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2007年12月26日(水) しゃくっ しゃくっ

今日、カンヅメを見ていたら思い出したんですが。
今までも何度か日記に出てきた、ワタシが最初に勤めた会社の先輩・ナルミさんが教えてくれた話です。
なぜか書きたくなったので書きます。
ワタシには衝撃的な話だったのですが、これって割とあたりまえな話なんでしょうか。

ナルミさんには高校時代からの親友のヨシエちゃんという人がおりました。
ワタシも数回、ヨシエちゃんとお会いしたことがあるんですが、これがかわいらしい人でしてねえ。
きゅっとしたツリ目なんですが、それでも目は大きくてキツイ印象ではなく。いつもにこにこしてましてね。
きゅっとしてるのは目だけでなく、ウエストとかもきゅっとしてる人でして。
性格はおっとりのんびり。
男運の悪さでは、親友であるナルミさんと良い勝負というオマケつきです。
ふたりともモテるのに男運がないんですよね。

ナルミさんは「ハッピー・マニア」に出てくるシゲタのようなヘテロ恋愛ジャンキーな人なんですが

「あたし、男はブーが好きなんだけど、女の子はかわいい人としか友達にならない」

という変わった人でして。

ワタシ!ワタシもナルミさんと友達なんですよ!
と、ここで声を大にしてアピールしておきたいと思います。
まあ、ナルミさんの友達選択基準にも、たまには例外もあるんでしょうけど。
ワタシのように、夢のように性格が良かったりする人物の場合、もしかしたら顔のことなんてどうでもいいのかもしれませんし。

そんなわけで、高校時代からの親友であるヨシエちゃんは、やっぱりかわいいのであります。
ここまでヨシエちゃんのかわいさを強調した文章を書いてしまいましたが、実はそんなの、今日の話には関係なかったりします。スミマセン。
単にワタシにとって大事な話ってだけです。
みなさまだって、これからの話を読んでくださるにあたって、ヨシエちゃんをかわいく想像できたほうが脳内眼福というものではござらんか。なぜか武士。

で、高校時代だったかその後だったのか忘れましたが、ナルミさんはヨシエちゃんちに遊びに行きましてね。
いつものように、男の子の話とかアホらしい話とかをして、ヤンヤンと楽しんでいた、と。

夕刻になって、ヨシエちゃんが

「あ、そろそろ犬にごはんあげなくちゃー」

と腰を上げまして。
ナルミさんも犬だの猫だの大好きですので、ならあたしも一緒にー、とヨシエちゃんの後をついていったんです。

ヨシエちゃん、キッチンに行き、冷蔵庫を開けまして。

「冷蔵庫に犬のごはんがあるの?」とナルミさん。
「うん。うちはたまにこれあげるの」

ヨシエちゃん、冷蔵庫から大きなカンヅメを取り出しまして。
ぱかっ とフタを開けて、中身を見たナルミさん、驚きのあまり叫び声すら出なかったらしいんですが。


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「で、カンヅメに何が入ってたんですか?(・∀・;)」と、好奇心満々でナルミさんに質問するじょりぃ。
「ケイトウ」
「けいとう? 花の?」

っていうと、これですか?




「違う違う」とナルミさん。 「けいとうのみずにだよ」

けいとうのみずに。

はて?

「やっぱじょりぃさんも知らないよね。
 あのね、鶏の頭が丸ごと水煮にされて、そのままのカタチでカンヅメの中にぎっしり入ってんの」


ええええええええええええ!? Σ (゚Д゚;)


って、またナルミさんたら、ワタシをからかおうとしてー(・∀・)
そんなもん売ってますかいなと。

「あるんだよ!だからあたしびっくりしちゃったんじゃん!
 鶏の頭の部分だけ、顔がちゃんとわかるカタチでいくつもカンヅメになってるんだよ。
 目を閉じててさー。ちゃんと鶏なんだよー。水煮でぐずぐずなのにカタチになってんの」


ひえーーーー。
どうやらホントのようですよ!

当時は知らなかったので、想像するしかできず、想像の中の「鶏頭の水煮缶」というのはワタシの脳内で、かーなーりーグロいものだったんですが。
このたびネットの恩恵にあやかり画像を見つけてみましたら、いやー、想像を裏切らない見事なグロさ加減でした。
見たいかたはこちらをどうぞ。(グロがダメな人はやめておいたほうがいいと思います)

上記の画像は、ナルミさんが目撃したものよりだいぶ小さいみたいですが。
それでも驚きます。


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鶏頭の水煮を見てガクガク((((;゚Д゚)))ブルブルになったナルミさんを後目に、ヨシエちゃんは鶏頭をひとつ皿に取りだし

しゃくっ しゃくっ しゃくっ しゃくっ しゃくっ しゃくっ 

と、鶏の頭をスプーンでつぶしていきます。
つぶすというより、スプーンを包丁のように使って崩していくと言ったほうが良いでしょうか。

ナルミさん、絶句&カジュアルに吐き気。
ナルミさんがワタシたちに話してくれたこの「しゃくっ しゃくっ」という効果音と手振りがまた絶妙でしてね。
話を聞いていた一同みんなして「うぎゃーーーーー・゜・(ノД`)・゜・。」ですよ。

ヨシエちゃんにとってはあたりまえの作業らしく、かわいらしいお顔とスレンダーなボディ、長い指でもって笑顔でしゃくしゃく鶏の頭をつぶしていきます。
水煮ですからね。
それはもう気持ちよくしゃくしゃくいったそうで。
煮てあっても目玉とかちゃんとわかるそうですよぎゃああああああ。
そしてその目玉もしゃくしゃくと。ぎゃあああああああ。

「・・・そ、それって、なんでそれ犬にあげるの?」とナルミさん。
「えー?ナルミちゃんはあげたことなーい?」
「うち、犬飼ったことないし・・・」
「あのね、鶏頭あげると、気性の荒いのが治るんだって」
「え!」
「うちの犬、気性が荒いじゃない? だからたまにあげるの」 しゃくっ しゃくっ しゃくっ


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これは良いことを聞いた、と思った、当時気性が荒くて短気で暴れまくっていたじょりぃは、それから毎日鶏頭の水煮を食べるようになり、今のような温和なじょりぃに生まれ変わったんです( ^ ∀ ^ )

なんてはずはなく、この話はけっこうワタシの中でトラウマめきましてね。
「水煮」という言葉にすら反応して「うっ・・・」となるようになってしまいました。
釈由実子が世に出てきて「しゃくちゃん」と呼ばれるようになったときも「しゃく」に反応しちゃって「うっ・・・」ですよ。
これ冗談じゃないんですよ!

みなさんも一緒にトラウマめいてくださればいい。
という願いをこめて、今日は日記をしたためました。
こんな具合に性格の悪いワタシは、やっぱり顔のかわいらしさでナルミさんの友となれたのに違いありません。
と、自分の性格の悪さを逆手に取り、さらに自分の顔を賛美するという暴挙にまで出る大胆なじょりぃ。


ていうか「鶏頭の水煮って、けっこうおいしいよー」というツワモノ様はいらっしゃいませんでしょうか。
もちろん、そのかたは性格も穏やかでいらっしゃることと思います。

そしてこの日記を読んで

「気持ち悪い!よくもこんなもん読ませやがって!」

と腹が立って気性が荒くなってしまったそこのアナタ様は、ぜひ鶏頭の水煮缶をお買い求めください( ^ ∀ ^ )



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