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2003年08月08日(金) 猟奇的な彼女

たいていDVDを購入するときは、いったん映画なりレンタルなりで観て、気に入って、何度も観るだろうなと判断したら買うことにしているのですが、今回購入の「猟奇的な彼女」は、賭に出てしまいました。

いいや。 買っちゃえ。 おもしろいだろたぶん。 と。
これ、邦題の付け方がうまかったですよねえ。
ちなみに英題は「My Sassy Girl」です。

で、さっそく観てみました。

ああ、買ってよかった。 おもしろかったー。

何がおもしろいって、やはり主役の女の子のぶっとび具合でしょうか。
これ、ハリウッドリメイクももう決定しているそうなのですが、ハリウッド映画だと、このぶっとび具合が「やりすぎ」になってしまいそうで、今から心配しているじょりぃなんですが。
こう、「いるかよそんな女(笑)」という思いと「なんかいそうだよなこういう女(笑)」という思いのさじ加減がですね、いい塩梅に味わえるといいましょうか。

とにかくわがままで、全てが自分のルールで、「ぶっ殺されたい?」(本気)の一言でボーイフレンドを振り回す彼女ですが、やっぱりなんて言うんですか、かわいきゃそれで通用しちまうんですよね世の中。と思わずにいられない映画でございました。
だって、ぶーちゃんがあんなことやってたら、ヘタすれば殺されちまうか、駅に放置で死んでるかしてますよ絶対。

「そんなことない」とおっしゃる方ももちろん多数いらっしゃるとは思いますが、ワタシならあんなにかわいい娘なら、何されても何言われても許しちゃうし、振り回されもしましょう。
しかしそうでなかったらやはり「なんだこの女」で、つきあいもそれっきりでしょうしね。
世の中不公平ですね。
って、ワタシのように外見に左右される人間がいるのが悪いんですかそうですかスミマセン。

主役のチョン・ヒジョンがもうホントにかわいくてですね。
でも美人とかって言うんじゃあんまりないんですよね。
たまにブスく見えるときもあるし。
しかし、ワタシにはまさにそんな感じがストライクゾーン。萌えました。
顔立ちはそうですね、吉岡美穂に似てますね。
ワタシ吉岡さんの顔が好きなんですよねー。 人間性はさっぱり知らないんですが。
 <チョンちゃん

ストーリーも、ちょっとマンガチックと言えばマンガチックですが、笑わせるだけ笑わせてくれて、ちゃんとせつなく締める、というキモチの上げ下げを心得た脚本と演出で、ベタベタしてない、オリジナリティのある恋愛映画に仕上がっておりました。

「史上最高のヒロイン」と銘打ってあるヒロインに対して大変恐縮なんですが、ワタシ的には「自分勝手でめちゃめちゃな振り回し具合」にナナを投影し、「自己流の理屈っぽさによるバイオレンス制裁」なところにはつきあい初めの頃のきょんを投影したりして、なおさらヒロインに対して感情移入してしまいました。
こう書くと、ワタシの想い人ってスゴイ人たちですね。 この好みの傾向は、やはりワタシのMっ気の強さならではなのでしょうか。
Mっ気といえば、主役の男の子キョヌはワタシの5倍くらいMっ気が強そうでしたけど。
なんかちょっと変な顔してましたけど、彼のやさしさったらないですね。
自分もあのようにありたいものだ、と、彼女の見合い相手と喫茶店で話しているシーンでしみじみしてしまいました。

そのシーン、「彼女とつきあう心得」を、キョヌが見合い相手に話すのですが、それらがいちいち「じん」とします。
その中でワタシがいちばん心に残ったのがこれ。

「殺すって脅されたときは、本当に死ぬつもりで」


なんの取り柄もなくて、なさけなくて、へらへらしてるだけのキョヌの、自分の彼女でもない娘へのこの覚悟。


アホで笑えた。 
そして、泣けた。 泣かないけどワタシ。


あ、食事中に観ない方がいいですよ。
特に冒頭。
ハリウッド映画のウソくさいゲ●に比べて、すんごいリアルな●ロなので。


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