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2006年10月03日(火) ごめんよフン子蘭子

卵から大事に育てていたキアゲハの幼虫が、先日死んでしまってけっこうショックを受けてます。
「フン子」と名前までつけてしまったのがいけなかった。
卵から孵してしまったのもいけなかった。

二齢幼虫時のフン子


そして一緒に葉っぱについていた青虫「緑川蘭子」も、フン子の数日前に死んでいたのでした。

おそらく理由は「農薬」です。

フン子の卵はなっちゃんが自宅に庭のパセリを持ってきてくれ、そのまま蘭子もそれを食べていてそのときはすくすく育っていたのですよ。
でも持ってきたパセリがなくなってしまいそうだったので、ポット植えのパセリを買ってきまして、「たくさんお食べー」とまずは蘭子をそちらに移したです。
そしたらみるみるぐったりして、数日後には死んでしまって。

死んだ時点で「もしや農薬?」とちらりと思ったのですが、その頃にはフン子もちょうどポットのパセリに進出してしまっていたのでした。
でもその日はもりもり元気だったので「考えすぎかな?まさかポットのパセリでねえ」なんて油断していたら、次の日にはぐったり。

あわててパセリをポットごと洗ってみたものの、もうフン子に餌を食べる元気はなく。
その晩、打ち合わせが終わってからなっちゃんちへ車を走らせ「パセリ!パセリちょうだい!」ともらって帰って、フン子に与えてみたものの、もうダメ。
後ろ足だけで茎につかまってのけぞっちゃって、体を葉っぱにくっつけている力もない状態。
芋虫もやっぱり死ぬときは仰向けになりたがるんですね。
でもどうして虫って死ぬときは仰向けなんですか。
今度、子ども電話相談室に電話して聞いてみようと思います。

そして、農薬だと、死ぬまでにおそろしく時間がかかります。
怖いもんです。
自殺するときは農薬は避けようと思いました。

で、農薬。
ワタシたちの食している野菜にもこれでもかとかかっているわけですよ!
虫を殺すための農薬だから人間には直接大きなダメージはないけれども。
フン子と蘭子の様子を見てビビったのは事実。

ワタシたち、毎日毒を喰らってまつ。
そして、ワタシが毎日食べているコンビニの食べ物も、初めてリアルに怖いと思ったのでありました。

子どもの頃は、アゲハを卵から成虫まで育てるなんてわけなかったのに。
健全な餌の調達が難しいなんて。
そのうち人間もこうなるんだー。
毒でゆるやかに早死にするようになるんだー。

ということを教えてくれたフン子と蘭子のお墓が、今庭の隅にちんまりとあるんですが。
そのうち犬に掘り返されそうで心配。

この画像はだいぶキアゲハの幼虫らしくなってきたフン子。
まだなっちゃんちの無農薬パセリを食していた頃です。


ずんぐりしていてかわいくてねえ。
きょんとなっちゃんにも愛されかわいがられていたんですが。
動物と違って成長が早いので、見飽きないんですよね。
3人で代わる代わる、しょっちゅう見に行ってました。
「見て見て!うんちが大きくなったよ!」なんて具合に。
「え!」とみんなしてそれ聞いてフン子に駆け寄ったりして。
たかがうんこの大きさで。

・・・もしかしてストレス死かしら・・・。


脱皮を2回も見せてくれてありがとうよ、フン子。
できればサナギになるところも羽化するところも見たかったよ。
ひらひらと飛んでいくところも。
毒食わせちゃってごめんよう(つд-。)


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