
む。
むむ。
もしや。

先日ナナと会ったときも思ったんですけどね!
どうもナナが縮んだような気がしたんですよ!
今もK姫と並んで歩いていて、どうも身長差が以前より縮んでいる気が。
もちろん、K姫のほうが背が高いんですが。だいぶ。

そこでワタシ、K姫の無言攻撃にもめげず、明るく無邪気に言いました。

「なんかワタシ、背が伸びたと思いません?(=・∀・=)」にこにこにこ


K姫、立ち止まってワタシを横目でちらっと見たあと

「なんで?」 <思いっきり低い声で読んでください


なんでって。
それ、会話がつながっていない気がするんですが!
全然つながっていないのに、なぜか
「なんでいきなりそんなこと言うわけ?しかも全然背なんて伸びてないし伸びるわけないでしょバカ」
という意味が「なんで?」の一言に凝縮されたであろうということが一瞬にしてわかる摩訶不思議。

「そんな低い声で!」
「だって。・・・・あ、何飲む?」
「何もいりません」
「よかった。じゃあいいわね」

お茶入れるのがめんどくさかったらしいK姫。
この会社さん、いつもは「いらない」と言っても、何かしら出してくださるんですが。
本当に何もいらなかったのでいいんですけどね。

そして少しだけお互いの近況報告をしてから打ち合わせをしておりましたら、K姫の同僚・Fさんがやってきまして。
FさんはK姫より少し年上のやはり美人様で、K姫の25倍くらいワタシにも愛想を良くしてくださいます。

「あら。飲み物が出てないのね。ごめんなさいねー」 にっこりとFさん。
「だっていらないって言うんだもん」とK姫。
「あ、ホントにいいんです。えへ」 ワタシ。
「でもじょりぃさんにだけ出さないなんて、ねえ? 何がいい?」とFさん。
「え!Fさんが入れてくださるんですか! ・・・悪いナー・・・ええと、それじゃ・・・」
「抹茶ミルクがいいー」 K姫、すごい高い甘えた声で。

Fさんはワタシに聞いてくれてるんですってば!
しかも抹茶ミルクって、タダで飲ませる客に出すモンじゃないんですよ、メニュー的に。
ていうか、さっきワタシが「背が伸びた」って言ったときの「なんで?」と比べると別人みたいなんですけどその声と発声。
1オクターブは違う。

F「えー?抹茶ミルク?(笑) それは手間かかるなー」
K「抹茶飲みたい・・・」
じょ「(無言)」
F「(にこにこにこにこ)」
K「・・・じゃあ、お茶でいいです」
F「お茶ね?」 にこーー

ふむ。
K姫よりFさんの「笑顔で無言圧力」の方が強いのか。

少しして、Fさんがお茶を運んできてくださいまして。
この人、えらい役職のついているかたなんです。なんだか申し訳ない。

「Fさんにお茶入れていただいちゃうなんて・・・どうもスミマセン」とワタシ。
「ありがとーーーー☆」 またもや高い甘え声で、K姫。

「なんですかその甘えたかわいい声!『ありがとーーー☆』」 マネする陰険なワタシ。
「なによ」
「さっきワタシに『なんで?』ってえらく低い声で返事したくせに!」
「わけのわからないこと言うからよ」 <また低い声
「その前は口もきいてくれなかったし!」
「気のせいよ」 なんだ気のせいか(・∀・) なんてことあるかいなヽ(`Д´)ノ


しかしこの後の打ち合わせで、ワタシもK姫の「笑顔で無言圧力」にヤられましてね。
ありえないほど安い値段で、その場で見積を出してしまったのでありました。
イヤだなー、このテク。
まだ低い声で脅されたほうが逃げようがあります。

しかし、自分が発注側になったときは便利かもですよね、このテク。
というわけで、ワタシも「笑顔で無言圧力」テク、習得することにします。 
にこにこにこにこ( ^ ∀ ^ ) <およそ15パスカルの笑顔



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