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2005年04月02日(土) きょんの涙を乾かす食事の値段

今日はきょんが帰ってくるのが遅いなー。
カエルコールもまだだし。
なんて思いながら仕事をしておりましたら。

きょんが「ただいまー」と帰ってきて、仕事部屋から「おかえりー」と返事。
仕事部屋は玄関脇なので、それでコトが足りてしまいます。

が、いつもはワタシが出迎えなくても、きょんがひょっこりと仕事部屋に顔を出し、もう一度
「ただいま」と言ってくれるのですが。
(なんだかんだ言って仲良しなふたり、とアピールしているのを見破ってください)

その日は顔を出さず。
もくもくと犬猫の世話をしております。

常に後ろ暗いことでいっぱいのじょりぃですから(ウソですが)、
どうしたのかしら、と思い、リビングに行ってみましたら。


いつもよりブスなきょんがおりました。


「どうしたの? 泣いてるの?」 とワタシ。びつくり。

きょん、泣きはらして、顔が真っ赤にふくれていたのであります。

「・・・・・・・・」
「何かあったの?」  ワタシのせい?どうしよう?違うよね?<小心者
「ちょこちゃんが死んじゃうみたい・・・」
あらためてしくしくとなってしまったきょん。

ちょこちゃんとは、きょんの実家の犬です。
きょんの実家は近いので、ちょくちょく顔を出しては両親の様子を見、差し入れをし、そして犬の世話をして帰ってくることも多かったりします。

そうか。犬か。
ならばきょんの涙も理解できます。
考えてみたら、ワタシのことできょんが涙を流すはずがありませんでした。(マジメな話)

「・・・そう」

ワタシも日頃から冷たい冷たいと評判ですが、鬼ではありませんから?
きょんのヨコに座って、背中をさすってあげちゃったりなんかして。
(なんだかんだ言って仲良しなふたり、とアピールしているのを見破ってください)

しかし、ワタシもきょんも、日頃スキンシップの多い方ではありませんし。
ふたりともそーゆーの苦手ですし。

なんだか気恥ずかしいなー、と思いながらも、背中を叩いたり(せき込むほど叩いてみれば笑いが取れたかしら)、
肩をなでてあげたりしたんですが。(摩擦で火が出るほどなでてあげれば笑いが取れたかしら)

3分もしないうちに、きょんの姉から電話がきたので、ワタシは仕事部屋に退散。

電話が終わって、きょんが仕事部屋にやってきまして。

「ねえちゃん、なんだって?」とワタシ。
「別に。いつものわけわかんない電話だよ」
「そう」


無言。


「ねえ」 ときょん。
「んー?」 お、重い話とか暗い話だったらイヤだな。<非情
「どうして泣くとさ、鼻がでかくなっちゃうのかな」


は?(°▽°)


「・・・腫れちゃうから?」とワタシ。
「なんか、ブスになっちゃってヤだな」
「心配しなくても、大丈夫」
「そう?」
「腫れてるのは鼻だけじゃないから。 目もだいぶ腫れている」

慰めになってませんが。

「ひどーーーい。・・・・あたし、ブスになってる?」
「む?   いや、そうでもないのではないかな」

ホントはかなりブスになってますが。
相手のためを思ってつくウソならば、時にはいいよ、と、母に教わりましたもので。

「ホント? ウソでしょ?」
「む?  んーと、 いつもの美貌よりは落ちている、かな?」 言い方を工夫してみました。
「どれくらい?」
「んー。  かなり?」

ウソはいけない、と、母に教わりましたもので。

「あははははははははは」

あ。 きょんめ。 笑いやがりました。 ほ。


でも、そのあとまた、どんよりとした空気に。
実家の飼い犬が瀕死なのが、やはり相当こたえているのでしょう。

が。

「・・・・おなかすいた」 ときょん。 落ち込んでいても、腹が減るあたり頼もしいです。
「ああ。 では何か、おいしいものを食べに行きましょう」 きょんが元気が出るようにね('-^v)
(なんだかんだ言って仲良しなふたり、とアピールしているのを見破ってください)


しーーーん。


「ええと。  何が食べたい?」とワタシ。
「じょりぃは?」
「ラーメン」

きょんの涙を乾かす食事を、ラーメンで済ませようとするラーメン好きな上に安くて正直なじょりぃ。

「ラーメンじゃやだーーーーー」 無理もありません。
「何がいいか訊かれたから答えただけだよ。 きょんの好きなものでいいですよ。 で、何がいい?」
「んーーーーーーーーーー」
「和? 洋? 中? 飲めるとこ? パスタ? ハンバーグ?」 きょんはお子さまメニューが好きなんですよ。
「・・・・・・・・・・」

気乗りしないのかしら。

「もっとゴージャスなものがいいかな?」とワタシ。
「・・・・牛丼」
「は?」
「牛丼食べたい」
「は。 わかりました。・・・・って、牛丼?」
「うん」
「それでいいんだ?」
「うん」


車を走らせ、牛丼屋へ。
まわりはむさい男どもでいっぱいです。
ワタシは実は苦手。この雰囲気。
でも、きょんのためです。 牛丼だって食いましょう。
と言いつつ、マグロの叩き丼にしちゃいましたけど。




帰りはきょんも笑顔になっておりまして。
もちろん、心中では悲しみでいっぱいなのでしょうけど。
とりあえず、悲しみの穴に牛丼でフタができたようです。
ツユダクなフタ。 湿っぽいですが。


安上がりな人でホントによかった。
きょんの涙は「牛丼 なんとかセット」450円で、一応引っ込みました。
本人も「安っ!」とびつくりしていらっしゃいましたとさ。


ちょこちゃん、キミが元気になってくれないと、
ワタシ、明日も牛丼じゃイヤだなあ。
がんばってこっちの世界へ戻っておいで。



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