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2007年05月08日(火) 壮大な自慢話

海外ドラマ「デスパレートな妻たち/シーズン2」が終わってしまったときには

「ああ、これからは何を楽しみに一週間をやり過ごせばいいんだ・・・orz」

と悲嘆に暮れたじょりぃだったんですが、デス妻の後に始まった「FBI〜失踪者を追え!〜」が非常におもしろくて、

「アケミ? 誰だっけ? ああ、あの女か」

という薄情なヒモ男のような勢いで、デス妻のことを忘れつつあります。
ウソです忘れていませんが。でもとりあえず、アケミのことは帰ってきてくれたらまた考えることにします。
ていうか、アケミって誰ですか。 ああ、あの女か。(エンドレス)

さて。
そのFBIのドラマったら、FBIの失踪者追跡班(適当に命名しました)の活躍を描くドラマなんですが。
彼らの活躍もおもしろいのですが、失踪者をはじめ、失踪者を取り巻く人々の心の闇が、捜査の中でだんだんと浮き彫りにされていく様が非常に興味深くてですね。
という具合に、失踪者サイドの話がおもしろいドラマなんですが、毎回同じ人物が失踪するわけにもいきませんので、自然とFBIのチームのメンバーに感情移入していくことになるのですが。

チームリーダーのジャックというのがいるんです。
ワタシ、この人の顔が好きでなくてですね。
特に口元。唇がないし。そして鳥っぽい。



嫌いな人の顔はマネしたくなるじょりぃの愛らしい習性。
というわけで、ジャックが出てくるたびに、ワタシはこの顔・この口・この目線をしてきょんを見つめるわけです。
ちなみにきょんの感想は「全然似てない」だそうです。

さて、ここから話が変わります。

先日ワタシがカチョーさんと食事に行ったときのことです。
途中から、隣にカップルが座りまして。
あらまあ、彼氏がお金持ちなのね、って感じのおぼっちゃんぽい人で。
女の子のほうはワタシと同じ側だったので、顔姿はわからなかったんですが。

カチョーの話に相づちを打ちつつ。
ワタシは隣が気になり出しました。
それはなぜかというと。

メニュー決めるのに、もう20分以上経過しているからです。

普通なんですかそれ。
ワタシはメニュー決めるのに迷うということがあまりなくてですね。
好きなものが決まっているから、とかではなくて、メニューごときに迷うのが悔しいんです。
このときもデザートを選ぶときに出されたメニューに、ずらずらーっと20個ほどのデザート名が並んでいたんですが、読まずに「見て」「フォースで」判断し「これ」と即決。
「はえーなおい!」とカチョーもびつくりしておりましたが。
という調子なのでそのカップルのゆっくりぶりにびつくりしてしまったわけですよ。
お店の人も3回くらい様子見に来てましたが。

というわけで、気になり出したら気になっちゃって。
そのまま心の導くままに気にしていたんですが。

彼ら、オーダーしてから、ただの一言も会話をしません。

な、なんなのかしら。
まだつきあい始めなのかしら。
倦怠期に入ってもう今さら話すこともねえよ的な雰囲気でもありません。
そしてさらに「なんだろうこれは」と思ったのが。

男の張り付いたような笑顔。
何かを演じているような笑顔。
彼女を見て微笑むその笑顔。

何かに似ていると思ったら、畏れ多くもこのお方に似てました。



ずっと、これ。
話もせずに、これ。

それはなんだか「もう彼女のことがかわいくってうれしくってしかたなくてニヤニヤ」というワタシにありがちな顔のゆるみ具合とはまったく違いまして。
感情というものが感じられないのに、ずっと彼女を見てこの笑顔。

料理が運ばれてくると、料理について二言三言話します。男だけが。
「うん」「うん」という程度の、女のかすかな相づちが横から聞こえてはきますが。
会話にはなっていません。
肉料理を切り分けてあげたりといった世話は、男がやってあげてます。
この顔で。



そして食べ始めるとまた無言。
次の料理が運ばれてくるまで無言。
男はこれ。



こうなってくると、女性のほうはどんな人なんだろうかと気になります。
男性は30手前くらいでしょうかね。
色白で顔は整っていますがハンサムー☆ということではなく、品の良さを感じつつ、少々ぽっちゃり。
髪型の流行は25年前ほどで止まっているようです。

で、思い切ってざっくりと大胆に横を向いて女性を見てみましたら。

そこには誰もいませんでした。

という怪奇めいた話では全然なくて。
20代前半とおぼしき女性がうつむきがちにちんまりと。
髪はストレートでかなり長く、黒髪です。
顔立ちは割とかわいかったです。背も低いほうかな。
ふたりして顔はなかなか整っているカップルです。

が、
張り付いたような笑顔の彼氏と比べて、彼女のほうには、表情というものがまったくなかったのでした。

こんな感じ。

 これをパーツを小さくして地味ーーーにした感じ。

なんかへんなのーーーーーー。と、大きなお世話ながら思うじょりぃ。

彼女は全然話をしないのに、鼻だけはよくすすります。花粉症でしょうか。
そして彼女は全然話をしないのに、いきなりビービーと鼻をかんだりします。花粉症でしょうか。

そして、彼女が鼻をすすったりビービーと鼻をかんでいるときは、彼の顔から張り付いた笑顔が消えます。

鼻水いやなのかしら(°▽°) <ホントに大きなお世話

とにかく不思議なふたりでした。

で、カチョーの車に乗り込み、最初の信号で停まったときに、じょりぃは我慢できずにカチョーに話しました。

「隣のカップル、全然会話してなかったの気付きました?」
「ん? ああ、そういえばしてなかったよね」
「あれって、楽しいのかなあ?」 <ホントに大きなお世話
「そりゃ人それぞれだろー(笑)」
「まあ、確かにその通りです」
「顔見てるだけで楽しい!ってことなんじゃないの?」
「えーー。そうは見えなかったけどー」

無言。

我慢。

我慢。

我慢  できずに言っちゃうのがじょりぃ(・∀・)

「顔見てるだけで楽しいっていうのはワタシもわかりますけどー、
 でも、そんなに好きなら話をしたくならないですかー?」 <ホントに大きなお世話
「まあ、したいよな(笑)」
「なんか変。 おかしい」しつこい。
「ははははは」


で、家に着きまして。
きょんもダンスから帰ってきまして。
ちなみに余談ですが、前回の日記でカギのことについて書きましたが、「あたしが帰ったときにちゃんと開けてよね!」ときょんに念を押されていたにもかかわらず、ピンポンが鳴ってもカギのことは忘れてしばらく玄関先にきょんを放置してしまったワタシでした。
「わーすーれーたーわーねーーーー!!!」ときょんたらすごい怒りまして、今度はDVで家を追い出され夜風を堪能するところでございました。

そして、きょんのゴキゲンが直ってから、上記の話をしたワタシ。

「なんか奇妙だったんだよ」と。
「あーん?話だけ聞いてもなあ。あたしは見てないからちょっとよくわからん」
「だから!男のほうはずっとこういう顔してるんだってば!」

 マネするじょりぃ。

「それはもうわかったってば」 ええ、上記を話しながらもう何度もやってますからね。
「変じゃない?」
「変だね」 どうでもよさそうに。

「あるいは何かのプレイだったのかも。それなら納得できる」
「・・・・・(軽蔑の沈黙)」
「あ、何かのプレイだったのかもっていうのは、カチョーには言ってないよ!」
「あたりまえでしょ」

きょんのノリがイマイチなのがつまらないじょりぃ。

「なんだよー、きょんならそーゆー、会話ゼロで張り付いたような笑顔な彼でもいいわけ?」
「いつそう言ったよ。 あたしは会話で楽しませてくれない人はいやあよ」

 またマネするじょりぃ。

「もういいよそれわかったから」
「むっ。じゃあこれはどうだ」

 顔マネ中

「・・・・『じゃあ』ってなんなのよ『じゃあ』って。何の脈絡もないでしょ、ジャックは!」
「ジャックってわかったのか!(*・∀・*)」 

ジャックの顔マネを、きょんに認めてもらえました。
ということが言いたいがために、「FBI〜失踪者を追え!〜」の説明やら、自分だけに理解不能だったカップルの話を長々とさせていただきました。
これはいわゆるひとつの壮大な自慢話だったわけですよ!


おつかれさまでございました。
本当に疲れたことと思います。お詫び申し上げます。


しかしホントに不思議な雰囲気のカップルでございました。
人間の練習中の「何か」だったのでしょうか。
鼻水だけはやたら出ちゃう宇宙人とか。


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