今日も今日とて
INDEX過去未来


2003年08月10日(日) きょんが納得するプロポーズのコトバ

今日も外食。 きょんと外食。
外食の時は、ゆっくりおしゃべりができます。
きょんが先日ひとりで見ていたテレビ番組の話をしています。

「じょりぃに『小池栄子出てるけど見る?』って訊いた番組のこと、覚えてる?」
「うん」
「じょりぃ、結局見なかったけど、見なくてよかったみたいよ(笑)」
「小池さんの胸がしぼんでしまっていたとか?」
「たんにおもしろくなかったの。あんまり。 なんかね、結婚偏差値とか出すのよ。ゲストが質問に答えていって、そのゲストの答え方とか答の内容によって、会場に来てる客が『この人と結婚したいかしたくないか』でボタンを押して、結婚したいボタンを押した人の数が、そのまま結婚偏差値の高さになるという」
「くだらないね」
「うん。くだらなかったんだけどさ。 で、ゲストが柳葉敏郎だったんだけど」
「ふうん」
「まあ、全体的にいい人って印象でさ。偏差値も今まででいちばん高かったんだって」
「ふうん」<興味なし
「で、プロポーズはどんな風に?なんて項目もあるのよ」
「うん」
「柳葉さんはね、ドライブしてて、赤信号で止まったときに『結婚しよっか』ってやったんだってさ」
「ふうん。   フツウじゃん」
「フツウなのかーそうかー」
「きょんはどう思ったの?」
「うええええええあああああって思った」
「(笑)イヤだったんだね」
「うん」
「どうならいいの」
「もっと自然にさー」
「かなり自然じゃないの?それって」
「そーなんだー」
「でも、自然にやろうとして不自然に頑張った、みたいな感じは確かにあるかも」
「でしょー!」
「あなた、厳しいからね。そーゆーとこ」
「言わなくてもいいんじゃないかなー。別にプロポーズのコトバなんて。恥ずかしいじゃん」
「言ってほしい人もたくさんいるでしょ。 ていうか、その方が多いんじゃないの?圧倒的に」
「もしじょりぃが男なら、プロポーズって、なんて言う?」
「え? きょんに?」
「うん」
「言うなって言ってる人に、ワタシが何を言えましょう」
「そうだよね」
「でもちょっと考えてみようか。 んーと、面倒だから『はいこれ』とか言って、指輪買って来ちゃうていうのは?」
「ああ。いいんじゃない?(笑) じょりぃならもじもじと笑いを取りながら渡してくれそう。バカっぽく」

これだってけっこう恥ずかしいと思うんだけどな。 
しかも「バカっぽく」って、なんなんでしょう。

「でもきょんさー、『勝手に選んだー!あたし、こういうんじゃないのが良かったのに!じょりぃの好みを押しつけないでよ!』とか怒り出す可能性が非常に強そうですけど」
「あたしはそんな人間かい」
「うん。 だから、『指輪、一緒に買いに行かない? ちゃんとしたヤツさー』って誘ってみようかな」
「うっ。 それはヤダ。なんとなく」
「えっ。 これはイヤなんだ?」 わけわかりません。
「うー。それに、ドコモのCM思い出しちゃったよ。知ってる?」
「知らない」
「なんかね、会議中に抜け出してメールを見るためにわざわざ屋上なんぞに行っちゃってさ、そのメールの内容が『指輪のサイズ、いくつだっけ?』とかなんとかでさ」
「うわー」
「女、喜んでるのよ」
「うわー」
「げろーでしょ?」
「ていうかさ。ワタシたちがひねくれてるのかもって気が」
「ひねくれてないもん」

ひねくれてるって。

「きょん、気ムズカシすぎるよだいたい」
「なんかねー、ヘンにロマンチックな線を狙わないでほしいんだよねー」
「わかるけどさ」 < 元ロマンチッカーじょりぃ。すっかりきょんに矯正されました。
「そういうのって、相手の自己満足が見えてイヤなんだもん。あたしはあんたの思い描くロマンスの道具か?と思ってしまうし」
「わかるけどさ。 んー、じゃあワタシはもしプロポーズするんだったら、家を買うときにするよ」
「どうやって?」
「名義のこととか、手続きがあるから、籍入れちゃおうか? って。事務的に」
「ああ。いいねーそれ!」 合格しました。
「じゃあ、きょんと結婚したい人は、家買うまでプロポーズできないってことだね」
「そうじゃなくてもさ。 そういう、何かのついで、とか、必要に迫られて、みたいな感じで、自然にしてほしいのよ」
「ふうん。 でもそれなら、フツウに『結婚しようか』とかでもいいんじゃない?、て気がするんですけど」
「ヤダ。 やっぱりそれって、わざわざ感があるもん」

なぜそこまで頑なに。
逆にこだわりを感じてしまいますね。

ちょっとお互い、コーヒーなんかをこくこくと飲んで。

「じゃあ、きょん。 例えば、ワタシときょんは今、パンを食べております」 
「うん」
「パン屋さんで買ってきたバターロールです」
「味気ないよー。じょりぃはそういうパンが好きね」
「それはおいといて」
「あたしはもっと具が多いのがいいなー」
「パンはどうでもいいから」
「んー」
「バターロールが入ってる袋についていた金モールを、きょんの指にくるっと巻き付けて」
「・・・・(片眉つり上げ)」
「これ、結婚指輪。(にっこり) と言ったら?」

「  いいよ。  合格」


なんだ。
結局ロマンチッカーなんじゃん。
へっ。


きょんの「許容範囲の」ロマンチックというのがですね、ホントに狭くて狭くてですね。
狙うのがたいそう難しくて、おかげさまでワタシは飽きずに一緒にいられるんですけど。

しかもきょんには言ってませんが、ワタシ、この金モールワザ、一体何人に使っただろう。
オマケに世界中いたるところでいろんな人がやっている「安いロマンチック」なような気も。

きょんもこだわってるわりにはまだまだですね。 ふっ。


じょりぃ |HomePage