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2004年12月26日(日) きょんのクリスマス

ワタシがナナ家でナナの顔見ながらババヌキしてほえ〜〜んとしている間、きょんはジャズダンスサークルの忘年会に出席しておりました。

ナナたちとトランプをしている途中、ワタシの携帯からプリキュアのメロディーが。
このバージョンは、きょん様からの着信音であります。

お互い、相手がよそで遊んでいるときはメールも電話もあまりしないようにしているので(なぜなのかしら?)、何事かと慌てて見てみましたら。


やっちゃった。
Hさんに、みんなの前で。まずかったかなー。
まわりからすれば、大したことないかな。



やっちゃった? みんなの前で? Hさんに? Hなことを?

とは思いませんでしたが。
思わず「あちゃー」と声に出したじょりぃ。

「どしたの? 仕事? きょんさん?」とナナ。
「きょん」
「何かあった?」
「いやいや。 飲んでる席で、日頃いばりクサっている男性にケンカふっかけたらしい」

いずれギャフンと言わせてやる!と言っていたきょんだったのですが、今日やっちまったようですね。

「なにそれカッコイイじゃん!」とナナ。
「いや・・・きょんのことだから、何をどーゆーふーにやっちまったのか。ちょっと心配」


で、今日、食事に出たときに「何をやっちまったのか」詳しく聞いてみました。


このHさんという人、自分の劇団持ってまして。
地元ではもう長くて、知ってる人は知っている(あたりまえです)という劇団なんですけど。
きょんのダンスサークルの中に、唯一人の男性でして。しかもまだ入って3年くらい。(きょん談。3年いりゃあいいじゃねえかとワタシは思うんですが)
なんでも、ミュージカルやるのにはダンスの心得が必要とかで、あちこちのダンスチームに所属しては、トラブって転々としているという。
きょんの所属するチームは、なんだかのんきで和やかな人が多いので、仲良くやってるみたいですけど。

で、Hさん、いちいち態度が偉そうというか尊大というか。
いつでもどこでも「俺がリーダー」「俺が一番」「俺がなんでも知っている」「俺に任せておけ」というタイプでして。
ワタシもイベントの仕事でご一緒したことありますが、まあ、たしかに「あんた何様?」と言いたくもなるお方でございます。

きょんは日頃から「気にいらない」と言っていたのですが、ワタシは「相手にしなきゃいーじゃんか。エネルギーがもったいない」を基本に、「そんなにウダウダ言ってるなら、ご本人にお伝えすれば?」などと申し伝えていたところ、スナオにご本人に申し伝えてしまったようでございます。


以下、忘年会での話。


そもそも、きょんがHさんの隣に座ることになったのがいけなかったと思います。
Hさんの呟きとか態度とかが、すべてきょんに伝わってしまうわけであります。
で、みんなで楽しく飲んでいたら、Hさんが言い放ちました。

「こんなに女がいるのになー」と。

は?と思ったきょんがHさんを見ると、空になったグラスを弄んでおります。
要は「グラス空になったのに、誰も酌しねえのかよ」ということであります。

「で、お酌してあげたの?」とワタシ。
「するわけないじゃん!!てめえでやれよ!!」 ワタシに怒らなくても。

「でもさー、みんなやさしいからさー、『あ、すみませーん』とか言って、お酌しちゃうんだよ!」

ワタシでもめんどくさいからしちゃうかも。
でなきゃ「何言ってるんですかー。ていうか、ワタシについでください」とさりげなく逆襲するとか。

「そうなんだよねー。あたしも、そのときはムカつくばかりで気の利いたことが思いつかなかったんだけどさー」
「ふむ」
「てめえ、ここでは後輩なんだから、てめえがみんなにお酌しろ!って言ってやればよかったと後になって思った」
「はははは」
「で、その悔しさが残っていたのよ。あたしの中に」
「ふむ」
「おまけに毎日下妻物語見てたもんだから、心がヤンキー化していたらしい」
「わははははははは」

で、しばらくたってから。
また「女って」的発言をするHさん。
これにきょんがカチンと来たんですが。

でもでも。
怒るようなことでもないんですよ。
Hさんが言った言葉はコレ↓

「女ってさー、やっぱ、酒飲んでもとことん酔っぱらうわけにいかないから、かわいそうだよねー」

確かに、女性蔑視というか女性に期待しすぎというか、なんで女がとことん酔っぱらっちゃいけねえんだよ的というか、とことんヨッパになるのって男でもどうなのよとか、まあ、ツッコミどころはたくさんある発言ですが。

「は? それってどーゆー意味? 具体的に述べよ」

とかつっかかるならワタシもわかるんですけどね。
きょんが発した言葉はコレ↓

えっ」 (へを思い切り強く発音してください)


・・・・・・・・・・。
なんか、あんまり、意味ないような・・・。

「それ、やっちゃった、という部類に入るんでしょうか」 おずおずとじょりぃ。
「そのあとに『なんだそらぁ』をつけた」
「・・・・・・・(かっこわるー)(意味ないし)・・・」
「で、あからさまに顔に出した」
「あなた、不愉快なときすごい顔になるしね」
「で、なんか、みんな引いた」
「なるほど」
「で、Sさん(サークルのリーダーできょんの幼なじみ)がフォローしようとしたのか、『あたしもお風呂に入れなくなるのがイヤで、やっぱりとことん酔っぱらうってなかなかできないですねー』とかつまらねえことを言いやがるのよ」
「うん」
「そしたらHのヤツ、調子づきやがってさ、『やっぱりそうだよな。女の人って、そういうところ気にするもんな。男なら風呂入らないくらいなんでもないけどさ』とか『洗い物があるし片づけがあるしとか思うと、酔えないよね』とか言うのよ」
「洗い物や片づけはオマエがやったっていーだろーがよー、という感じですな」
「そう! 風呂だって、あたしだって酔っぱらって入らないくらい屁でもねえよと思ってさ!」 屁くらいには思ってください。
「で?」
「言ってやった」
「なんて?」
えっ」 (へを思い切り強く発音してください)



・・・・・・・・・。またそれですか。

「なんか、脈絡なくない?」とワタシ。
「そうなんだよ」 認めてどうする。
「ダメージ少なそう」
「ていうかさ、この女、何言ってんのかな、大丈夫かなって感じじゃない?」

自分でわかってるんじゃん。

「そうだね」
「なもんで、『さっきっから女女ってうるせえんだよ』って付け加えました」
「・・・・ガラ悪ぅ・・・」
「今度こそみんな引いちゃってさ」
「引くだろうね。なんだか唐突だしさ。つっかかりかたが」
「そんなわけで、あたし、ひとりぼっちよ」
「わはははははははははははは」
「いくつも年下の子たちからも『きょんさん、今日飲んでないのに酔っぱらってる』とか『どうしてシラフでからめるんですか?』とか言われる始末」
「わはははははははははははははは」
「せっかくチャンスだったのに、頭が悪くてハズシちゃった」

しゅんとしてるきょん。

「まあ、いいんじゃないの? あの手のタイプの人って、筋の通った理屈で責められるよりも、そうやって頭おかしいみたいな何言ってるかわかんないみたいな責め方のほうがぐうの音も出なくなっていいかもよ」

なぐさめになってませんが。


「で、あたしも今日になってから、みんなどう思ったろーとか心配になっちゃってさ」
「うん」
「タマリンにメールしたの。あたしまずかったかなって」

タマリンも同じサークルなのでございます。

「で?」
「返ってきたメールが、これ」


まあ、みんな引いてたかもしれないけど・・・(^_^;) でもいいんじゃない?たまには。
今度Hさんに会ったときに、普通に接してればみんなも気にしないでしょ。大丈夫だよ。



(^_^;)マークが気になりますが。

「これってさ、『大丈夫』って励ましてくれてるフリをしているけどさ」ときょん。
「うん」
「タマリン、本当は『今度Hさんと会ったときは、ちゃんと普通に接してね』って諭してるよね」
「わははははははは確かに」
「諭されちゃったよタマリンに(苦笑)」
「まあ、ありがたいことじゃないか」


タマリンも、どうもお疲れさまでした。


しかしきょん。
どうせやっちゃうなら、やっぱ、頭突き喰らわすとかグーパンくらいのことはしてほしかった。
せめてちゃぶ台ひっくり返すとかね。
えっ」 (へを思い切り強く発音してください)だけじゃ、ホント、言われたほうだって張り合いないったらないですからねえ。


という、きょんの四面楚歌でメリーなクリスマスでありました。
おつかれー。




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