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2004年02月06日(金) くじ運

みなさんはくじ運ていかがなもんでしょう。

ワタシはないです。
そりゃあもう、「くじ運なし選手権」とかあればカジュアルに上位にくいこめるほど。

年賀状すら当たりませんからね。
宝くじなんて言わずもがなです。
学生時代、くじで席替えなんかした日にはもう。

高2のときに、なっちゃんと同じクラスだったワタシですが、
「今回の席替えはくじ引きで決めまーす」ということになったときに、なっちゃんと仲良くなりたてだったワタシは提案しました。

「裏工作して、隣同士になろうね☆」と。

裏工作といっても、自分の隣になった人に賄賂を贈ったり軽く脅迫したりして隣になっちゃおうよ!という、ささやかでかわいいもんでございます。

結果。

ワタシったら、教壇のまん前、すなわち真ん中の一番前を引き当てました。

くじ運わりーーーーーーーーー。

なっちゃんはといえば、入口に近い後ろのほう。良い席です。
弁当だってこっそり食べられますし、マンガも読めますし、センセイの隙をみて教室から脱走することだってできます。
うちの学校って、生徒の自主性を第一に考える自由な校風の進学校だったので、センセイの監視の目ってすごくゆるかったんですよ。
なので、こっそり教室からいなくなるくらい、席によっては本当に簡単でございました。

当然、なっちゃんの席に代わってやろうという人はいても、ワタシの席に代わってやろうなんて人はいるわけありません。

ワタシ、なっちゃんに言いました。

「ワタシの隣の席になった○○ちゃんと、席を交換してもらいなよ」と。

なっちゃん、マジ顔で「ヤダよーーーー」と。

なにぃ?

愛があれば教壇の前の席くらいなんですか!


ということで、さっくりとケンカに。
今思えば、なっちゃんにしてみればあんまりな話です。
教壇の前の席では、隣同士になったからといっておしゃべりできるわけでもないし、手紙のやりとりすら無理でしょう。

「無意味じゃん。リスクばかり多くて、代わる意味ないよー」となっちゃん。まったくです。
「少しでもそばにいたいという気持ちがないわけ?」無茶苦茶なワタシ。
当時はワタシ、独占欲が強くて、相手への縛りもすごーーーくきつかったんです。恥ずかしいわ。

結局拗ねて怒りまくるワタシに降参するカタチで、なっちゃん、ワタシの隣の席の子と交換交渉。
もちろん、賄賂も脅迫もいらず、その子は喜んで交換してくれました。

かわいそうななっちゃん。
涙が出ます。


とまあ、それくらいくじ運がないんですわ。
お金に関係ないくじすらこんな具合。
なので、ギャンブル系のモノにはまったく触手が動きません。
神様のご配慮でしょうか。


そんなワタシでも何度か宝くじを買いました。
が、200円とか300円すら当たったことがありません。

ナナと話しておりまして。
「宝くじって、じょりぃ、買う?」とナナ。
「買うよ」
「当たったことある?」
「1円もない」
「なんで? くじ1枚分くらいの金額は当たるモンでしょ?」
「連番で買わないからかな」
「・・・・・連番で買わないで、何枚買うの?」
「10枚」
「当たらないね、それじゃ(笑)。 今回は買ったの?」
「買ったけど当たらなかった」
「10枚?」
「ううん。 1枚」
「当たるわけねーだろ」

だって当たらないってわかってるのに、10枚とか買えませんよ。
1枚なら、ホントにあきらめがつきますからね。
もし当たっちゃったらホントにラッキーだし。


そして今日。
なっちゃんに頼もうと思っていたおつかいがあったのですが、なっちゃんの実家で急用ができてしまい、なっちゃんは急遽早帰りすることに。
というわけで、おつかいは自分で行ったじょりぃ。
禁煙中なのに「あ、タバコ切れてる」と思ったワタシは、近所のタバコ屋さんの自販機に寄りました。

あら、5000円札しかない。

しょーがない、店頭で崩してもらおう、とお店の人に声をかけまして。

「スクラッチくじ」の文字が目に入ったワタシ。

なんだか、スクラッチなら当たりそうだよなー、と前々から思っていたじょりぃ。
根拠? もちろんありません。
削るという行為が介在することが、ワタシに運をもたらしてくれるんじゃないかと漠然と思っていただけです。

てなわけで「崩してください」のかわりに「スクラッチくじください」と声が出てしまいました。

「バレンタインスクラッチでいいですか?」と訊かれ
「わからないので、なんでもいいです」と答えるやる気のないワタシ。

「2000円になります」

え!

1枚とかで買えないの?

と、笑顔のまま固まっておりましたら「あ・・10枚って勝手に思いこんじゃったけど、違いました?」と店の奥さん。

「あ、いえ。それで」

気弱なワタシは「1枚でいいんですが」と言えず、思いがけず散財。
2000円も無駄遣いしちゃったよ! タバコ買うのにお金崩したかっただけなのに!
ああもう! ワタシのバカバカバカ。

車に戻りまして。

せっかくだから、ここで1枚削ってみましょう、と思い、くじを眺めてみましたが、どうしたらいいのかよくわかりません。
全部削っちゃっていいの?
コンビニとかでたまにやるスクラッチは、全部削ると無効だよね?
どうしよう。

とことことお店に戻ったじょりぃ。

「何度もスミマセン。 遊び方がわかんないんです。教えてください」

情けないです。
奥様がやさしいかたでよかった。
ていねいに教えてくれました。
きっと知恵足らずだと思われたのでしょうね。無理もありません。

家に帰ってきまして。

どうせ外れているのはわかってるんです。
今年の年賀状だって160枚くらいいただいて、やっと2枚、切手があたっていたじょりぃですから。
その確立でいけば、10枚ぽっちで当たるはずがありません。

でも、ドキドキしながら削るのって楽しいですね。

3枚目で100円当たりました。
すごい! 快挙!

でも10枚買ったから、100円くらい当たるモンなんでしょうか。

あ、また100円。

ど、どうしよう。
くじ運を使い果たしてしまった・・・。
こんなにラッキーだったことってないし。

あ!

1000円!
1000円が出てしまいました! うわああああああああああ!!!!!

元とれたーーー!

と、一瞬狂気乱舞しましたが、ワタシ、2000円買ったんでした。
まだマイナスですよ?自分。

あ!また100円。

すごーーーい。
スクラッチって、こんなに当たるんだーーーー。
10枚買って、4枚も当たりだーーー。

と、また間違えて喜んでしまったのですが、これって700円の負けってことですよね?

くじにだまされるじょりぃ。
だって今までこんなに当たったコトってなかったから。
だまされるのも無理はありません。

ああ、でも700円で済んでよかった。
2000円無駄使いしちゃったかと思ってすごく落ち込んでいたもので。

楽しいな、スクラッチ。
でも、結局損しちゃったから、もう買わないだろうけど。

嬉しいので、もう一度ぢっくりとくじを眺めてみました。


あら?


これ、100円じゃないや。

一万円じゃん!!!!!!


合計11200円。
9200円もうけちゃった。

わああああああああい!
ていうか、くじ運マジで使い果たしたーーーーーーー!!!

ていうか、なっちゃん、早帰りしてくれてありがとう。
アナタがおつかいに行っていたら、ワタシきっとくじを買わなかったわ。
タバコ屋の奥さん、勝手に10枚売ってくれてありがとう。

・・・・・・。

こう考えてみると、当たったのってワタシの力じゃないように思えてきました。
だから当たったのね。

なーんだ、スクラッチって当たりやすいんだー、と気をよくしてさっそく買ったところに「当たっちゃったみたいなんですけど・・」とおずおずと交換に行くと、
「え! 当たったの? え! 一万円?!」
と、すんごいびっくりされました。
「うちの売場から、スクラッチで一万円当てた人っていないよ!」と。

いないだろうな。
ショボイもん、このタバコ屋。
店頭に汚い字で「年末ジャンボ、この店から10万円当たりました!」って、もう2年貼ってあるし。
10万円で2年間も大いばりですからね。

そんなわけで、タバコ屋さんで「ああ、オレが買っておけばよかった」とか「すごい得したね。このへんに住んでるの?」「え?初めて買ったの?すごく運がいいね!」と過剰な反応を浴びてしまい、こんなに恥ずかしい思いをするくらいなら当たらなくても良かったかもとも思いました。


とにかく、まぐれに奇跡がかかった結果ということは、今までの人生振り返ってもわかってますので、もう二度と買わないことでしょう。
このあぶく銭できょんにCDでも買ってあげようっと。


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