今日も今日とて
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夕方。 気乗りしないままだらだらと仕事をしておりましたら、携帯に電話が。 かかってきた電話番号を見たら、知らない番号からです。
「・・・もしもし?」 おそるおそる電話に出るじょりぃ。 「もしもーーーーし! あはははははは!出た出た!」<知らない女性の声
キ○ガイからだった(・∀・) 切ろう。
と思ったら「じょりぃちゃんだよね?」と、その声がワタシの名を呼びます。 「うん」 ワタシもとりあえず親しげに返事を。 「今ね、同窓会のみんなといるんだよー。二次会で」
あ(・o・)
そうでした。 去年からナナとふたりで、行こうかどうしようかとぐずぐず言ってて結局行かないことにした、中学の学年同窓会が、今日だったんですよ。 道理で、電話の向こうがざわざわと騒がしいです。 でかい声で電話してくる女だな!と思ったら、あちらはにぎやかなので電話が遠かったのでしょう。
「あー、そうかー。今日だったっけねー(´∀`)」 相手が誰かわからないながらも、とりあえず同級生ということはわかった。 「あたし誰だかわかるー?(笑)」
わからない(°▽°) わかるはずない。
「・・・わからないです・・・」 自分が悪いわけではないのに、なんだか申し訳ない気持ちになって、小さな声で。 「え?!」 <聞こえないらしい 「わからない!誰?!」 怒っているかのようになってしまった。
「ミツコだよ」
誰それ?(・_・)
「え?」 <聞こえないフリして記憶をたぐる時間を稼ぐじょりぃ 「ミーツーコーだーよー。ブチョーに電話番号教えてもらって、かけてみたの(笑)」
ブチョーとは、中学高校と学校と部活が一緒で、しかも中学も高校も部長だったブチョーのことです。 高校ソフト部の新年会で、ブチョーには会っていたワタシ。 そして、ブチョーに番号教わったということで、思い出しました、ミツコ。
「おーーーー、久しぶりーーーーー(*´∀`*)」
なんで最初の「ミツコだよ」で思い出せないのか自分。 中3のときに、あれだけちょっかいをかけまくり、さんざん振り回してしまった相手だというのに。 キスすらした相手だというのに(°▽°)なぜ忘れる。
ワタシは当時も相変わらずどこのグループにも属さないのんきなはみ出し者で、そのときどきの気に入った相手と気まぐれに仲良くしているような感じだったんですが。 ミツコとブチョーは、他数名と仲良しグループを作っていたのでした。 なのでブチョーから教わった、というヒントでミツコのことを思い出せたのです。 大事なミツコのことは名前を聞いてもとっさに思い出せず、どーでもいーブチョーの名前でミツコを思い出すとは。 ワタシももうろくしたものです。
このミツコという人、ものすごーーーーーーーく性格の良い娘だったんです。 過去形で話してますが、今もきっと良いでしょう。 ご両親が学校の先生で厳しくてですね、えらくマジメでまっすぐな道徳心を持って育った子で、そして限りなくやさしくてあったかいという、ワタシが好きになるタイプとしては非常にめずらしい典型的な「いい人」。 ルックスは人並み(という言い方もたいしたアレですが)ですが、ダンス部の部長やってましてね。 ワタシは本当に、昔から踊る人が好きなんですよ。
前述のとおり、ミツコはまっすぐすくすくと健全に育ったやさしい子だったので、ちょっとヒネたのとか暗いのとかワケアリっぽいのとかばかり好きになっていたじょりぃとしては、返ってくる反応が逆に新鮮だったんです。 笑い上戸で、ワタシのくだらないデタラメ話を聞いてはいつも楽しそうに笑ってくれて。 ミツコのおかげで、ワタシ、おしゃべりな人間に変われたのではないでしょうか。 ワタシの考えるしょーもないホラ話とかあからさまなウソ話を、ホントに喜んで聞いてくれて 「なんか、そういうのって才能だよね」と褒めてくれたので、ワタシったら調子に乗って、ものすごいウソツキになってしまったわけですが。
結果的に、友情と恋愛の途中、みたいな、中学生女子にありがち(?)な関係になって、ワタシは当時からフラフラしていたので悲しい思いなんかもさせてしまったのですが。 それでもいつもワタシとの関係を大事にしてくれたやさしい娘でした。 高校1年のときに一度だけちらりと会って、それっきりになっていたので、本当に久しぶりでございますよ。
「なんで来なかったのー?」とミツコ。 「いやー(´∀`)、めんどくさくて」 正直なじょりぃ。 「何がめんどくさいの、もー(笑)」 「えへへ」 「来れば会えたのにー」 「ミツコが来るってちゃんと事前に教えてくれれば、ワタシだって出席したのにー」<ホントお調子者 「だってじょりぃの連絡先知らないもん」 <ホントマジメ 「そうだよね(笑) でももうわかったじゃん」 「うん。じょりぃ、今O市なんだって?」 「うん。ミツコは今どこなの?」 「I市」 「なんだ。近いんじゃん。じゃあ、同窓会なんて行かなくてもいつでも会えるじゃんね。会おう。さっそく会おう」<ホントお調子者 「うん、会おう!」
うわー。なんかうれしいなあ。なつかしいなあ。 そういえばあの頃ミツコと二股かけてた、ピンクちゃん(こちらをご参照ください)も同窓会来たのかしら。
と、桃色にほっこりしていましたら
「あたし、まだアレ持ってるんだよ?」とミツコ。 「アレって?」 「じょりぃが作ってくれた、ようじで作った家」
はい?
ワタシが何を作ってあなたに差し上げたって? なんか、信じられない言葉だったような。
「え? ワタシが作った、何?」 「じょりぃが作って、あたしにくれたでしょ、ようじの家」
よ う じ の 家 ( ° д ° )
なんという ダサさ。
「タバコの空き箱で作った傘」とか「ちり紙で作った花」に匹敵するような気が。 ちまちま細かい分、ようじの家のほうがより怨念じみてて怖かったりしますし。
てか、ワタシ、作ったの覚えてないんですけど。 しかも、マッチ棒とかでなくて、ようじなんですか? あの、食べたあとに、しーしーしーとかする、あのようじ?
信じられない。 のでまた聞いちゃった。
「ようじの家?(°▽°;)」 「覚えてないのー?」
ここで「うん」と言いかけて。 いや待てよ、相手は中3のときから今まで大事に持っていてくれて、しかもどうも結婚してるらしいし、もしかしたら嫁入り先にも持って行ってくれたとかそういう義理堅い意味かもしれないじゃないですか。 それを「覚えてない」と答えてしまったら、コレは何か、非常に申し訳ない気が。
ということに気づいて 「ああ、あれねー(´∀`;)」とお返事。 「もう、ホントに覚えてるー?(笑)」 「覚えてる覚えてる(´∀`)」 <ウソ
しかし。 言われてみて、脳の奥深くのそのまた下ーーーの方にしまわれたであろう、記憶の行李を無理やり探してみましたら。
うん。 作ったかも。
ミツコにそれをあげたことは思い出せないのですが、何か、冬にこたつでちまちまとようじの家を作っている自分は思い出しました。
な、な、なんでそんなもん、わざわざ作って、そしてミツコにあげたんだろう・・・・。
驚愕の、我が過去。
しかも、もしかしたら「ふたりで一緒に住む家だよー(*´∀`*)」かなんか言いながら渡した可能性が高い、あの頃のワタシ・・・orz
しかし、そんなもん取っておいてくれたなんて、ミツコ、キミはやっぱりやさしい人なんだねえ(しみじみ・・・) そのうち値が上がるからそのまま取っておくといいよ。
その後、「あ、解散するみたい。みんな店から出て行ってる。あたし置いていかれちゃいそう!」とミツコが言ったので、 「また電話するよ。近々会おうね」と約束して、慌てて電話を切ったんですが。
ミツコに会うのは本当に楽しみなんですが。
この手の驚愕の我が過去が、ミツコに会うとさらにたんまり出てきそうで、それはもう、本当に恐ろしいです。 ようじの家を上回るものが発掘されたら、またご報告させていただきます。 ていうか、これを上回るものは恥ずかしすぎて報告できないかも。
思春期って、イタイ。 それはもう、ようじの先でつついたようなイタさ。
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