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2004年06月18日(金) あなどりがたし、適正検査

「イージョー☆ライダー日記」で詳しく書かせていただいておりますが、ワタシったら今、自動普通二輪の教習に通っておりまして。

この話をきょんが友人たちにするときに、必ず「この年になって」と冠をつけるのが気になっているんですが。


それはさておき。


入所して、バイクに触る前にまず「適性検査」というのをやったのです。
ちょっとIQのテストに似ているんですが。 でも全然違うんですけど。
こんな感じです。


で、本日、シミュレータという室内でバーチャルなバイクを使って行う教習と、学科を少し行いまして。
教官がおっしゃいました。

「入所してすぐに、適性検査というのをやっていただいたの、覚えてますか?」

覚えておりますとも。
ていうか、いくらワタシでも忘れません。

「実は今渡した教習原簿に、そのときの結果が記してあるんです。 ちょっと見てみてください」

なるほど。
A〜Kまでのアルファベットの下に、数字が書いてあります。これですね?
Aの前にはTの頭文字でやはり数字が。
しかも、○のついているものがありました。
これって、「特に優秀!」の証? あら。ふたつも。困ったわ(優越感に浸りながら)。
と思いつつも、○のついている項目の点数が「1」というのが非常に気になります。

「アルファベットと数字がありますよねー。  で、○のついている項目があると思うんですが」

はいはい。
ワタシなんて、2つもあります!ワクワク。

「それは、問題のある項目です。 要注意事項です」


え!


このワタシが? 「1」をふたつももらって? しかもそれが要注意事項なんですか?
「1」って「1番いい☆」の「1」じゃなかったんですか?

この結果、間違えてます!教官。


と、本気で思うあたり、ワタシも本当にずうずうしいんですが。


「Aから△(忘れた)までの項目が、行動面の結果です。 反射神経とか、素早く動けるかとか、判断が的確か、また素早いかなどを見ることができるんです。こちらは10段階評価です」

あら。
こっちは点数高いわ。
ていうか、10点多し。最低でも7点か。

あんなテストでそんなもんがわかるのかしら。
「△(三角形)をとにかく、△に見えるように制限時間内に書きまくれ」とか
「□(正方形)に斜めに線を入れまくれ」みたいなテストだったんですが。

確かにテストが終わって他の人の答案のぞいたときに(のぞくなよ)、ワタシったら彼らよりも全然数をこなせていたので
「何かやりかたが違っていたのかしら」と不安に思ったのですが。
あんなもんで「素早く動けるか」とか判断されてしまうんですね。 いいんでしょうか。 いいんでしょうけど。


で、問題の後半。
「1」で○がついちゃってるほうのコーナーです。

「こちらは性格的なものを見ます。 情緒が安定しているか、落ち着いて対処できるか、冷静に判断できるか、などがわかるんです。こちらは5段階評価ね」

まあ。
てことは、ワタシったら性格に問題があったのですね。

この時点で、深く納得。


で、教官がひとつひとつ大雑把に解説していきまして。
あ、次はワタシの問題箇所のひとつめです。

「ここに○がついてしまった人。 その人は気分屋ということになります。気が変わりやすくて、ムラがあるんですね」

「あははははははは」

はっ。
あまりにもぐうの音も出なかったので、思わず笑ってしまいましたが、これでは「ワタシったら、ここに○がついていました」とまわりの人に申告したも同然です。

「他の人にわかると恥ずかしいでしょうから、こっそり楽しんでいただければいいですよ」と教官。 ダメ押し。

わかりました。
次はこっそりと楽しみます。


そのすぐ隣のアルファベット。
ここにも○がついちゃってるワタシ。
教官の解説。

「ここに○がついてしまった人は、お調子者ということになります。おだてにも弱いかな? すぐその気になるタイプ。無茶しがちです」


あはははははははははははは


今度は心の中で爆笑させていただきました。
さっき声に出して笑ったワタシは、確かにお調子者でした。どーもすみません。


行動面の高得点を、性格面が足を引っ張り、先頭の「T」であるところのトータルは5段階評価の「4」でございました。

適正としては、まあまあ、というところに落ち着いたということでしょうか。
三角形が素早く描ける人間でよかった、と、このときほど思ったことはありません。
ていうか、生まれて初めて思ったわけですがそんなこと。


「こんなテストで何がわかるというのかしら?」と半信半疑でテストを受け、「要注意」が2つもあるのを見たときは「当たってないんじゃ?」と身の程知らずな疑いすら持ったわけですが、特に問題点については申し開きのしようもないほど当たっていたので、あなどりがたし、適性検査、という感じでございます。


思い返せば。

小学校のときの通知票の通信欄にも、いつも先生に「明るくて元気ですが、ちょっと調子に乗りやすいところがあります」と書かれていた気がします。
「落ち着きがありません」ともよく書かれました。
直ってないんですね。

気分屋のほうは、大人になってから培われたものですきっと。
子供時代は、融通の利かない、カチンコチンな「正しいことを、正しい手順で、最後まで」な人間だったんですよねえ。
今となっては「それ、誰?」てな感じですが。
あまりにもマジメで神経質な子供だったので、母などは「このまま大人になったら、心が壊れてしまう」とよく心配していたくらいでございます。
「気分屋」の代表選手のようなナナと中学の時に知り合い、いくらか改善され、高校で「もっと適当な人間になったほうがいいかも」と思い、適当人生に磨きをかけ始め、社会人になってから「いいかげんになろう」とマジメに決心し、30代から「やりたいようにやればなんでもいいか」と不マジメに決意し、今に至ります。
程良いところで止めておけば良かったのかもしれませんが、適正検査の結果によると、やりすぎたようでございます。


適正検査代だけで2,000円も取られて「け」と思っていたのですが、
こんなに笑えたのなら、元は取れたかもしれません。
ああ、楽しかった。


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