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2006年03月27日(月) 酒の失態

今夜もきょんは平和な顔してこたつで寝ております。
しかも今日はアルコール入りなので、何しても起きなそうです。

昨日、ふたりで外食しながらお酒の話なんてしていて、「ビールのつまみなら何がいい?」「ワインなら?」「ではお酒だけで飲むなら何がいい?」なんてやっていたんですが。
それぞれの答は
ビール…じょりぃ:フライドポテト、きょん:柿ピー
赤ワイン…じょりぃ:チーズ、またはバターを軽く塗ったパン、きょん:ステーキ
白ワイン…じょりぃ:某レストランの「エビとアボカドのサラダ」、きょん:あたしもそれがいい
日本酒…じょりぃ:柚子入りでさっぱりと作ったイカの塩辛、きょん:お刺身
お酒だけなら…じょりぃ:ズブロッカ、きょん:ジン

ということで、ノリノリになったきょん様は、そのままジンを買って家路につき、昨夜からけっこうな量を飲んでいらっしゃいます。
で、今日も酔いつぶれてそのままこたつで寝ているというオヤジっぷり。

ということで、今日はお酒の話題でございます。

酔っぱらい方って人それぞれだと思いますが、ワタシのまわりではあまり困った酔い方をする人はおりません。
みんな楽しくて陽気なお酒です。

酔っぱらい方で変わっていたのは、以前どこかに書いたことがあるかもしれませんが「延々と脈絡のないことを図解つきで説明し続ける」というものでした。
何を図解するかというと「山口さん」という人の話をきっかけに、山の絵を描きながら「山の形ってこれでいいんでしょうかねー? で、山といえば川があるわけなんですがー、川の色はよくわからないんですよー」と言いながら、今度は川を書き始めて。たまに山口さんに関する仕事の話も織り交ぜて。といった具合。延々と。
それをやったのは最初に勤めた職場の後輩だった超かわいい娘さんで、ワタシその頃その娘にメラメラと恋していたのでそんな様もかわいらしくて、鼻の下伸ばしながらわけわからないお絵かきと説明に一晩中つきあってしまったんですが。

もちろんワタシもお酒の失敗というのはあります。
若い頃は自分の酒量の限界というものがなかなかわからなくて、飲み過ぎては翌日ダウン、という社会人にあるまじき失態を何度もやらかしましたし。

その中でも際だっていたのが、きょんとつきあい始めた頃のことでございます。

独り暮らしを始めたばかりのワタシは、やはり独り暮らしをしていたきょんと通い同棲めいたことをしていたんですが。
たいていどちらかがどちらかの家に毎日泊まっていたのです。
当時はまだ若かったし愛にも欲にも満ちていたんですねえ。(しみじみ)

で、当時ソフトボールのチームに所属していたワタシは、試合の打ち上げの飲み会に出席することになりまして。
で、きょんに会場まで送ってもらって、帰りも迎えに来てもらってそのままうちに泊まっちゃいなよー、ということになっておりました。

さて。
その飲み会には、高校時代のソフト部の先輩と後輩が計6人くらいいたのです。
なぜか同級生はいないんですが。先輩と後輩ばかり。
で、先輩が「飲め」とお酌してくださいます。これはもう断れません。体育会系の世界ですから。
しかもモノは、悪酔いすると言われている日本酒。
が、「や、もう飲めないです」と言ったところで「飲め」と言われれば飲みます。相手は先輩っすから!

さらに。
後輩も「じょりぃ先輩、飲んで!」とお酌してくれます。
後輩の前で「もう飲めない」なんて言えません。体育会系の世界ですから。(そうなのかしら)

と、体育会系を強調しつつ、ワタシったら誰にもお酌をしていなかったように思います。
だから自分が飲むはめになったのか。しまった。

ということで、気づくとすんげえ量飲んでいたんですね!
途中で「うわああああ。ワタシ酔ってるーーー」と思ったんですが、先輩だけなら「へろへろ〜ん。酔っちゃいました〜」ってできたんですが、後輩の前でそれはやってはいけません。体育会系の世界ですから。
というわけで、酔っ払っている割には見栄と根性でシャッキリしていたんです。
なので、自分でも大丈夫と思ってしまったんですね。

が、やはり「こりゃやばそうだ」とかなり飲んでから気づき。
きょんに電話しに行ったんですが、電話までが遠い。ものにつかまらないと歩けない。まずい。
もはやろれつも回りませんが、後輩の手前ここも根性で何とか体裁をつくろい。(と自分では思っているんですが、実際はどうだったんでしょ)

それでも見栄だけで体を動かし、迎えにきたきょんの車に乗り込みまして。
乗ったとたんに「うわ!酒くさ!ちょっとー、大丈夫ー?」ときょん。
「ダメかも・・・」
「車で吐かないでよねー」 なんてやさしい言葉でしょう。

で、ワタシのマンションに着きまして。とりあえずマンションの入口に車を停めて。車を降りようとしましたら。

足が。

足が動かない。

うーそーだーろー。

「ほら、降りて」ときょん。

言いづらい。ていうか、信じられない。ぴくりとも動かないのです。

「・・・足が動からい」
「ウソ!」
「悪いけろ、肩貸してもらえらい?」

が、実際は「肩を借りる」という次元の問題ではありませんでした。
正真正銘、下半身麻痺でございますよ。今思えば貴重な体験をしましたが。
足がぐにゃぐにゃだらーんとしたまま、まったく動かないのです。

よっこいしょと車から引き出してもらい。
きょんの肩に腕をまわし。

「全体重かける気?!」ときょん。 怒って当然です。
「足がまったく動からいんらよー」
「ちょっと・・・大丈夫かなー」

ダメです。
つま先なんて、ポアント状態なんですよマジで!

ポアント。



ずりずりとバレリーナのようなつま先のワタシを引きずるきょん。ああ、申し訳ない。

しかも。

エレベーターに乗るまでに、10段くらいの階段を上らなければならないのです。

ずり   がっ   ずり   がっ   ずり   がっ

「ずり」はワタシが引きずられる音、「がっ」はポワント状態のつま先が階段に当たる音でございます。

「どんだけ飲んだのー? もう信じられない!」と、きょん様。
「すみませんすみません」

ていうか、ワタシもさすがに怖かったです。下半身麻痺。治らなかったらどうしよう、なんて思ったりして。

しかしきょん、力あるなー。 と、冷静になった今は尊敬しますが。

で、部屋についてしばらくしたら、足はだんだん動くようになってきてホッとしたんですが。
足が動くにつれて、今度は吐き気が襲ってきました。
ワタシ、3歳のときに吐いて以来、吐くのが恐ろしくて絶対吐かずにその年まで生きてきてしまったので、そのときもティッシュを口に詰めるという荒技を駆使して耐えるつもりでした。

が。

結局、一晩中吐くはめに。しかも盛大に。
そのマンション、ワンルームだったので、きょんにも例の苦しそうな嘔吐声がバッチリ聞こえたと思います。
かさねがさね、ごめんよ、きょん。
晩秋に一晩トイレで過ごして、とっても寒かったです。
きょんには翌日「吐きかたを思い出せてよかったネ☆」と言われました。

この事件をきっかけに、ワタシは「お酌されてもお酒を断る」ということを覚えました。遅いですけど。
最近では自分の酒量の限界7分目くらいでやめるようにしております。
オトナになったものです。
下半身麻痺事件は、ワタシをオトナにする良いきっかけになってくれたようです。


ただ、あれ以来、きょんが酒席への送り迎えをまったくしてくれなくなりました。
よっぽど重たかったんだと思います、ポアントなワタシが。

申し訳ないので、今夜酔いつぶれてこたつで寝ているくらいは大目に見て、このままきょんを放置して、風邪でもひかせようかな、なんて思ってます。
あのときの感謝を込めて☆


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