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2007年04月16日(月) |
二番目に長い片想いの話・その3 |
ユーコちゃんがソフト部に入りましたら、案の定ワタシたちはメキメキと普通に仲良しになりました。 まあ、部活中はもじもじしてる間もありませんしね。 何しろ、毎日みんなで揃って自転車連ねて歌を歌いながら帰るような仲良しっぷりのメンバーでしたので、一緒に歌ってるうちにはワタシとユーコちゃんも仲良くなろうというものです。 そして、普通に仲良しになるに連れて、ひやかされることもメキメキ減ってまいりました。 要は、意識しちゃってるふたりをひやかすのが、まわりもおもしろかったのでしょうね。 2年ではクラスが別れちゃったんですが、部活のおかげでさびしくなることはありませんでした。
さて。 ユーコちゃんユーコちゃんと心の中はユーコちゃん色でありながら、そしてもちろんナナのことは相変わらずDNAレベルで好きでありながら、「恋人」と呼べる女の子も1年の半ばにはできていたりしたワタシだったんですが。 こういうのってモノガミーな人には信じられないと思いますが。 どれもワタシの中では真剣で大切な気持ちであったのでした。自分でも不思議ですし、よくそんなエネルギーあるよなと思うんですが。 高1の終わり頃には彼氏もできてました。体がいくつあっても足りませんや。
という背景も一応お知らせしつつ。 そして、その当時の彼女がユーコちゃんに嫉妬めらめらで大変だったということもこの際端に追いやりつつ。 ここではユーコちゃんの話一本に絞りたいと思います。 なら上記の背景の説明は必要ないじゃねえかと思われそうですが、「ホントにユーコちゃん一筋だった」のと「上記の上でユーコちゃんをずっと想っていた」では、何か違う。 背景をはしょってしまうと、ワタシなんだか自分がウソツキな気がしてどうにも。 というワタシの都合で一応説明。
話を元に戻します。
厳しい部活だったため、夏休みも休みなしで練習と試合に明け暮れるワタシたちだったのですが、中2の夏休み、ラスト3日間だけ休みをもらえました。 仲良しだったワタシたちは、せっかくの貴重な休みだというのに、いつものメンバーで山のロッジにキャンプに出掛けることに。 母親に「せっかくの休みくらい、別行動にすればいいのに(笑)」と呆れられた覚えがあります。
電車で最寄り駅まで行き(電車の中でも歌ってました。迷惑です)、駅からは仲間のお父さんがトラックを出してくれ、みんなで荷台に乗って、やっぱり歌を歌いながらロッジへ。 ソフト部じゃなくて合唱部みたいです。
で、一晩目。 ええと、お酒も入ったせいもあり、いじられキャラだったユーコがみんなに胸を揉まれたり無理矢理キスされたりしてました。 アホですね、みんな。 ワタシはそれを「いいなー」と思いつつ、指をくわえながらも不参加。 なぜ参加しなかったかといえば、レズだったのでできませんでした。そういうものではないですかどうですかレズの人。 この頃にはワタシもすっかり「ユーコちゃん」でなく「ユーコ」になっていたので、表記もそれに変えます。
二晩目。 やっぱりお酒が入りまして。 ちなみに「タコハイ」なんて流行っていた頃ですよ。懐かしいなー。 酔い覚ましにバルコニーに出たら、ユーコも後から出てきまして。
「昨日、襲われてたね(笑)」とワタシ。 「うん。まわされた(笑)」 漢字で書くと輪姦された です。 「中暑いから、少し歩かない?」 「いいよ。でも暗いと怖い」 「そのへんまで」 明かりが届いているギリギリあたりのところを指さすじょりぃ。 「うん」
てくてくてく。 なんてことない話を少しして。けらけら笑って。
「ワタシ、昨日してない」とじょりぃ。 「何を」 「キス(笑)」 「あはははは」 「ははは」 「してあげよっか?」
え!!!!
・・・ユーコ、酔っぱらってます。 しかも昨夜、みんなに好き勝手いじられちゃったので、おかしな免疫もついたのかも。 困ったものデスネ。 しかしこの機に便乗しないのも野暮です。
「うん」 「気持ちがないヤツでいい?」 やっぱり酔っぱらってないのかしら。 「ヤダ」 「じゃあしない」 「Σ(°▽°)やっぱり気持ちなくてもいいや」 ふがいないじょりぃ。
で、キスしました。 ていうか、してもらいました。
ワタシ、有頂天。 昨日ユーコがみんなに無理矢理されてたのとは違うもんね。 しかもユーコからしてくれたんだもんね。 気持ちない って言われたけど。 気持ちなんてなくてもとりあえずいいもんね。 それはそのうちきっと。 きっと なんだ ワタシよ。 でもでも。 文通申し込んで走って逃げられたときのことを思えば夢みたいな話でございますよ!
そして「気持ちはない」と割り切っていたにも関わらず。 翌日は懐かしいぎくしゃく加減が私たちを襲ったのでありました。
さらに 「ゆうべのことは、絶対みんなに言っちゃダメだからね。言ったら絶交」と念を押され、 さらに 「気持ちとは別だから」とご丁寧に念を押されました。
トロくせえ割に悪い女だなおまえ(°▽°)
「わかってるよ」と答えたワタシ。「でもワタシはユーコのこと好きだよ」 「知ってる」
トロくせえ割に悪い女だなおまえ(°▽°)
ということで、片想いはまだ続きます。 ていうか、キスなんてしちゃったから、ワタシはさらに火がついてしまったですよ。
もう飽きたかもしれませんが続きます。
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