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2007年04月18日(水) 二番目に長い片想いの話・その5

もうすぐソフト部のみんなでクリスマス会、という頃になって、ワタシはユーコから
「これ」と、手紙と包みをもらったのでした。の続きです。

「家で読んで、包みも家で見て」と。

手紙はちゃんと封筒に入っていて、しかもその封筒の表には

絶対!落とすなよっ!

と書いてありました。 あら。なぜそんなことをわざわざ言われるのかしら?(°▽°)ハテ?

そして家で包みをまず開いてみたら、

腹巻きが。

え!
あんなにツンケンぷりぷりしていたくせに、ちゃんと編んでくれてたのかー。
じーーーーーん。感動。

次に手紙を開封しました。ていうか開封できませんでした。
なぜならワタシが落とさないようにということなのか、ご丁寧に封筒に便箋がノリ付けされていたからです。あははは。
ていうか読みづらいったらありませんよ! それはもう、厳重な糊づけ。
ばりばりと、かつ丁寧に封筒から便箋を剥がしましたが、ものすごくぼろんぼろんになりました。
何かこう、もらったばかりなのに、既に墓から発掘された秘密の手紙のような様相を呈しています。

内容をかいつまんでご紹介します。
まずは『こんなのでよければ受け取って』と腹巻きのことが。
よいよい。受け取る受け取る(*´∀`*)

それと、海はいつかきっと行こう、てなことも書いてあります。そんな話したのね。
ホントは私と行きたくないんじゃないかと思って、あれっきり言いづらかった』そうです。
何か不機嫌な顔していたのかしらワタシ。

クリスマス会楽しみだね、みたいなことも書いてあります。

そして。

ホントのこと言っちゃうと、私最近つまんない。
じょりぃ、あんまり遊んでくれないんだもん。


へ?
あなたがワタシを避けているのでは。嫌っているのでは。

でも自分がいけない』とも書いてあります。
ちっとも素直じゃないし、イジワルばかりしちゃうし、嫌われても仕方ない』そうです。
そうだそうだその通りだ。とまでは思いませんでしたが。

そしてワタシの前では『自分でも何でだかわからないけど素直になれなくて、反射的に意地悪なことを言っちゃう』んだそうです。
一体どんな反射だ。どんなパブロフだ。風邪薬か。それはパブロン。

ワタシがユーコのところに遊びに行ったりすると
ホントはすごくうれしいのに冷たくしちゃって、さらにその結果「つまんない」と思ってしまう』と。

なんだー。ホントはうれしいのかー(*´∀`*)

そして

じょりぃは私がいなくなっても平気かもしれないけど、私、嫌われちゃったかと思うとすごく悲しい。

・・・マジですか。
ていうか、嫌ってる態度取ってたのそっちじゃん!
・・・という反省が綴ってあるわけか。

私っていつもへんなとこに意地張っちゃってバカみたい』だそうです。

そんなに何度も言うほど意地張っていたのか。 全然気付かなかった。
ていうか、そんなに意地を張る性格だとも知らなかった。トロくさいのはワタシのほうなのか?

最後に追伸として『もしよかったら、クリスマス会のときにプレゼントしたいものがある』と。
あれ? 腹巻きはクリスマスプレゼントじゃないのかな?
それとも他に何かもうひとつってこと?

でも、ノート1枚にぎっしり書いてくれたこの手紙でも、やっぱり「好き」って言葉は出てこないんだなぁ。
ユーコの素直な告白がすごく嬉しかった反面、そんなところにこだわっている愚かなワタシもいたりして。
走って逃げられたときのことを思えば(くどい)、この手紙なんてホントに夢のようなのに。
人間の欲には果てがないものデスネ。

どうでもいいことですが、ワタシこの手紙、もらった腹巻きを装着して読んでました。
想像するとマヌケです。


そしてクリスマス会当日。
会場はワタシの家です。盛り上がりました。
みんなで歌を歌ったりして。
とはいえ、当時はカラオケなんてハチトラくらいしかなかったし、わが家にはハチトラすらなかったので、みんなアカペラで歌うんですが。
でもマイクはあったので(父の弾き語り用という恥ずかしさ)、無伴奏でマイクで歌うというアレで。
今では考えられませんが。それでも楽しかったです。

が。
ユーコからは特に何のプレゼントもなく。
あれ?とは思ったものの、みんなもいるし、プレゼントの催促をするのも野暮な気がしたので、そのままお開きになり。
ユーコも帰って行って。

週明け。
ユーコに「クリスマス会楽しかったねー」、なんて話のついでを装い
「そういえば、クリスマス会のときにプレゼントくれるって言ってなかった?」と訊ねてみました。
「したよ、プレゼント」
「(笑)だって、もらってないよ」
「わかんなかったのかー」
「ん?」
「わからないならいい」
「何それー」
「恥ずかしいから言いたくない」
「??どっか部屋の隅にでも隠したの?」
「違う。もういい」
「なんだよ!」
「もーいーの!」

ふたりしてキレ始めました。
そして、教えろ!やだよ!の押し問答をしばらく繰り返したあとに。

「歌だよ」とユーコ。
「歌?」

ああ!(*・∀・*)ピーン

クリスマス会の時に自分の歌った歌に、ワタシへの気持ちが込められてるとかそういう意味でしょうか。
と気付いたものの、この人、何歌ってましたっけ?<マジでわからない

でもなんか、聞けない・・・(・∀・;)

と固まっていたら、ユーコはあっち行っちゃいました。

そこで、部活仲間のスウのところへ行き、「ユーコがクリスマス会のとき何歌ったか覚えてる?」と聞き、教えてもらいました。
知らない歌だったので、その日にレンタルレコード店へ行きレンタル。

そして家で聞いて、ひとりでにこにこしちゃったのでありました。


この曲です。


それにしても、さすが17歳。
やることが若いですね! 書いてて恥ずかしいですよ!じゃあ書くな!

今でも大好きな曲です、これ。
曲調も一風変わってて好きです。ちょっとディズニーランドめいてますけど。

そしてここでは、当時の自分の若さが恥ずかしいのであっさりふざけながら書いてますが、
手紙を読んだときと、「この曲をワタシに!」と知ったとき、ワタシの体内をどんだけ熱く、桃色のホルモンが駆けめぐったことかと言ったらあなた。

ただ、こういう歌のプレゼントって、どこからどこまでがその人の気持ちなのかわからないんですよねー。
「どこどこどこ!?」と問いつめるのも野暮な気がしますし。
当時のワタシったら、今よりもずっとカッコつけでしたし。
でもそんなじりじり感もまた楽しくて。
自分の都合のいいように解釈して喜んでみたり、その逆をやって勝手に落ち込んでみたり。
みなさまにも覚えがあるかもしれませんが。


そうこうしているうちに年越しです。
年越しといえば、ソフト部恒例遊び合宿。2泊3日です。
みんな一年でこの日がいちばん楽しみなのであります。
2学年連れての引率、先生お疲れさまです。

が。

その楽しみな遊び合宿で、ワタシもユーコも揃ってケガをしました(´д`)鈍クサー
ユーコは初日に、ワタシは2日目にヤっちまいまして、それ以降は遊べず。
もうひとり発熱したメンバーがいて、3人は部屋も隔離されておりました。

隔離されちゃうなんて・・・

なんてラッキーな夜なんでしょう(・∀・)


すんごく長くなっちゃったので続きはまた明日にします。


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