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2006年04月11日(火) |
気取ってんじゃねえよ |
本日きょんと夕飯を食べているときに、きょんが突然ぷりぷり怒りだしました。 きょんの得意技「思い出し怒り」です。 そんな精神衛生上よろしくないことやめればいいのにとワタシなどは思うのですが、きょんは昔のイヤなことをいつまでも覚えいて、たまにそれを思い出して反芻し、あらためて怒るのです。
主にワタシに。迷惑(´д`)
「B社の○○室の人たちって、気取ってたよねー」<いきなり話し始めて、しかも怒っているきょん
B社とは、ワタシが初めて社会人となった会社であり、○○室とはきょん、なっちゃん、まりあと一緒に勤めていた職場であります。 ざっと説明させていただきますと、まりあはワタシとなっちゃんが入社したときはすでに2年上の先輩として働いていて、きょんはワタシとなっちゃんが勤めてから半年くらいあとに途中採用で入社してきました。 以下はすべて、ワタシときょんがつきあうことになる前のできごとです。
「気取っていたかね?」とワタシ。 「気取ってたよ! 特にあんたとまりあさんとなっちゃんがな!」
気取り屋3人組。
「いったい何の話?」 「おでんの具の王様は玉子じゃないって言ったんだよ!あんたたちは!」
どうやらこれがいちばん言いたかったことみたいです。 なぜかカレーを食べながら、おでんの具の王様について思いをめぐらせていたらしいきょん。
「わははははははははは。その話は覚えていないけどさ。いいじゃん、おでんの具なんて何を好きだって」 「おでんの王様といえば玉子と決まってるんだよ!」 「そうなんだ(笑)」 「じょりぃは『玉子なんて食べないからわからないなー』とか言ったんだよ!」 「確かにきょんとつきあうまでは、おでんの具に玉子って思わなかったんだよね。 うちのおでんに入ってなかったからさ」 「おでんに玉子なんてあたりまえなのにさ、 『え!玉子ですか!丸ごと入ってるの?!』とかあたしをバカにしたんだよ」 「それは失礼。もの知らずだったので」 「自分は何が好きだって言ったか覚えてる?」 「さっぱり覚えていないけど・・・大根とかかな?」 「そう。 なーにーがー大根だよ!と、憎たらしかった」
なぜ(°▽°)?
「なんで大根だと憎たらしいの?」 「なんかあっさりしてるじゃん。野菜だし」 「うん」 「あたしの好きな玉子はごろっとしてて、しかも動物性タンパク質じゃん」 「そうだね」 「そうすると、大根のが何か、気取ってない?」
よくわからない。 「大根が好き」って、ちっとも気取ってないと思うんですが。
「しかもあのとき誰も玉子に同調してくれなかったんだよ! まりあさんにいたっては『こんにゃくが一番好き』とか言ってるんだよ!気取ってない?」
全然わからない。 こんにゃくが好きと言って気取り者扱いされたまりあも気の毒です。
「おでんのこと以外でも、あの部署の人間はいちいち気取ってたんだよ」きょん、ぷりぷり。 「そうかなー? たとえば?」 「みんな小食だった」
そんな。 それは個人個人でしかたないじゃないの。 でも確かに女ばかりの部署で、そしてみんな小食で、みんなスタイルが良かったなー。 ワタシにとっては良い職場でした(´∀`)
「ほかには?」<あまりにもアホらしい話ばかりなので楽しくなってきたじょりぃ。 「あたしがスニッカーズが好きだって言ったら、信じられないという顔をされた。特にじょりぃ!」 「ああ。あのころはヌガー系がダメだったからねえ。この世に好きな人がいるのが信じられなかったんだよ」 「気取りやがって」 「気取ってるということになるの?それ(笑) 今では好きだよ。きょんの影響で」 「何それ。主体性のない人ねー」(眉間にしわを寄せつつ)
どうやら、対象がじょりぃである限り、何がどうあっても気に入らないらしいきょん。
「しかもじょりぃはね、『誰か僕を食べて!お腹が空いたらスニッカーズ!』と落書きしたスニッカーズを あたしの机の引き出しに入れておいたんだよ!」 「わははははははははは楽しい人だワタシ」 「楽しくねえよ!」 「で、そのスニッカーズ食べたの?」 「覚えてないの? あたしが怒ってじょりぃに返したら、じょりぃはそのスニッカーズを いろんな人の机に仕込むようになったんだよ。 で、仕込まれた人がまた適当に次の人の引き出しに仕込んでおいて、 スニッカーズがぼろぼろになりながらぐるぐるしてた」
ちっとも気取った職場ではないではないですか。 食べ物を粗末にする職場ではありますが。
「ぐるぐるしちゃうくらいなら食べておけばよかった!くやしい!」ときょん。
・・・確かにこの人と比べたらワタシ気取っているかもしれません。
「まだあるよ」ときょん。 「まだあるのですか」 よく覚えてるなー。いやなことを。 「じょりぃがまずいまずいと言いながらリゲイン飲んでてさ、 あたしが、おいしいじゃないのリゲイン!って言ったら、やっぱりみんなで信じられない騒ぎ」 「ほう。でもあれ、味はおいしくないと思うんだけど」 「あなたそのときもそう言ったのよ。で、あたしをバカにしたの」 「それは失礼」 「しかもあたしが『おいしいじゃない!軟弱者!』って言ったら、『そんなに好きならどうぞ』って言って、 リゲイン3本分を、あたしのでかいマグにどぼどぼ注いで寄こしたのよ」
なんというか。 気取ってるとか気取ってないとかでなくて、ワタシが陰険で意地が悪いという話のほうが通りが良いように思うのですが、きょんにとってのテーマは「気取ってんじゃねえよ」であります。
それにしても売り言葉に買い言葉とはいえ、リゲイン3本もきょんにふるまってしまったとは。もったいない。
そしてついでに思い出しましたが、きょんのそのマグカップ、本当に大きくて、そのことについてもワタシが「大きすぎませんか?」と品のなさを指摘してケンカになったことがあります。 つきあう前のことですから、ワタシも口を出しすぎですが。イヤだったんです、あの飲む気満々の巨大マグが。
「で、あなたそれ飲んだの?」とワタシ。 「ごくごくと一気にその場で飲み干してやったわ!」 「わはははははははアホだねきょん。わははははははは。 ・・・よっぽど精がついて、その後の仕事がはかどったろうね」 「ていうか、3本分一気飲みはさすがに腹にきたらしくて、そのあと下痢した」 「わははははははは。それってワタシたちにバレてたの?」 「うん。だって仕事中に下痢しちゃったんだもん」 「わははははははカッコ悪いねあなた」 リゲインもったいないし。直通か。
まあとにかく、こんな具合に昔の話を持ち出され(しかもワタシは全然覚えていない)、小一時間ほどねちねちとやられたわけですが。 きょんは本気でねちねちと怒っていたのですが、ワタシ笑ってばかりで申し訳ない とは全然思っていなかったんですが。
「じょりぃはつきあい始めてからもうるさかったしさー。声がでかいだのがに股で立つなだの」 「スミマセン」 「とにかく、あの職場はじょりぃみたいな気取った連中ばかりで気に入らなかったな」
そうですか。ていうか、あなたが気取らなすぎなだけでは。 ていうか、「気取らない自分」アピールをしすぎなだけでは。
と正直に申し伝えましたら、さらにねちねちが延長になってしまい、しまったと思いました。
きょんが今度転職するときは、おでんの玉子が大好きで、大食いで、スニッカーズが好きで、リゲインをうまいうまいと飲み、大声で手をパンパンと叩きながら話し、がに股で立っているような女性たちばかりが集う職場を見つけて幸せになってくれるといいなあと思いました。
ワタシはそんな職場イヤですが。
きょんは言うだけ言ったらスッキリしたのか、現在まったく気取りのない格好で、リビングのこたつで寝ております。 もっと気取ってくれ。頼むから。
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