今日も今日とて
INDEX|過去|未来
おとといの木曜日。 きょんは仕事がお休み。その日はなっちゃんもお休み。 ワタシもめずらしく仕事が詰まっておりませんで。
以前から何度もきょんが「仕事がヒマになったら連れていってね」と言っていた靴屋のことを思い出しまして。 その靴屋というのが、ナナと出掛けたときに、山道をドライブしていて見つけた、場所的にはとんでもないところにあるアウトレットショップだったのですけど。 スニーカーとかが豊富なお店でですね。 その話をきょんにしてからずーーーっと「あたしも行きたいよー。連れてってー」と、かれこれ1年以上言われ続けていたわけですが。
かわいそうに。
もっと早く連れてってあげればいいのにワタシも。 片道1時間半はゆっくりかかるので、ついめんどくさくてですね。行けなかったんですが。
時間とタイミングに恵まれて、行ってまいりました。
そしたら、道中のドライブ中に、きょんが「楽しいなー。楽しいなー」と、大喜び。 「ただのドライブなのに」とワタシ。 「だってなんか、どうでもいい目的で遠出するなんて、ホントに久しぶりだから」 「そうだね」
ほろり。
なんだか不憫だ。 自分が悪いんですけど。
考えてみたら、ドライブって最近は、ナナとしていることの方が多いかも。
罪悪感。
でもだって。 ときたら、これは言い訳なんですが。 きょんは出無精なんですよ。 「○○行かない?」と誘っても「んー・・・・今日はいいや」なんてーのがしょっちゅう。 家でのんびりくつろぐのが好きなんでしょうね。 比べてナナは、外へ外へと関心が行くタイプ。 人と会うのが好き。話すのが好き。知らないところに行くのが好き。初めてのことをするのが好き。 でも運転はキライ。 家族と出掛けるのはめんどい。 なので自然と、便利なじょりぃにお声がかかりがちになるわけです。 決してワタシがきょんを粗末にしているわけでは・・・・ない、と、思いたいんですが。
どうなんでしょう。
帰りの夕飯の買い物も、その足でふたり一緒に。 考えてみたら、一緒に食材の買い物、なんていうのも随分久しぶりでですね。
きょんといろいろ見てまわって、「ああ、なんだかシアワセだなあ」なんて感じるじょりぃ。 こんなつまらないことでシアワセを感じるなんて、もしかして死期が近いのでしょうか。と、一瞬本気で思ってみたりして。 でもホントに、時間を気にせず、ふたりでのんびり時間を共有したのって、久しぶりのことだったのです。
日頃、きょんと一緒に生活しているとはいえ、ゆっくりとふたりで話をしながらすごせる時間は1日のウチで2〜3時間あるかないか。 たまに出掛けても、常に「○時までには家に戻らないと」とか「○時には打ち合わせに出掛けるんだ」という、制限時間つき。 ナナと出掛けるときは、そうならない状況をつくれるときに出掛けるので、たいていゆっくり過ごしてるんですけど。 きょんとの時間は、どうしても日常の「すきま」を縫ってつくっていくことが多いので、きょんには負担だったかもしれません。
きょんが買い物帰りに 「あーあ。 毎日今日みたいならいいのになあ」と。 「毎日じゃ、ケンカになるよ」 「どうして?」 「たまにこうやって、のんびり一緒に過ごせるから『楽しいな、シアワセだな』と思えるんじゃないのかな」 「それって、あたしとずっと一緒にいるのがイヤってこと?」 ムッとしてます。 「そういうことじゃないよ」 「あたしとずっといると、イライラするからケンカになるってことなんじゃないの?」 「そうじゃないよ。(あわあわ) さっき、買い物していて思ったんだけどね?」 「うん」 「こう、日常的なことじゃん、買い物って」 「うん」 「でも、きょんと、酒のつまみを選んでいるようなどうでもいいことが、ワタシにはとてもありがたみのある、幸せな時間に思えたわけよ」 「へえ」にこにこ。 「でもこれ、毎日一緒にこうやって買い物したり、たっぷり時間があってずーーーっと顔つきあわせてたらさ」 「イヤになるかもね」 「うん。ありがたみがなくなって、つまらないことでイライラしたりすると思うよ。たぶん」 「なるほどね」
てことで、これからも買い物などはキミがひとりでよろしく。 なんてちゃっかりしたことは考えてませんよイヤだなあ。
久しぶりにきょんと一日ゆっくりと過ごして、なんだかとってもシアワセで、もっときょんを大事にしなきゃ、二人の時間をつくらなきゃ、なんてしみじみ思いまして。 ナナにかける時間を減らして、もう少しきょんのために使おう、なんて反省ておりましたら。
その夜、ナナから電話。
「8月、忙しいかな? できれば泊まりで出掛けたかったんだけどそれは無理そうだから、一日かけて、ゆっくり出掛けない? 子供ヌキで。 ふたりで」
ワタシの心が見えていて、からかっているんじゃないだろうなおまえ。
ということで。
つづく。(つづかないかも)
|