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2005年04月27日(水) |
我が家における夢ネタルール |
「あたし、変な夢見ちゃったー」
きょんが話し始めました。
夢ネタかよー。 しかもきょんのこういう話って、オチがなくてムダに長いんですよ。 つきあい始めの頃はきょんが夢の話をするたびにケンカになっていたものです。 あからさまにワタシがつまらなそうな顔をして聞く上に、最後に、「で、オチは?」と訊いてしまうので、きょんも「ちょっと話したかっただけじゃん!」とムキーッとなってしまうと。 ワタシもワタシで、つまんねー話だらだらしてるんじゃねーよ!と思いながらガマンして話を聞いた挙げ句にキレられてしまうので、ご丁寧にキレ返してしまう、という流れが几帳面に繰り返されておりました。
が、ここ5〜6年は、さすがにお互い学習したのか、夢ネタのときはまずきょんが
「夢の話、してもいい?」
と訊いてくるようになりまして。 この一言があるだけで、「まあしょうがないか」と思える人づきあいの不思議。 さらに、オチのない話のときは「だらだらした話なんだけど。見た内容だけ話すのでもいい?」と注釈までつくように。 それならそれで覚悟して話を聞けるので、とてもラク。 そうでないと、聞く方は「何か気の利いた返しを」と思い、集中しながら話につきあってしまうので、えらく疲れてしまうんですよね。
ということをきょんに話したら、 「気兼ねなく話せる相手のはずなのに、なぜそこまで気を使わねばならないのか」とぷんすかするんですが。 気兼ねなく話せるからって、つまらない話ばかり聞かされれば愛も醒めるというものです。 いつも一緒にいるからこそ、つまんない話なんてしてはいけないのです。
オチといっても、何も「常に笑わせろ!」と言っているわけではなく、 「その結果、自分はこう思った」「こう感じた」あるいは「悲しかった」「怖かったんだよー」とか、その程度のいわゆる「まとめ」で良いのですよ。
それすらないときが多かったんですよ!!! 話の垂れ流し状態。
なんて返事したらいいかわからないじゃないですか。 だーらだらと内容だけ話されて、「ぶつ」と終わりにされちゃうと、コメントのしようがなくて「ふーーーん」しか言えなくてしらけるわけです。 で、しらけると「ひどい」と怒られてしまうと。で、ケンカ。 なのでオチと言ってもなんてこたあない、「せめて感想のようなものを最後につけてくれ」と常々お願いしていたのですが。
で、話を元に戻します。 きょんの夢の話です。
「話していい?」と訊かれたので「どうぞ」とにっこり。
さーて、 覚悟して聞かなくちゃ。 つまんねーぞーーーぅ。<ワタシってホントにイヤな人
話し始めるきょん。
「あたし、夢の中で、つけ鼻してるんだよ」<真顔
わはははははははははは。
予想外の出だしにウケてしまいました。
「そのつけ鼻もね、オモチャみたいなヤツじゃなくて、整形の一環としてついているリアルなものでさ。 見た目にはつけ鼻とはわからないんだよ。整形だから」 「ふむふむ」 「でも、マイケル(・ジャクソン)のみたく、付け替え自由なヤツじゃなくてさ」
マイケルの鼻だって、付け替えは自由じゃないと思いますよ?
だいいち、マイケルは鼻を整形しただけであって、つけ鼻をつけているわけではありません。きょん、アホか。 まあ、つけ鼻と言いたくなる気持ちはわかりますが。 ワラタ。
結局、そのつけ鼻を、知らぬ間にどこかに落としてしまい、知り合いに「きょん、鼻がないよ」と恐ろしそうに指摘され、必死になって鼻を探している、というマヌケな夢でございました。(本人は「怖い夢」と言ってましたが)
こんな話なら、別にオチもまとめも必要ないんですが、きょん、ご丁寧に「そんな夢を見た原因を分析する」というかたちで話を締めくくっておりました。 おつかれさまです。
きょんやワタシのように、「他人に厳しく、しかも飽きっぽい」というワガママな人間同士が長くつきあっていくためには、 夢の話ひとつするにも精進が必要なのでありますことよ。 (「そんなことにうるせーのはあんただけだよっ」ときょんに叱られそうですが)
さらに言わせていただければ、愛情を育て続けるためにはもう少し甘い言葉を年に一度くらいは囁いてくれるといいのにな、きょん。 というのもリクエストしているんですが、こちらに関しては「うるせえっ」のひとことで脚下され続けているじょりぃであります。
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