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2005年09月23日(金) きょんの体育の成績の真実

ワタシときょんだと、もちろん、ワタシの方が運動神経がよろしいです。

きょんはそれが気に入りません。
一緒にスポーツなどしていると、すぐにプンスカします。
恋人がスポーツで「きらりん☆」とカッコイイところ見せたときなんて、「ステキ☆」と目に星を飛ばしてもいいもんじゃなかろうかとワタシなどは思うのですが、きょんは「おもしろくねえ!ヽ(`Д´)ノ」と大暴れしてしまいます。

で、もう何年も何年も前ですが。
やはり運動神経のことで言い争いになりまして。(ヒマなのねワタシたち)
どっちのほうが運動神経がいいか、という争いです。

ワタシは運動能力テストを引き合いに出しまして。
これだときょんは全然まったくワタシにかないません。
そうしたらきょん、「じゃあ、高校のときの体育の成績は?」ときたもんです。

「10」と余裕でワタシ。(10段階評価でした)
「・・・全部?毎回?」
「たぶん。 一度くらい9があったかなあ。体操関係がメインの学期とか」

ワタシ、カラダが固いんです。

「あたしも9取ったことあるよ!」

ワタシがほとんど10と言っているのに、9を取ったことがあるということで鬼の首を取ったように鼻息を荒くするきょんの神経がさっぱりわからないんですが。

「へえ。すごいね」<既にどうでもよくなってきている
「そうだよ!あたしだって9取れるんだから!」

でもアナタ、勝負になってないんだってば、そこだけ取っても。

と、ここまで伏線です。

*********

本日イベント関係の仕事で会場につめていたアテクシ。
きょんは仕事が休みだったので、ワタシの仕事につきあわせておりました。
かわいそうなきょん。

もう夕方になってから、ひとりの初老のおじさんが入ってきまして。
わけわからないことをべらべらと喋っております。
ワタシ、あまりにもわけわからないし、場違いな話ばかり長々としているので途中からうんざりしまして。
トイレ行くフリして黄色い救急車でも呼んでこようかなと思っていましたら、

「・・・田中先生ですよね?」ときょん。

何あなた!
このわかわかんない、頭がイっちゃってるようなじいさんとお知り合いなの?
ていうか、先生って何事?

「ああ。そうだけど。 なんだ?あんたオレの生徒だったのか?」
「ええ。高校で」
「こんな美人なら覚えているはずだがなあ」

頭はおかしくても、社交辞令はわきまえているらしいじいさん。
きょんはすごくゴキゲンそうです。単純( ´_ゝ`)

「で? あんた何年生まれだ?」と田中先生。
「ええと、●年です」
「え? だってまだ20代そこそこだろ? 計算合わねえぞ」

またもやゴキゲンなきょん。アホか。

「だってあんたはまだ学生だろ?」と、今度はワタシに田中先生。

本当に頭おかしいんだこの人。
とは今度はなぜか思わず「なんていい人だろう」と思うじょりぃ。単純( ´_ゝ`)

「ええと こちらの先生に何を教わったの?」と、きょんに質問してみました。
「体育」 体育かい。今までスペイン語について喋ってたけどこの先生。

そしたら田中先生、「オレ、あんたに成績何点つけた?」ときょんに。
「9です」 誇らしそうなきょん。
「だろ? 美人だからな。9だよ」


は?(°▽°)


「あの、先生は、顔で点数つけてたんですか?」とワタシ。
「おう! でも顔だけじゃねえよ。スタイルもな」
「そうですか」気持ちはわかりますが。
「どんなに運動ができてもさ、ダンゴみてえな女じゃつけても7だよ」

やっぱキ●ガイだこの先生。

「えー。 先生、顔とスタイルで点つけてたんですか・・・」ときょん。
「あたりまえだろ!」先生、堂々と即答。

きょん。なんだか落胆しております。
無理もありません。
自分の運動神経の良さを唯一証明する高校時代の体育の成績が、ガラガラと音を立てて崩れていったのです。
たいてい、ルックスをほめられるのがいちばん嬉しいはずのきょんなので(ホントはたいしたことがないからすごく喜ぶのです)、ここで落胆したということは、かなりのショックだったのだと思われます。


「で、先生、今はどこの高校で教えているんですか?」ときょん。
「オレか? オレはな、クビになった!ははははははは!」
「・・・え・・・・冗談・・・ですよね?はははは」 力無く笑うきょん。
「本当だよ。悪さしちゃったんだ」

たぶん、美人でスタイルのいい女の子にいたずらしちゃったんだろうな。

と後できょんに話し、きょんに「悪いよそんなことー」とたしなめられるかと思いましたら

「あたしもついそう思った」と申しておりました。


「あんたら明日もいるのか?いる? じゃあ明日もまた来るからな!来ねえかもしれねえけど!はははははははは!」
と、田中先生は去っていきました。

ワタシたちと一緒に会場の番をしていた大学教授が
「今の、高校の先生だったんですか・・・」
と、妖怪でも見るような目で田中先生を見送っておりました。


今後、もうきょんが運動神経についてワタシと張り合うことがなくなりそうなので、
その点についてだけは田中先生に感謝しております。

ていうか、
明日はもう来ないでね、先生。



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